ドッグフードの鴨肉。栄養素と特徴。ビタミンB群や不飽和脂肪酸が豊富!

ドッグフード 鴨肉

ドッグフードの原材料:鴨肉(ダック)

鴨肉・アヒル肉は、海外産ドッグフードでよく見られ、アレルギー対応食や療法食でもよく使用されます。

牛肉やラム肉、魚などにアレルギー反応が出てしまう犬には、抗原(アレルゲン)となるタンパク質の型が異なる鴨肉を使ったアレルギー対応ドッグフードを与えてもいいかもしれません

日本では犬が食べられるペット用のお肉として鴨肉が販売されることは稀です。食品としても高級食材のイメージであまり馴染みはないかもしれませんが、鴨肉も他のお肉と同様、加熱すれば犬に与えても問題ありません。

鴨とアヒル、どっちもダック

鴨とアヒルは、日本では見た目や家畜化されているかという違いなどで区別して呼ばれていますが、生物学的には同じ動物です。

このため海外産ドッグフードでは鴨もアヒルも「ダック」と表現されることが多いです。

鴨肉を使用したドッグフード

鴨肉に栄養素と働き

成分分析値タンパク質23.6g
脂質3g
炭水化物0.1g
ビタミンビタミンD3.1μg
ビタミンB10.4mg
ビタミンB20.69mg
ナイアシン9.3mg
ビタミンB6 0.61mg
ビタミンB123.5μg
パントテン酸2.17mg
ミネラル4.3mg
0.36mg
カロリー100g128kcal

動物性タンパク質

鴨肉は全体の23%がタンパク質で、犬の体に必要不可欠な必須アミノ酸も豊富に含まれています。

脂質は評価する機関によって大きく異なる

脂質に関しては、他の肉にも言えることですが、皮の有無で大きく変わります。

皮なしの場合、脂質は3%とかなりヘルシーですが、皮つきの場合、脂質は全体の30%近くを占めてタンパク質よりも大きい割合になるので非常に高脂質です。

また、野生の鴨肉は引き締まった肉質で脂質もかなり低い傾向にありますが、アヒルや合鴨は家畜化して脂肪を蓄えた個体が多いため、脂身は多い傾向にあります。

ただし鴨肉の脂肪は他の種類の肉よりも、コレステロール値が低く、不飽和脂肪酸の含有率が高いことから良い脂質と考えられています

ビタミンB1、B2、ナイアシンが豊富

ビタミンB1、B2、ナイアシン(ビタミンB3)など、同じ鳥類の鶏肉と比べて鴨肉には数倍多くビタミンB群が含まれています。

ビタミンB群は、酵素を助ける補酵素として作用し、犬の皮膚や粘膜の健康維持、エネルギー代謝、神経機能を正常に保つなどの働きがあります。

鴨肉を与える時の注意点

加熱して与える

稀に半生や生の状態で鴨肉を提供している飲食店もありますが、犬に与える場合は、基本的には火を通して与えましょう。

ドッグフード(ドライフード、ウェットフード)に使用される場合、必ず加熱加工が行われるので、心配する必要はありません。

まとめ

  • アレルギー対応食によく使用される
  • ビタミンB1、B2、ナイアシンなどのビタミンB群が鶏肉の数倍含まれる
  • 皮付きは高脂質だが不飽和脂肪酸でコレステロール値は低い
ドッグフード 肉

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2020年7月3日

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一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。 日本化粧品検定協会会員。