ドッグフードの原材料:砂肝(Gizzard)
砂肝(Gizzard)は、鳥類の胃の一部にある「さのう(砂嚢)」という消化器官のことで、分厚い筋肉で食べた物を砕きすり潰す機能があります。
噛み応えのある食感とクセのない味が人気の焼き鳥の定番メニューで、ヘルシー食材としてドッグフードの原材料はもちろん愛犬用のおやつや手作り食にもおすすめです。
冷凍フレッシュフードで使用されることが多く、なるべく添加物を少なくしつつ栄養を満たすのには使いやすいお肉と言えます。
砂肝を使用したドッグフード例
犬における砂肝の栄養と作用
成分 | タンパク質 | 18.3g |
脂質 | 1.8g | |
ビタミンK | 28μg | |
ナイアシン | 3.9mg | |
ビタミンB12 | 1.7μg | |
100gあたり | 94kcal |
高タンパク・低脂質・低カロリー
砂肝は始めにも紹介したとおり、非常にヘルシーな食材です。分厚い筋肉で構成されているので、非常に高タンパクですが脂肪分は少なく低カロリーで、体重管理やダイエット中の愛犬にもぜひ与えたい食べ物です。
噛み応えがあるので、おやつとしても食べ応えがあり、食欲旺盛でたくさん食べたがるワンちゃんにもおすすめです。
ビタミンK、ビタミンB12が豊富
砂肝にはビタミンKとビタミンB12が豊富です。ビタミンKは血液凝固作用や骨代謝、細胞増殖に関わり、ビタミンB12は葉酸の代謝や造血、アミノ酸や脂質の代謝に関わっています。
どちらも正常な体の機能を維持するためには必要不可欠なビタミンです。
愛犬に手作りで砂肝を与える時の注意点
下処理をして固い部分を取り除く
砂肝は青白い銀皮と呼ばれる部分があり、犬によっては固くて噛み切れないことがあるので、与える時は銀皮部分は取り除いて与えましょう。
- 砂肝を広げて半分にカット
- 白い皮の薄い部分から1/3位切込みを入れる
- 手で切り込み部分を引っ張り剥がす
- 剥いだ皮を包丁で切り離す
加熱して与える
砂肝は必ず加熱調理をしてから与えましょう。加熱が十分ではなく生焼けで与えると、食中毒で下痢や嘔吐、体調不良を引き起こす可能性があります。
加熱調理の方法としては、茹でる、煮る、レンジ、オーブンなどで加熱するなどの方法があります。切るサイズと火加減や温度によりますが、茹で時間は3~10分程度。茹でる場合は弱火でじっくり茹でるとパサつかず弾力のあるプリッとした食感を残せます。
まとめ
- 高タンパク・低脂質
- ダイエット中や体重管理が必要な犬にもおすすめ
- 下処理・加熱して与える