本日のテーマ

ニュージーランドの広大な大地で育った動物原料が魅力的なキアオラドッグフードの原材料や成分、評判について犬田さんに解説してもらいます!
目次
ニュージーランド産の肉原料が魅力のキアオラドッグフード
キアオラの総合評価:Bランク

キアオラ(KiaOra)について


キアオラは健康を願う挨拶だったんですね!ニュージーランド産にはどのような特徴がありますか?

ニュージーランド産のドッグフードは、広大な土地とストレスが少ない環境でのびのびと育った健康的な肉原料が魅力です。またニュージーランドは防疫管理やトレイサビリティに厳しく、キアオラは食品衛生管理の国際基準HACCPにのっとった環境で製造されています。
キアオラの商品ラインナップ

安全性や衛生面も管理が行き届いているんですね。そんなキアオラには、どんな種類がありますか?

キアオラの種類は、もともとベニソン・ラム・ビーフの3種類でしたが、にカンガルーとレバーを配合したラム&レバービーフ&レバーが新フードとして加わりました。その後2020年1月ベニソンが販売終了になり、現在は5種類となっています。
容量は450g、900g、2.7kg、5kg、9.5kgとかなりサイズが展開されていてお試しできる少量から大容量サイズまで選べて便利です。
ベニソン販売終了- ラム
- グラスフェッドビーフ
- カンガルー New
- ラム&レバー New
- グラスフェッドビーフ&レバー New
どの種類もニュージーランド産の肉や魚介類をふんだんに使った贅沢なレシピです。では詳しい原材料や成分などを、それぞれ見ていきましょう!
ラム
ポイント | 限定した肉原料 ZiwiPeakのコンセプトをもとに独自処方 ニュージーランド産動物原料を豊富に使用 |
穀物 | グレインフリー |
年齢/犬種 | 子犬・成犬/全犬種 |
第一原料 | ラム |
成犬の給与量 (成犬4kg) | 標準 63g 運動量多め 82g 活動犬 110g |
生産国 | ニュージーランド |
メーカー | 日本 |
販売元 | レッドハート株式会社 |

キアオラは、同じニュージーランド産のジウィ・ピーク(ZiwiPeak)をもとに処方されたドッグフードということもあって、ラインナップも非常に似ていますね!

ラインナップだけではありませんよ。ジウィピークは、自然放牧で育った健康で安全なお肉を豊富使用し、余計な原料を使用せず本当に必要な栄養と効果が期待できるものだけを配合してるのが大きな特徴です。キアオラもそのコンセプトに沿ったレシピで、動物原料を限定したグレインフリーフードとなっています。
原材料からの考察
ラム生肉、乾燥サーモン、えんどう豆、ポテト、乾燥ラム、全粒亜麻仁、鶏脂、キャノーラ油、天然フレーバー、フィッシュオイル、タウリン、ビタミン類(ビタミンEサプリメント、ナイアシン(ビタミンB3)、パントテン酸カルシウム(ビタミンB5)、ビタミンAサプリメント、チアミンモノニトレート(ビタミンB1)、リボフラビンサプリメント、塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)、ビタミンB12サプリメント、ビタミンD3サプリメント、葉酸(ビタミンB9)、塩化コリン)、ミネラル類(塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、硫酸鉄、炭酸カルシウム、硫酸銅、硫酸マンガン、ヨウ素酸カルシウム、硫酸コバルト、亜セレン酸ナトリウム)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物・グリーンティ抽出物・スペアミント抽出物)

メインに使用されているのはラムの生肉と乾燥サーモンです。ラムは鉄分などを多く含む赤身肉で、アレルゲンになりにくい肉として注目されています。サーモンは白身魚ですがEPAやDHAなどのオメガ3脂肪酸を豊富に含んでいます。また、グレインフリーということで炭水化物源には、穀物の代わりにエンドウ豆やポテトが使用されています。

動物原料にはラムやサーモンの他にも鶏脂が使用されていますが、チキンアレルギーの犬は食べられませんか?

キアオラの公式サイトに記載のよくある質問には「鶏タンパク質は、鶏脂の抽出過程で除去されており、アレルギーの心配はございません。」とあるので、チキンアレルギーの犬でもキアオラは食べて問題ありません。
成分表
成分(分析値) | たんぱく質 | 30.0%以上 |
脂質 | 15.0%以上 | |
粗繊維 | 4.0%以下 | |
灰分 | 10.0%以下 | |
水分 | 10.0%以下 | |
代謝エネルギー | 約382kcal/100g |

成分表をみると、タンパク質量は中程度~やや多いくらいでそこまで高たんぱくが突き抜けているわけではありません。脂質もそこそこなので、ある意味バランスの良いところかと思います。

