エアドライ製法とは?
エアドライドッグフードとは、低温の熱風を長時間あてて乾燥させて製造されたドッグフードです。全体で見るとエアドライ製法を採用しているブランドは多くありませんが、ニュージーランド産ドッグフードではよく見られます。
通常のドライフードは「エクストルーダー」という大型機械を使って原材料を混ぜ合わせ、高温で短時間に加熱・加圧を行います。エアドライ製法ドッグフードも、大きく括れば「ドライフード」に分類されますが、低温熱風を長時間あて時間をかけてゆっくりと乾燥させるので、加熱調理は行っていません。
最終的にできあがったドッグフードも、素材に含まれている栄養の損失具合や、また完成したフードの見た目にも違いがあります。
- ジウィピーク
- アブソルートホリスティック
- iti ドッグフード
上記のエアドライドッグフードの例を見ても分かりますが、いずれも四角いジャーキーのような形をしているのが特徴です。
エアドライ製法ではトレイに流し込んだ原料混合物を乾燥後に型から出してカットします。また加熱すると発泡しふっくらとした形になりますが、エアドライでは乾燥のみで加熱は行わないので、形は平らなシート状になります。
エアドライ製法ドッグフードのメリット
低温調理で栄養の変質・損失が少ない
エアドライ製法ドッグフードの大きなメリットは、高温加熱による栄養成分の変質や損失を最小限にすることができる点です。
通常のドライフードは115~135度という高温で加熱を行うので、どうしても熱に弱いビタミンやタンパク質、酵素などは変質や損失によって本来の働きを失ってしまいますが、エアドライ製法のドッグフードは加熱調理を行わないので、栄養の損失を最小限に抑えることができます。
エアドライ製法ドッグフードのデメリット
時間とコストがかかる
エアドライ製法のドッグフードのデメリットは製造コストがかかるため、ドッグフードの価格が上がってしまうことです。
エクストルーダーで製造するドライフードは一度に大量の原材料を混ぜて短時間で加熱・加圧することで、1日に大量のフードを製造することができますが、エアドライ製法の場合は、長時間乾燥させる時間とコストがかかるため、ドライフードに比べると効率よく生産することができません。
またエアドライ製法で製造を行っている工場も少ないため、エアドライに絞ると選択の幅が非常に狭くなってしまいます。
まとめ
- エアドライ製法は加熱を行わず低温熱風で乾燥させる生産方法
- 栄養の変質や損失が最小限
- 加熱による発泡がなく乾燥後にカットされるので平らなシート状になる
- 製造のコストや手間がかかるため価格が高くなる傾向