ドッグフードの魚原料の種類。栄養の違いと特徴

ドッグフード 魚原料
犬田さん
ドッグフードには肉や野菜、穀物などの原材料とならび、魚原料もよく使用されます。代表的な魚と種類別に成分や味にどのような違いがあるのか特徴を紹介します。

ドッグフードの魚原料

ドッグフードでは様々な魚原料が使用されますが、基本的には原産国でよく獲れる、またはよく食べられている魚介類が使用されます。このため日本国内で製造された魚系ドッグフードではマグロやカツオなどをよく見られ、ヨーロッパやカナダなどの北半球の国ではノルウェーサーモンなどが原材料でよく見られます。

サーモン

サーモン ドッグフード

サーモンはドッグフードでよく使われる原材料の一つです。メイン原材料、オイルとして利用されることも多いです。サーモンはタンパク質や脂質、ビタミンなど栄養価が高く、分類的には白身魚ですが、エビやカニなどを食べてアスタキサンチンを多く摂取しているため身は赤く、脂質も豊富です。脂質に含まれるDHAやEPAが豊富なため、肉系のドッグフードにもサーモンオイルが利用されることが多いです。

サーモンは寒い海域に生息しているため、ノルウェーなどが主産地として有名です。このためヨーロッパ産のドッグフードは特にサーモンを使用したドッグフードが多い傾向にあります。

サバ

サバ ドッグフード

サバは青魚の代表格で高タンパクかつ高脂質な魚です。魚というと淡泊であっさりとしたイメージですが、サバ等の青魚がメインのドッグフードは、濃厚でボリュームのあるガッツリとした味わいになる傾向があります。

EPAやDHAの効果で、悪玉コレステロールを減らし血液をさらさらに保つ作用や、脳の細胞を活性化させる作用も期待されています。ドッグフードでもサバが使用されることは多く、海外産では英語表記で「マッカレル(mackerel)」と記載されていることもあります。

サバは必須脂肪酸の供給源としても便利な魚ですが、脂質は酸化しやすい成分なので、抗酸化作用のあるビタミンE等を配合する等の配慮が必要になります。

ニシン

ドッグフード ニシン

ニシンも青魚の一種で高脂質な魚です。海外産ドッグフードでは英語で「ヘリング」と記載されていることもあります。

日本ではニシンはほとんど獲れなくなってしまったので、国内産のドッグフードで使用されることはほとんどないかと思います。現在ニシンは北極に近い海域で獲れるため、カナダ産やヨーロッパ産のドッグフードに使用されることが多い傾向にあります。

価格が他の魚よりも高く、ドッグフードにかかる原価が上がりやすいため、原材料や栄養素にこだわったプレミアムドッグフードで使用されることは多いです。反対にコスパ重視の激安フードではほとんど使用されません。

オキアミ

Krill オキアミ クリル

オキアミはエビの仲間でプランクトンに分類される生き物です。ただ桜エビと瓜二つで、食品でも桜エビの代わりに使用されることがあるほど。栄養素も大きな違いはないため、エビと似たようなものと考えて相違ないでしょう。

魚ではありませんが、オキアミにもEPAやDHAが豊富に含まれるためオメガ3脂肪酸の供給源として利用されます。

緑イ貝

緑イ貝 ドッグフード

緑イ貝はニュージーランド産のドッグフードに使用されることが多く、肉原料と緑イ貝だけでほぼ構成されている商品もあるほど。緑イ貝も高タンパクで関節に良いとされるコンドロイチンやグルコサミンも豊富に含まれています。

また、アミノ酸から合成されるタウリンは、犬にとって必須栄養素ではありませんが、心臓や肝臓の機能を高め、視力の回復や高血圧を予防するなど様々な効果があり、ドッグフードに添加されることも多い栄養成分です。

フィッシュミール(魚粉)

魚粉 フィッシュミール ドッグフード

フィッシュミールは「魚粉」とも呼ばれる不特定の複数の魚が混合された魚原料です。魚油の副産物として生産されるため、低コストで入手できドッグフードにかかる原価もかなり抑えることができます。また、油分以外の部分になるので、フィッシュミールは脂質(油分)がほとんど含まれず、低脂質かつ高タンパク質な原材料として利用できるため、栄養成分の調整もしやすい原材料です。

フィッシュミールはペットフードにおいて重要なタンパク源として利用されています。オーシャンフィッシュミール、白身魚ミールのように、ある程度つかわれる魚の種類が絞られている場合もあります。また、フィッシュミール(魚粉)は人が食べない不可食部位(ヒレ、頭等)や規格外の魚を用いているので生産コストが安く、メイン原材料として使用すれば、原価を低く抑えられるメリットがあります。

ただフィッシュミールは不特定多数の魚が使用されるため、栄養にばらつきが出ること、またアレルギー症状が出た時に原因となるアレルゲンの特定が難しいなどのデメリットがあります。

フィッシュオイル(魚油)

魚油 ドッグフード

魚油は肉や他の食材にはあまり含まれていないオメガ3脂肪酸(DHA・EPA等)が豊富に含まれるため、ペットフードでは脂質やこのオメガ3脂肪酸を補う目的でよく使用されます。

魚から油分だけを抽出した原材料で成分のほぼ100%が脂質のため、余計な成分が入らず成分調整のしやすいというメリットがあります。

オメガ3脂肪酸は炎症を抑える作用を持っているため、肉などに多く含まれるオメガ6脂肪酸とバランスをとって摂取することで犬の皮膚や被毛の健康維持することができます。