ドッグフードの肉の種類。定番肉からジビエ肉まで!ミートミールや家禽ミールは危険?

ドッグフード 肉
佐藤さん
ドッグフードの主原料はお肉が多いですが、どんな動物の肉が使われているんでしょうか?また、よく聞くミートミールや家禽ミールは本当に悪いものなのでしょうか。
犬田さん
今回はドッグフードによく使われる肉原料と栄養や注意点などをご紹介していきたいと思います。

ドッグフードに使われる肉原料一覧

  • チキン(鶏)
  • ビーフ(牛)
  • ポーク(豚)
  • ターキー(七面鳥)
  • ダック(鴨・アヒル)
  • ラム(羊)
  • ベニソン(鹿)
  • ホース(馬)
  • ラビット(うさぎ)
  • バイソン(野牛)
  • カンガルー
  • ミートミール(肉粉)・家禽ミール

基本的にお肉はどれもタンパク質量は高いですが、その中で低脂質であったりアレルギー対応に向いていたり、ビタミンが豊富だったりと、それぞれの肉に特徴が見られます。

チキン(鶏)

チキンは高タンパク・低脂質でクセのない味が魅力で、ドッグフードの肉原料としてもかなり定番な食材です。

鶏は、一般家庭でも簡単に飼育できる飼いやすい家畜です。海外では放し飼いでほぼほったらかしにしても問題なく生活できるほど。牛や豚のように大きな小屋が必要なわけではありませんし、有精卵の入手や卵から孵化させることも難しくなく、かかるコストも少なく抑えられます。

また宗教的に食べてはいけない動物に指定されている国もないことから、食品やペットフードとして販売できる販売も広く、様々な面でチキンは良い原材料と言えます。チキン味であれば、ほとんどのメーカーのラインナップにチキンがあるので、選べる幅が広くて探しやすいかと思います。

チキンを使用したドッグフード
  • AATUドッグフード
  • ニュートロナチュラルチョイス 成犬用 チキン&玄米
  • ヤラー オーガニックチキン
  • ジウィ・ピーク フリーレンジチキン

ビーフ(牛)

ビーフもドッグフードではよく見られる原材料で、牛は体が大きく人が食べない部分の量も多いため、ドッグフードによく利用されます。高タンパクで脂質も豊富に含まれるため、食べ応えのある満足感の高いレシピになることが多いです。

特に酪農や牧場が多いニュージーランドなどの原産国の商品には、グラスフェッドビーフ(牧草牛)など牛肉を使ったドッグフードが多い印象です。

牛肉については、以前BSE(狂牛病、牛海綿状脳症)に感染した牛肉でつくられたペットフードにを食べたことでペットが死亡した事件があったことから、牛肉を敬遠する飼い主さんいましたが、現在はBSE対策もメーカーや製造業者で行われているため、基本的にペットフードに混入する心配はないと言われています。

ビーフを使用しているドッグフード
  • ジウィ・ピーク ドライフード NZグラスフェッドビーフ
  • 日本のみのり ドッグフード ビーフベース
  • ニュートロワイルドレシピ 成犬 ビーフ

ポーク(豚)

豚肉は非常に高脂質な肉原料です。家畜として様々な国で飼育されていてある程度の大きさがあり人が食べない不可食部位も多く出るため、ペットフードの原材料としても使いやすい原材料の1つかと思います。

豚肉は他の動物原料と比較して、ビタミンB1やナイアシン(ビタミンB3)を始めとした水溶性のビタミンB郡が豊富に含まれています。また脂質が多い分、オメガ6脂肪酸や、オレイン酸(オメガ9脂肪酸)の摂取にも効果的です。

ポークが使用されているドッグフード
  • アカナ シングルス ヨークシャーポーク
  • ペットドゥ プロステージ
  • フォルツァ10 デイリーフォルツァ ポーク

ターキー(七面鳥)