オメガ6とオメガ3については記載がありませんね。

オメガ6とオメガ3の比率はありませんが、オメガ3脂肪酸が豊富なサーモンやフィッシュオイル、菜種油を使用していることから、オメガ3も多めなのではないかと予測します。また、ラム自体も肉には珍しくオメガ3脂肪酸が多めに含まれるので、オメガ3脂肪酸もしっかりとれているのではないかと思います。
グラスフェッドビーフ

グラスフェッドビーフの「グラスフェッド」とは放し飼いで良質の草を食べて育ったという意味で、簡単に言えば牧草牛です。一年中屋外で飼育されるので運動量も多く、ストレスのない環境で育っています。
原材料からの考察
ビーフ生肉、乾燥サーモン、えんどう豆、ポテト、全粒亜麻仁、鶏脂、乾燥ビーフ、キャノーラ油、天然フレーバー、フィッシュオイル、タウリン、ビタミン類(ビタミンEサプリメント、ナイアシン(ビタミンB3)、パントテン酸カルシウム(ビタミンB5)、ビタミンAサプリメント、チアミンモノニトレート(ビタミンB1)、リボフラビンサプリメント、塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)、ビタミンB12サプリメント、ビタミンD3サプリメント、葉酸(ビタミンB9)、塩化コリン)、ミネラル類(塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、硫酸鉄、炭酸カルシウム、硫酸銅、硫酸マンガン、ヨウ素酸カルシウム、硫酸コバルト、亜セレン酸ナトリウム)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、グリーンティ抽出物、スペアミント抽出物)

キアオラのグラスフェッドビーフは、餌に穀類ではなく牧草を食べて育った牛なので、コステロール値が低く、脂質量もラムと同じ脂質15%に抑えていますね。

むしろカロリーで見ればグラスフェッドビーフの方がおよそ20kcalも低カロリーなんですね!意外でした。

牛は体が大きく部位によって脂質量も様々なのでキアオラに利用されるのは脂質が少ない赤身部分なのかもしれませんね。
成分
成分(分析値) | たんぱく質 | 30.0%以上 |
脂質 | 15.0%以上 | |
粗繊維 | 4.0%以下 | |
灰分 | 10.0%以下 | |
水分 | 10.0%以下 | |
代謝エネルギー | 約363kcal/100g |
カンガルー(New)

新しい商品として2019年10月に登場したばかりのカンガルーは、販売が終了したベニソンの代わりとなるタンパク質源として注目されています。
ラムやビーフの原材料や成分とも少し変わってくるので気になる原材料について突っ込んでいきたいと思います。
原材料からの考察
カンガルー生肉、フィッシュミール、えんどう豆、タピオカスターチ、全粒亜麻仁、鶏脂、天然フレーバー、ミネラル類(塩化ナトリウム、炭酸カルシウム、硫酸亜鉛、硫酸鉄、硫酸銅、硫酸マンガン、亜セレン酸ナトリウム、硫酸コバルト、ヨウ素酸カルシウム)、ビネガー、酸化防止剤(クエン酸、天然ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、グリーンティ抽出物、スペアミント抽出物)、ビタミン類(塩化コリン、ビタミンEサプリメント、ナイアシン(ビタミンB3)、パントテン酸カルシウム(ビタミンB5)、リボフラビンサプリメント、チアミン硝酸塩(ビタミンB1)、ビタミンB12サプリメント、ビタミンAサプリメント、塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)、葉酸(ビタミンB9)、ビタミンD3サプリメント)、タウリン

カンガルーのメインはカンガルーの生肉とフィッシュミールです。エンドウ豆とタピオカスターチを使用してジャガイモを不使用(ポテトフリー)にしています。
ビネガー(酢)が配合
今まではなかったビネガーが配合されていますね。これはなんのために使っているんですか?[/voice]

ビネガーは酢なので酸味を加える目的で使用しているのでしょう。公式サイトで調べてみたところやはりビネガーはフレーバーの一つとして利用しているそうです。
主原料のカンガルーとフィッシュ

メイン食材はカンガルー肉とフィッシミールです。上2商品はタウリンが多めに配合されていますが、新フードはもともとの原材料に含まれる分が多いため、タウリンの添加量は最小限となっています。

フィッシュミールにはどのような魚が使われているんですか?

