本日のテーマ
動物病院でも推奨されることが多く、誰もが知っている有名ブランド「ロイヤルカナン(ROYAL CANIN)」。療法食を始め、年齢や犬種それぞれに合わせた総合栄養食まで豊富なラインナップを用意している大手ペットフードメーカーですが、合成添加物や食いつきで避ける飼い主さんもいらっしゃいます。
そんなロイヤルカナンについて犬田さんに解説してもらいたいと思います!
目次
ロイヤルカナンはフランス発ペットフードブランド
有名&人気の高いペットフードブランドの一つ
ロイヤルカナンは犬用・猫用、総合栄養食から療法食、年齢や犬種別など、様々な種類のドッグフードを展開しており、その数は200種類以上。それぞれ愛犬の種類や状態、体調、環境などに合わせたフードが選べる点も魅力ではないでしょうか。
ロイヤルカナンが人気な理由
獣医師が同じ目線で営業をしている
自社の研究機関で調査や開発
また製品として完成したら終わりというわけではなく、フランスとアメリカのオハイオ州ルイスバーグにあるペットセンターで継続的に犬や猫を観察し研究を行いながら、最適な製品開発に努めています。
ロイヤルカナンドッグフード 消化器サポート(低脂肪)ドライ
原材料からの考察
合成添加物の使用
しかし小さな体でかつ、よく分かっていない添加物の危険性や動物への影響を考慮すると、毎日あたえる総合栄養食には使用しない方がいいのでは?という考えの人の方が多い印象です。
動物性油脂は、様々な動物から出た油脂を抽出して利用しています。加熱も十分されるので、安全面で問題がおこることは少ないと言われています。しかしBSE(狂牛病)の牛を使用したフードを食べてペットの死亡事故も問題になりました。BSEの菌は加熱しても死なないので、ペットフードとして加工されても残ってしまっています。
また同じ猫や犬など近しい動物が動物性油脂に含まれてしまう可能性が0ではないという意見から、倫理的にも動物性油脂は避けられることが多かったりします。
成分表
成分(分析値) | タンパク質 | 25.5g |
脂質 | 8.1g | |
粗繊維 | 10.0g | |
灰分 | 7.6g | |
水分 | 11.0g | |
炭水化物 | 61.6g | |
カロリー | 100g | 346kcal |
また粗繊維が10%含まれています。食物繊維は腸の不要物の掃除や腸内善玉菌の活性化、腸内環境を整え免疫を高めるなどの作用も期待できる成分の1つです。
低脂質で食物繊維が多いドライフードなんですね。他に気になる点はありますか?
ロイヤルカナンの歴史
1968年にフランスで獣医師が創業
ジョン・カタリーは馬や牛の獣医として活躍する中で「食」による動物の健康への影響について考えるようになり、ロイヤルカナンの始まりとなった犬用の「イエロースープ」を開発しました。
その後、1972年にガイオマルク社に買収され、商品の種類や幅が広がり、1974年にはフランス、ベルギー、デンマーク、ドイツ、イタリア、スペイン、スウェーデン、オランダなどヨーロッパの国々で販売が展開されるようになりました。
2002年マースに買収され傘下に
マース(マース インコーポレイテッド)はアメリカの大手食品会社で、スナックやお菓子などの食品だけでなく、ロイヤルカナン以外にもシーバ、アイムス、ユーカヌバなどペット関連の製品も幅広く取り扱っています。日本では日本法人としてマースジャパン株式会社がロイヤルカナンなどの販売を行っています。
<2018年>ロイヤルカナンの新工場が韓国に
韓国の金提に新工場が完成
画像引用元:Googleマップ 金提市
2018年、韓国に完成した新工場は、ロイヤルカナン15番目の工場としてオープンし稼働しています。
工場見学ができる
品質が心配されるという方がいるかもしれませんが、その考えを見越してか、韓国新工場ではガラス張りの回廊から製造工程を見学できるとのこと。
かねてより韓国 金提(キムジェ)市にて建設を進めておりましたロイヤルカナン金提工場が、このたび竣工いたしましたのでご報告申し上げます。
世界で15番目のロイヤルカナンの製造工場となる同工場は、弊社の他の工場と同じ厳しい品質管理体制はそのままに、原材料の異物除去やパッキングの新システムなど最新の技術と設備を導入し、今まで以上に安全でご安心いただける製品を製造できる最新鋭の工場となります。同工場内には、訪問者が製造工程を見学できるガラス張りの回廊を設けています。
工場内部を公開しているメーカーは少ないので、ぜひ行ってみたいものです。ロイヤルカナン側としては、不信感を抱かれているところを工場見学でオープンにすることで、確かな品質と管理体制をアピールする目的もあったのかもしれません。
韓国工場で製造している製品
日本に輸入される製品のうち、韓国工場で製造しているものは、今のところ食事療法食の「満腹感サポート ドライ 1kg, 3kg, 8kg」のみです。他の製品については今まで通りの工場でつくられたものが輸入されるようです。
韓国や中国に対して日本人は特に敏感ですから、そういった配慮がとられ韓国工場からの輸入製品が1種類のみとなったのかもしれませんね。
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始めネットで調べた時は、ロイヤルカナンを非難するサイトが多く愛犬に与えるのが不安でしたが、獣医師さんが勧めてくれるのは決まってロイヤルカナンかヒルズなので、与えていたところ、療法食という名前だけあって治療と合わせてあっという間に回復してくれたのはありがたかったです。
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