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チャンピオンペットフーズが販売するオリジン
オリジンについて

オリジンは、カナダ産・アメリカ産のドッグフードでチャンピオンペットフーズ社が製造販売を行っています。オリジンは日本でも正規輸入代理店があるので、ペットショップなどでみかけることもありますね。公式サイト(オリジンジャパン)からも購入できます。

犬田さんはオリジンドッグフードについてどう思いますか?

オリジンは犬の生態や代謝、生物学などから犬に適したフードを目指し、原材料や成分にこだわったレシピを展開しているので、個人的にも推したいドッグフードの一つです。様々な賞を受賞したり認証を持っていることも、世界的にも認められる理由の一つではないでしょうか。
オリジンを販売するチャンピオンペットフーズ社
自社工場で製造、他社製品を製造しないこだわり

オリジンはチャンピオンペットフーズ社が製造販売を行っています。チャンピオンペットフーズはオリジンの他にアカナも製造販売を行っています。アカナもオリジンと方向性が似ているためレシピを見ても共通点が多かった印象です。
チャンピオンペットフーズ社は自社工場を2つ所有しています。はじめはカナダのアルバータ州、2016年にアメリカのケンタッキー州の自社工場での製造も始まりました。

メーカーの中には自社工場で他社製品を請け負うケースがありますが、オリジンでは自社工場では自社製品のみを製造しているんですね。

他社製品に使われる原材料などに問題があった場合、トラブルやリコールに巻き込まれる可能性もありますが、オリジンやアカナは自社製品のみの製造なので、他社からの影響を受けにくく管理体制も保ちやすいメリットがあります。
<ニュース>チャンピオンフーズ社に対する訴訟情報
2018年3月1日 カリフォルニア州で集団訴訟の申し立て

チャンピオンペットフーズ社について気になる点としては、チャンピオンペットフーズ社に対して行われた集団訴訟です。
2018年3月1日、チャンピオンペットフーズ社に対して、犬を危険にさらす可能性のある毒素や重金属が含まれているという主張で集団訴訟がリフォルニア州で提起されました。その後ウィスコンシン州など他の州でも集団訴訟が提起され、大きな問題となりました。(引用元:championpetfoods CLASS ACTION)

けっこう最近に起こっていたんですね。知りませんでした。

そうなんです。ただ2019年現在、毒素や重金属や危険性などの根拠がないという理由から、訴訟の多くはすでに棄却されているようです。まだ訴訟が提起されてから1年ほどしか経っていないため完全に問題が解決したわけではありませんが、オリジンの主張が概ね認められているようです。
<ニュース>2018年5月7日 動物鎮静剤が含まれていると主張を修正

ただその2ヶ月後の2018年5月7日には、原材料の牛肉脂肪に低レベルの「ペントバルビタール」が含まれていると訴訟が主張に修正されました。(引用元:championpetfoods AMENDED CLASS ACTION)

ペントバルビタールは動物の鎮静剤や麻酔薬、安楽死に使われる薬で、過剰摂取による致死性が高い危険な薬とされていますよね…。

しかしこの訴訟についても、ペントバルビタールはオリジンが提携している農家から報告を受け取り除いたようです。

むしろ報告があったことと取り除けていることを考えると管理体制は悪くないのでは?と感じました。

また原材料の牛肉の脂肪にはペントバルビタールが含まれていたものの、製品となったフードからペントバルビタールは検出されていないことから、安全面の問題や犬の健康に影響を与えることはないとオリジンは回答しています。

すべてオリジンの公式サイトのQ&Aで回答して公開している点にはメーカーとしての透明性や品質や安全管理への自信を感じました。
オリジンドッグフードの種類
ラインナップ
- オリジンパピー
- オリジンパピーラージ
- オリジンシニア
- オリジンオリジナル
- オリジンレジオナルレッドドッグ
- オリジン6フィッシュドッグ
- オリジンフィット&トリムドッグ
- オリジンツンドラドッグ
- ドッグトリーツ ワイルドボア(おやつ)
- ドッグトリーツ 6フィッシュ(おやつ)
容量サイズ

