本日のテーマ
日本ではドッグフードのみを販売するユーカヌバ。療法食もあり信頼性も高いようですが、どんなドッグフードとなっているんでしょうか。
アイムス創業者が設立!現在はマースブランドとして販売されるユーカヌバ
1969年に創設され2014年にマースブランドへ
ユーカヌバ(Eukanuba)は、アイムスを設立したポール・F・アイムスによって1969年に創設されたペットフードブランドで、アイムスと共にP&Gから販売されていましたが2014年にペットフード事業を米国マースに売却し(事業取得)、現在はマースブランドとして販売されています。
ユーカヌバはロイヤルカナンが販売してませんでしたっけ?
そうですね。日本では、ロイヤルカナンがマースに買収される以前から、ロイヤルカナンジャポン合同会社(ROYAL CANIN JAPON, Inc.)が契約してロイヤルカナンとユーカヌバを輸入販売をしていました。
このため買収後も、マースジャパンではなく、ロイヤルカナンジャポン合同会社が継続してこの2ブランドの販売をしているのだと思います。
なるほど…でも製品は同じですし、ロイヤルカナンもマースの子会社なので、マースグループ(傘下)という意味では、消費者側からするとあまり関係はないですね。
そうですね。また、以前はドッグフードとキャットフードどちらも販売されていましたが、現在キャットフードは撤退して販売終了となりました。ユーカヌバのドッグフードは販売しているのでご安心ください。
製造管理を徹底、150以上の品質検査をクリアした安全性の高いフード
ユーカヌバは具体的にどんな特徴やメリットがあるんでしょうか。
原材料については次の項目で詳しく解説しますが、ユーカヌバは、自社で厳しい基準を設け、徹底した製造時の環境・温度管理を行っている点が素晴らしいです。150以上の品質検査の体制を整え、食品と同等の安全・衛生管理を行う非常に優れたペットフードかと思います。
またフードへのこだわりだけでなく、多くのブリーダーや協会関係との連携を積極的に行い、公式サイトでの情報提供の頻度も高く、透明性の高い企業です。
ユーカヌバ スモールアダルト
穀物 | 小麦、とうもろこし、とうもろこし粉、米、大麦 |
ポイント | 150以上の品質検査の体制 徹底した製造環境管理 多くのブリーダーや協会関係と連携 |
実売価格 | 1,160円/800g 3,467円/2.7kg 7,193円/7.5kg 10,270円/13.5kg |
1kgあたり | 1,284円(2.7kg商品) |
第一原料 | 肉類(鶏、七面鳥) |
生産国 | オランド、ポーランド |
メーカー | アメリカ |
販売元 | ロイヤルカナン ジャポン合同会社 ROYAL CANIN JAPON, Inc. |
ユーカヌバにはパピー(子犬用)やシニア、ラージ、ミディアムなど年齢や犬種サイズに応じた種類がありますが、今回は、日本に多い小型犬の成犬用を見ていきたいと思います。
原材料からの考察
肉類(鶏、七面鳥)、小麦、動物性脂肪、とうもろこし、とうもろこし粉、米、大麦、ビートパルプ、加水分解レバー(鶏、七面鳥)、魚油(DHA源)、フラクトオリゴ糖、グルコサミン、加水分解軟骨(コンドロイチン硫酸源)、アミノ酸類(DL-メチオニン)、ポリリン酸ナトリウム、ミネラル類(Cl、Na、K、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、D3、コリン、E、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、B6、B1、B2、ビオチン、葉酸、B12)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)
ユーカヌバは、原材料だけを見るとかなり赤文字が多く、メインは肉類(鶏、七面鳥)ですが、第二原料からは小麦やトウモロコシ、米、大麦などの穀物が続いていますね。
アレルギーになりにくい米などもありますが、穀物アレルギーの原因となりやすい「グルテン」を多く含む小麦やトウモロコシの配合量が多い点は気になるところです。
保存料にソルビン酸カルシウムが使われていますが、これは危険ですか?
ソルビン酸カリウムは合成保存料ですが、発癌性や遺伝毒性、中毒などの問題は確認されていません。
成分
成分 | タンパク質 | 26%以上 |
脂質 | 16%以上 | |
粗繊維 | 2.5%以下 | |
灰分 | 8.0%以下 | |
水分 | 9.0%以下 | |
ビタミンA | 19500 IU/kg | |
ビタミンD3 | 1200IU/kg | |
ビタミンE | 150mg/kg | |
食物繊維 | 7.8% | |
代謝エネルギー | 100g | 404kcal |
成分についてはいかがでしょうか。
全体的に成分については平均的な印象を持ちます。珍しいと思ったのは、粗繊維と食物繊維の項目がある点です。
食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が含まれますが、粗繊維は不溶性食物繊維のみの値になるようです。不溶性食物繊維は2.5%と多くないので、ユーカヌバは水溶性食物繊維が豊富だと予想できます。
他に気になる点はありますか?
ユーカヌバは404kcalで、思っていたよりもしっかりカロリーがあるなという印象でした。穀類や炭水化物源が豊富なためかもしれません。
まとめ
- アイムスに設立されたオランダ・ポーランド産ドッグフード
- 現在はマースブランド
- 徹底した製造環境の管理、品質検査
- ブリーダーや協会関係と連携
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