ターキーはチキンと同じ鳥類ですが、チキンよりさらに脂身が少なく低脂質な肉原料です。タンパク質は豊富に含まれるので、脂質をカットするダイエットにも良い食材かと思います。ターキーというとパーティーやクリスマスなど特別感の強い食べ物なので原価も高いイメージがありますが、実はそこまで原価は高くなく、チキンと比べてもそこまで金額に差はありません。

ターキーを使用したドッグフード
  • ソルビダ グレインフリー ターキー
  • ナチュラルバランス ウルトラプレミアム ハイプロテイン ターキー
  • ロータス グレインフリー ターキーレシピ

ダック(鴨・アヒル)

ダックは鳥類の食材としてはかなり高脂質です。日本では鴨とアヒルを別に考えていますが、海外では同じ「ダック」と呼ばれています。というのも、鴨とアヒルの違いは色などの見た目と、家禽化されているかどうかの違いだけです。鴨は野生、アヒルは品種改良で家禽化したマガモです。

違いといえば、鴨は野生化なのでアヒルに比べて脂質が少なく引き締まった肉である傾向があります。ただ鴨もアヒルと同じように家畜として飼育されて育ったのであればアヒルと同じくらい脂質が豊富かもしれません。

ダックを使用したドッグフード
  • AATUドッグフード ダック
  • アカナ シングルス フリーランダック
  • アーテミス オソピュア グレインフリーダック&ガルバンソー

ラム(羊)

ラムは生後12ヶ月未満の子羊肉を使用したドッグフードで、アレルギー療法食等にもよく利用されています。ラムにはかゆみやアレルギー症状を緩和させ和らげる「メチオニン」というアミノ酸が多く含まれていて、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンという成分を抑える働きがあります。

また脂質が豊富なラムですが、ラムに豊富なL-カルニチンは脂質の代謝も行うのでそこまで心配することはないかと思います。

ラムを使用しているドッグフード
  • ジウィ・ピーク ドッグフード ラム
  • ブルーバッファロー 成犬 ラム&玄米
  • ナチュラルバランスウルトラプレミアムハイプロテイン ラム
  • ニュートロナチュラルバランス 成犬用 ラム&玄米

ベニソン(鹿)

鹿肉は代表的なビジエ肉で、国産ドッグフードでもよく利用される動物肉の一つで、手作り食用に冷凍生肉がペット用として塊で販売されていることもあります。非常に運動量が多い鹿肉は、高タンパクで引き締まった低脂質な肉質が特徴で、体温が高いため寄生虫なども繁殖しにくいメリットがあります。

栄養面と衛生・安全面の両方で魅力的ですが、鹿肉は他の家畜と違い、一年中安定してとれるわけではないので、大量生産される大手メーカーのラインナップではほとんど見られません。

ベニソンを使用したドッグフード
  • アディクション ビバ・ラ・ベニソン
  • ペットカインド ベニソントライプ
  • ナチュラルバランス スウィートポテト&ベニソン
  • ジウィ・ピーク ベニソン

ホース(馬)

馬肉もまた国内メーカーのドッグフードに多い肉原料です。馬肉も鹿肉と同様で運動量が多く体温が高いため、脂質が少なく高タンパクかつ寄生虫が繁殖しにくいメリットがあります。ただ鹿肉のように野生の馬はほとんどいないので原価が高く、ペットフード用として利用できる馬の数も多くはないため、大手メーカーのように大量に生産している商品のラインナップには加わることはないでしょう。

ホース肉を使用したドッグフード
  • Awan馬肉ドッグフード
  • ナチュラルハーベスト シンプレックス ホース
  • フォルツァ10 デイリーフォルツァ ミディアム ホース

ラビット(うさぎ)