オリジンは340g・2kg・5.9kg・11.3kgとお試し感覚で利用できる少量サイズから11.3kgという大容量サイズまで購入できます(パピーラージのみ現在5.9kgと11.3kgのみの販売)。
オリジンドッグフード オリジナル
穀物 | グレインフリー |
ポイント | ・動物原料85% ・低炭水化物、低GI食材使用 ・自社工場生産 |
実売価格 | 1,300円/340g 6,000円/2kg 14,500円/5.9kg 21,000円/11.3kg |
1kgあたり | 3,000円 |
第一原料 | 新鮮鶏肉 |
生産国 | アメリカ |
メーカー | アメリカ |
販売元 | チャンピオンペットフーズ |
原材料からの考察
新鮮鶏肉、新鮮七面鳥肉、新鮮イエローテイルカレイ、新鮮全卵、新鮮丸ごと大西洋サバ、新鮮鶏レバー、新鮮七面鳥レバー、新鮮鶏心臓、新鮮七面鳥心臓新、新鮮丸ごと大西洋ニシン、ディハイドレート鶏肉、ディハイドレート七面鳥肉、ディハイドレート丸ごとサバ、ディハイドレート鶏レバー、ディハイドレート七面鳥レバー、丸ごとグリーンピース、丸ごとシロインゲン豆、赤レンズ豆、新鮮チキンネック、新鮮鶏腎臓、ピント豆、ヒヨコ豆、グリーンレンズ豆、鶏肉脂肪、天然鶏肉風味、ニシン油、粉砕鶏骨、鶏軟骨、七面鳥軟骨、ドライケルプ、フリーズドライ鶏レバー、フリーズドライ鶏レバー、フリーズドライ七面鳥レバー、新鮮丸ごとカボチャ、新鮮丸ごとバターナッツスクワッシュ、新鮮ケール、新鮮ホウレン草、新鮮カラシ菜、新鮮コラードグリーン、新鮮カブラ菜、新鮮丸ごとニンジン、新鮮丸ごとリンゴ、新鮮丸ごと梨、カボチャの種、ヒマワリの種、亜鉛タンパク化合物、ミックストコフェロール(天然酸化防止剤)、チコリー根、ターメリック、サルサ根、アルテア根、ローズヒップ、ジュニパーベリー、乾燥ラクトバチルスアシドフィルス菌発酵生成物、乾燥プロバイオティクス発酵生成物、乾燥ラクトバチルスカゼイ発酵生成物

オリジンドッグフードオリジナルはアメリカのケンタッキー州で製造されています。肉などの動物原料が85%で穀物は不使用となっています。
またオリジンの場合、炭水化物量がかなり少なく、主な炭水化物源は豆類やカボチャ、果物などの低GI食材になります。

低GI食材とはどういうことですか?

GIとは食後の血糖値の上昇度を表す数値で、豆類やカボチャなどは血糖値を上げにくい低GI値な食材です。ジャガイモやトウモロコシなどに代表される高GI食材は食後に急激に血糖値を上げてしまうため肥満になりやすく血管にも負担をかけやすいデメリットがあります。
この点を考慮してオリジンでは動物原料を多くするだけでなく、使用する植物性の食材にも気を配っています。
成分表
成分(保証分析値) | 粗タンパク質 | 38%以上 |
粗脂肪 | 18%以上 | |
粗繊維 | 4%以下 | |
水分 | 12%以下 | |
カルシウム | 1.2%以上 | |
リン | 0.9%以上 | |
DHA | 0.2%以上 | |
EPA | 0.2%以上 | |
グルコサミン | 700mg/kg | |
コンドロイチン硫酸 | 600mg/kg | |
炭水化物 | 19% |

ドッグフードでタンパク質が38%というのは非常に高いですね。キャットフードですら38%という高タンパクは珍しいです。それだけ肉原料が多いということがよくわかる成分分析値です。
またオリジンは低炭水化物に自信を持っていることもあり、炭水化物量も公開していました。

40%以上が普通のドッグフードの中、オリジンの炭水化物量は半分以下なんですね。

はい、ただ脂質も豊富なのでエネルギー源が足りないという心配は必要ないかと思います。ただ脂質が多い分、運動しないと脂肪として蓄えられやすいので、きちんと運動もさせてあげる必要はあるかと思います。
オリジンドッグフードまとめ

リジンドッグフードについてまとめてきました。簡単にオリジンについてまとめてみましょう。
- 生体や生物学的観点から犬の体に適したフードにこだわっている
- 自社工場をもち他社製品の製造を行っていない
- 現在訴訟を提起されている状態
- 非常に動物原料とタンパク質が豊富

オリジンは世界的に人気のドッグフードということしか知りませんでしたが、今回はメーカーのこだわりや原材料、現在の状況などについて知れました。

わたしも調べていて改めて、自信をもって製造していることが伝わってきたので、オリジンは今後も推していこうと思います。