

ただし与え方次第では、かえって好みのフードしか食べくなかったり、飽き性になってしまうこともあるので、ローテーションの方法をきちんと押さえておきましょう。
ドッグフードをローテーションにするメリット
食の変化を楽しめる
様々な食材や味、食感に触れることができるので、愛犬に食事の楽しみを感じさせてあげることができます。毎日のごはんに変化があることで、決まった時間の食にも変化があり、毎日のわくわくや食欲増進に繋がることを考えれば、個人的には犬のメンタルにも良いのではないかと考えます。
フード移行がスムーズになる
災害時や普段のフードが販売終了になった時、ローテーションを経験している犬は別のフードへの移行がスムーズで偏食もしにくい傾向があります。
これまで同じフードだけ食べてた犬は、慣れない環境や普段のフード以外では食べられない可能性もあるので、普段からローテーションするかは別にしても一度フード移行は経験しておいた方がいいかと思います。
ドッグフードのローテーション方法
新フードへの切り替え方
ローテーションは、数種類のドッグフードをある一定の期間で順番に与えます。
ローテーションでフードを切り替える時は、旧フードが残っているうちに、新フードを少しずつ混ぜていき、1~2週間かけて新フードの量を増やして切り替えていきます。
切り替え時期からしばらくは、新しいフードに慣れるまで軟便や下痢、吐き戻しが見られる場合があるので、切り替えはゆっくり行いましょう。
ローテーションの頻度
期間を2ヵ月以上あける
ローテーションの頻度はおよそおよそ2、3カ月以上が目安になります。フードの切り替え時は一週間以上の期間がかかり、また新しいフードに体が慣れるまでにも時間がかかるため、高頻度でのローテーションはおすすめしていません。
またころころ変えると偏食や栄養バランスの偏りの心配もあるので、ローテーションを行う場合もある程度の期間は同じフードを与えることを心がけましょう。
袋単位で頻度を変える
袋単位で管理されている方もいます。2袋なくなったら次のフードに移行と決めることで、余すことなくフードを使いきれますし、切り替えのタイミングもわかりやすいです。
季節ごとに変える
また四季や暑い時期・寒い時期というように季節に合わせて変える方もいます。消費カロリーや体調、被毛の状態など、必要な栄養は季節によって変わるので、それに合わせてドッグフードを変えると、体調管理やケアも同時に行えます。
ローテーションの種類
2~4種類くらい
頻度にもよりますが、ローテーションのフードは多くても2~4種類程度がおすすめです。種類があまり多いと、結果的に偏食で好きなものしか食べなくなったり、ローテーション頻度が増えてしまいます。
もしグルメで飽き性な犬の場合は、おやつやウェットフード(おかず)、ふりかけ、ジャーキーやスナックなどの間食で調整しましょう。
主原料がバラバラ
アレルギーが少ない犬なら、主原料や種類をバラバラにして、それぞれの食材の味の違いを楽しめるドッグフードを選ぶのがおすすめです。
たとえば、1つ目はチキン、2つ目はラム、3つ目はビーフ、4つ目は魚、というように第一原料が違うものを選ぶと、飽きにくく犬も様々な食べ物を食べている気分になります。
アレルゲンの少ないドッグフード
同じものを食べ続けることでアレルギーは発症しやすくなりますが、反対に多くの食材を摂取することも、食物アレルギーを発症するリスクにつながります。
いざアレルギーが発症した時に、ローテーションしていると原因(アレルゲン)の特定に時間がかかるので、動物原料や穀物があまり多品目含まれないシンプルな原材料のドッグフードを選ぶのがおすすめです。
ドッグフードのローテーションは必要?
賛否両論がある
ドッグフードのローテーションはメリットもデメリットもあるので、必ずしもすべての犬に必要だとは言えません。気に入った良い品質のフードをずっと食べ続ける方が栄養バランスは崩れにくいですし、体調も安定します。消化器官にも負担が少ないので、結果的に犬の健康には良いという考え方もあります。
しかし私達人間が毎日同じ食べ物ばかりを食べているわけではないように、犬にも食事を楽しんでもらいたい飼い主さんも多いかと思います。
例えば、同じフードを与えても人間の食べ物やおやつを沢山与えてしまうのであれば、栄養バランスや健康に配慮しているとは言えません。犬用の総合栄養食をローテーションで与える方が愛犬の体への負担は小さいと言えます。
最終的な判断は自分
ローテーションは賛否両論があり、個人的には良いと思いますが、愛犬の体調や性格、嗜好性などを加味して飼い主さんがローテーションを行うか判断することが大切だと思います。