季節によってとれる魚が変わるため、フィッシュミールと表記していますが、魚もニュージーランド近海でとれる魚を使用しています。例えばキンメダイ、ブルーコッド、マルスズキ、タイ、タラキヒなど。あまり日本ではなじみのない魚も使用されています。

成分表も若干変わりましたね。タンパク質が29%と減って、脂質が17%に増えていますが、いかがでしょうか。

自然な飼育や製法を用いると数値や栄養価はその時々によってばらばらになるものです。最近出たフードということで、ラムやビーフとは数値を図った季節や時期や状態が異なっていることが考えられるので、1、2%程度は大きな差はない考えていいでしょう。
成分表
成分(分析値) | たんぱく質 | 29.0%以上 |
脂質 | 17.0%以上 | |
粗繊維 | 4.0%以下 | |
灰分 | 10.0%以下 | |
水分 | 10.0%以下 | |
代謝エネルギー | 約365kcal/100g |
ラム&レバー(New)

ラム&レバーはラム生肉とラムレバーを配合した新フードです。レバーは犬が最も高い嗜好性を示す食べ物の1つで、犬が大好きな脂肪とアミノ酸の両方が豊富に含まれている食材です。
ジウィピークにも生肉とレバーが多く配合されているので、レバーの新フードは、よりジウィピークのコンセプトに近くなったのではないでしょうか。
原材料からの考察
ラム生肉、フィッシュミール、えんどう豆、ラムレバー、タピオカスターチ、全粒亜麻仁、鶏脂、天然フレーバー、ミネラル類(塩化ナトリウム、炭酸カルシウム、硫酸亜鉛、硫酸鉄、硫酸銅、硫酸マンガン、亜セレン酸ナトリウム、硫酸コバルト、ヨウ素酸カルシウム)、ビネガー、酸化防止剤(クエン酸、天然ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、グリーンティ抽出物、スペアミント抽出物)、ビタミン類(塩化コリン、ビタミンEサプリメント、ナイアシン(ビタミンB3)、パントテン酸カルシウム(ビタミンB5)、リボフラビンサプリメント、チアミン硝酸塩(ビタミンB1)、ビタミンB12サプリメント、ビタミンAサプリメント、塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)、葉酸(ビタミンB9)、ビタミンD3サプリメント)、タウリン
成分
成分(分析値) | たんぱく質 | 29.0%以上 |
脂質 | 17.0%以上 | |
粗繊維 | 4.0%以下 | |
灰分 | 10.0%以下 | |
水分 | 10.0%以下 | |
代謝エネルギー | 約365kcal/100g |

カンガルーと全く同じ成分値です。
グラスフェッドビーフ&レバー(New)
原材料からの考察
ビーフ生肉、えんどう豆、フィッシュミール、タピオカスターチ、全粒亜麻仁、ビーフレバー、醸造酵母、鶏脂、天然フレーバー、乾燥ビーフ、ミネラル類(塩化カリウム、塩化ナトリウム、炭酸カルシウム、硫酸亜鉛、硫酸鉄、硫酸銅、硫酸マンガン、亜セレン酸ナトリウム、硫酸コバルト、ヨウ素酸カルシウム)、ビネガー、酸化防止剤(クエン酸、天然ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、グリーンティ抽出物、スペアミント抽出物)、ビタミン類(塩化コリン、ビタミンEサプリメント、ナイアシン(ビタミンB3)、パントテン酸カルシウム(ビタミンB5)、リボフラビンサプリメント、チアミン硝酸塩(ビタミンB1)、ビタミンB12サプリメント、ビタミンAサプリメント、塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)、葉酸(ビタミンB9)、ビタミンD3サプリメント)、タウリン
成分
成分(分析値) | たんぱく質 | 28.0%以上 |
脂質 | 17.0%以上 | |
粗繊維 | 4.0%以下 | |
灰分 | 10.0%以下 | |
水分 | 10.0%以下 | |
代謝エネルギー | 約364kcal/100g |
ベニソン(販売終了)
原材料からの考察
ベニソン生肉、乾燥ベニソン、ポテト、乾燥サーモン、えんどう豆、タピオカ、鶏脂、天然フレーバー、キャノーラ油、フィッシュオイル、ビタミン類(A,チアミンモノニトレート(B1), リボフラビンサプリメント(B2),ナイアシン(B3), パントテン酸カルシウム(B5),塩酸ピリドキシン(B6), 葉酸(B9), B12, 塩化コリン, D3, E)、キレート化ミネラル類(マグネシウム、亜鉛、鉄、カルシウム、銅、マンガン、コバルト、ナトリウム)、アミノ酸(タウリン)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、グリーンティ抽出物、スペアミント抽出物)
成分表
成分(分析値) | たんぱく質 | 30.0%以上 |
脂質 | 15.0%以上 | |
粗繊維 | 4.0%以下 | |
灰分 | 10.0%以下 | |
水分 | 10.0%以下 | |
代謝エネルギー | 約376kcal/100g |
まとめ
- 日本メーカー処方のニュージーランド産フード
- ラムやビーフ、カンガルーなど国色が出た主原料
- グレインフリー
- 使用する動物原料を限定
- アレルギーに配慮
- ビネガーを味付けで使用
口コミは即時公開されず、管理人により一括チェック、公開されます。
キアオラドッグフードの「キアオラ(KiaOra)」の由来は、ニュージーランド原住民の「マオリ語」という言語で、健康でいてね、元気でね、など相手の健康を願う意味の言葉でした。現在は挨拶として使われています。