ドッグフードのパパイヤ。未成熟の青パパイヤにタンパク質分解酵素のパパインが豊富!

ドッグフードのパパイヤ。未成熟の青パパイヤにタンパク質分解酵素のパパインが豊富!

ドッグフードの原材料:パパイヤ(Papaya)

パパイヤ(Papaya)はメキシコやインドを原産し、多くの熱帯地域の国々で栽培されているパパイア科パパイア属のトロピカルフルーツです。

正式にはパパイヤではなく「パパイア」ですが、農業界ではパパイヤが正式呼称となっているため、パパイヤ、パパイアどちらでも問題ありません。

未成熟の青パパイヤにはパパインという酵素が含まれており、その効果を狙ってドッグフードやサプリでドッグフードでは青パパイヤ粉末がよく使用されています。

パパイヤをつかったドッグフード

パパイヤの効果作用と犬におけるメリット

消化酵素パパインはタンパク質を分解する

パパインはタンパク質を分解するプロアテーゼに分類される酵素で、植物由来のプロアテーゼの中で最も研究が進んでいる酵素のひとつです。

パパインはタンパク質を加水分解し、ペプチド結合を切断する働きがあります。

パパインにはパパインによってタンパク質の消化を助けることで、毒素や悪玉菌の増加や停滞を防ぎ体への負担を軽くします。

熟したパパイヤにはパパインはほとんど含まれないため、パパインを摂取するには、未成熟の青パパイヤをつかう必要があります。

パパインは加熱に強くフードにも残りやすい

パパインは熱に強い性質を持っているため、ドッグフードで利用しやすい酵素です。

通常、酵素は熱や時間の経過で損失しやすく、生の野菜や果物でしか摂取できないものが多いとされていますが、パパイヤに含まれるパパインは熱に強いことからフードなどの加工・製造過程を経ても活性を失わずに働くことができます。このため、ドッグフードなどに配合する酵素として有用と言えます。

パパイヤの注意点、副作用、危険性

パパインにアレルギー反応が出る犬はNG

消化酵素としてメリットの大きいパパインですが、パパインに対してアレルギー反応が出る犬もいるので注意が必要です

特にパパインと類似したタンパクの型を持つキウイやパイナップル、ダニなどにアレルギー反応が出る犬は避けた方が無難です。

まとめ

  • ドッグフードでは青パパイヤがよくつかわれる
  • 青パパイヤには消化酵素のパパインが豊富
  • タンパク質の加水分解、ペプチド結合を切断し消化吸収を助ける
  • ダニ、キウイ、パイナップルなどにアレルギー反応がある犬は注意
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2021年3月4日

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一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。 日本化粧品検定協会会員。