ウサギ肉はヨーロッパ産ドッグフードに多い原材料です。ヨーロッパのスーパーではうさぎ肉が普通に販売されているので、食卓にもよく登場するためペットフードにも利用されることが多いです。ドッグフードの原材料としてはメジャーではないので、うさぎ肉を使用したドッグフードを探そうとすると、選ぶ幅が狭くなってしまいますが、高タンパク・低脂質で肉質が柔らかく、嗜好性も高い印象です。

ラビットを使用したドッグフード
  • プレイアーデン ラビット
  • ナチュラルバランス ポテト&ラビット フォーミュラ
  •  ブリット ケア ウェイトロス

バイソン(野牛肉)

バイソン(野牛)は、アメリカに住む野生のウシ科動物です。別名の「バッファロー」の方が聞き馴染みがある方も多いのではないでしょうか。

アメリカバイソンは準絶滅危惧種に指定されている動物で、保護プログラムによって徐々に生息数は回復してきましたが、まだまだ原材料としての大量に供給することは難しいため、あまりバイソンを使用しているドッグフードは多くありません。

牛肉に比べて脂肪分が少なく引き締まった肉が特徴です。牛肉で行われるようなホルモン注射や薬物投与リスクがないため、アレルギー発症率もビーフより低いと考えられます。

バイソンが使用されているドッグフード
  • ペットカインド グリーントライプ&バイソン
  • ナチュラルバランス スイートポテト&バイソン

カンガルー

オーストラリア産のドッグフードに多いのがカンガルー肉を使用したドッグフードです。まさにオーストラリアらしい原材料。カンガルーは飼育が難しいため、ほとんどがジビエ肉になりますが、捕獲して良い数が限られているため、よく売れると生産が追いつかない可能性があります。カンガルーは大きくて強い筋肉を持っているため、非常に高タンパクで引き締まった肉質です。カンガルーという珍しい肉ということで、少し味にクセがあると感じる犬もいるかもしれません。

カンガルー肉を使用したドッグフード
  • アディクション ワイルド カンガルー&アップル
  • ナチュラルバランス ポテト&カンガルー フォーミュラ ドッグフード
  • ビィ・ナチュラル

ミートミール(肉粉)・家禽ミール

ドッグフードではたびたび話題に上がるミートミール(肉粉)と家禽ミール。ミートミールとは複数の不特定な動物の肉を使用してつくられた乾燥肉で、家禽ミールは複数の鳥類に限定した肉を使用してつくられた乾燥肉です。どちらも使用される肉の種類が不特定であることから、4Dミートや不衛生な肉が使用されているのではないか?と問題視されています。

可能性は0とは言えませんが、現在は原産国を選べば

また「ミール」というのは混ぜて乾燥させたレンダリング過程を踏んだ肉原料なのでそれ自体が悪いわけではありませんが、他の工場や製造国で「乾燥肉」として製造された場合、添加物が使用されても原材料名欄に記載義務がなくなるので、乾燥肉にする際に使用された添加物を隠すことができてしまうデメリットがあります。

ドッグフード肉原料の比較表

肉の種類タンパク質脂質その他の特徴
チキン低~中よく使用される
クセがない味
安定した供給
ビーフアレルゲンになりやすい
ポークビタミンB群が豊富
ターキーチキンよりヘルシー
アレルギー対応
ダックアレルギー対応
ラムアレルギー対応
子羊なので高価
クセがある?
ベニソンジビエ(野生)
流通数が少ない
ラビットジビエ(野生)
流通数が少ない
バイソンジビエ(野生)
流通数が少ない
カンガルージビエ(野生)
流通数が少ない
ホース流通数が少ない
ミートミール物によって品質が大きく変わる

まとめ

いろいろな肉原料について解説しました。肉原料は基本的に動物性タンパク質が豊富であることは共通していますが、脂質量やビタミン、ミネラル、安全性やリスク、嗜好性などに違いが出てくるので、ぜひ愛犬に合った肉がメインのドッグフードを与えてあげましょう。

魚のドッグフードが気になる方は下の魚原料の生地もチェックしてみてはいかがでしょうか。

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2020年6月24日