ドッグフードのチコリ。水溶性食物繊維のイヌリンが豊富!腸内環境を整え、免疫力の維持に役立つ

ドッグフード チコリ

ドッグフードの原材料:チコリ(Chicory)

チコリはヨーロッパや地中海、中央アジアが原産のキク科植物で、サラダなど生で食べられることが多い葉野菜です。ドッグフードでは、主に乾燥させたチコリの根が使用されます。ヨーロッパが原産ということで、フランス料理でもよく利用され、EU産のドッグフードでもチコリを使用した製品が多い印象です。

チコリの葉の部分は見た目が白菜に似ていますが、サイズは10~15cm程なので、白菜に比べるとかなり小さいです。チコリは生の状態だとシャキッ、サクッとしたみずみずしい食感とほろ苦い味が感じられます。

チコリを使用したドッグフード

手作りドッグフードにチコリを使う場合

苦味をカバーできる調理方法

チコリはあまり日本では馴染みのない食材なので、チコリを犬に与えようという方は少ないかもしれませんが、チコリ自体を与えることは問題ありません。

もし食べるようであれば食べやすい大きさにちぎって生で与えても問題ありませんが、チコリは苦味があるので、生のチコリ単体の嗜好性はあまり高くありません。

このため、苦味をカバーできるよう細かくして他の食材混ぜて与えたり、配合量を少なめにするなど工夫して与えるのがおすすめです。

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2020年4月8日

チコリの栄養素と働き

タンパク質1g
脂質0g
食物繊維1.1g
ミネラル総量0.4g
ビタミン葉酸41μg
ビタミンK8μg
カロリー100g16kcal

水溶性食物繊維「イヌリン」が豊富

チコリには水溶性食物繊維のイヌリンが豊富に含まれています。

イヌリンはプレバイオティクスと言われる成分の一つで、善玉菌の活動や成長を促す働きがあります。

チコリに含まれるイヌリンを摂取することで、腸内環境を整え便通を促進します。また、腸内には様々な免疫細胞が存在しているので腸内環境が整うことで、免疫力を正常に機能させ、病気や感染症への抵抗力を維持します。

生なら葉酸や水分、酵素なども豊富

生で食べられる野菜はあまり多くありませんが、チコリは生で食べても問題ない食材です。加熱せずに食べる場合は給与量は多くならないよう注意が必要ですが、生で摂取することで、葉酸を始めとするビタミンや酵素なども摂ることができます。

チコリを与える時に注意点、デメリット

チコリの主成分は水分であり、食物繊維がメインとなるヘルシーな食材なので、注意点やデメリットはほとんどありません。

ただチコリなどのキク科の植物は妊娠中・または授乳中の人間が食べるとアレルギー反応が出ることがあります。犬も同様かどうかは分かっていませんが、チコリに対してアレルギーを発症する可能性もあるので、妊娠中や授乳中のワンちゃんに与える時は少量ずつ様子を見ながら与えましょう。

まとめ

  • ヨーロッパ原産でフランス料理によく使われる葉野菜
  • 苦味があり、白菜に見た目が似ている
  • 水溶性食物繊維のイヌリンが豊富
  • 妊娠中・授乳中だとアレルギー反応が出る可能性
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2020年11月27日

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一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。 日本化粧品検定協会会員。