ドッグフードの原材料:ローズマリー(rosemary)
ローズマリーは地中海沿岸原産のシソ科の常緑低木で、細長く針のような葉が特徴です。葉には強い芳香があり、料理の風味付けやハーブティー、アロマオイルなど、幅広い用途で親しまれています。
また、ローズマリーには多くの健康効果がありますが、とくに抗酸化作用や抗菌作用が強く、古くから健康や美容に役立つハーブとして利用されてきました。
集中力や記憶力を高める効果もあるといわれ、「記憶のハーブ」としても知られています。
ローズマリーが原材料のドッグフード例
ローズマリーはさまざまなドッグフードやおやつの原材料に使用されています。
原材料欄にはローズマリーの他に、ローズマリー抽出物、ローズマリーエキス、酸化防止剤(ローズマリー)などと表記されます。
など
ローズマリーの栄養素と犬への健康効果
- 記憶力・集中力の向上
- 認知症・アルツハイマー予防
- 精神疲労やストレスの軽減
- 抗菌・抗ウイルス作用
- 強力な抗酸化作用
- 慢性炎症の抑制
- 免疫機能の強化
- 胃腸のガス抑制
- 血行促進
- 消化促進
- 食欲増進
ローズマリーは多くの健康効果がありますが、とくに下記の成分や作用が注目されています。
気分を向上させ、ストレスを軽減
研究によると、ローズマリーオイルを皮膚に塗布し、その香りを嗅がせた実験では、呼吸数や血圧(収縮期・拡張期)の上昇が見られ、自律神経の活性が高まることが確認されました。加えて、注意力や感受性が向上し、気分の改善も報告されました。
これらの結果から、ローズマリーオイルの芳香刺激は心身を覚醒させ、気分を前向きにする効果があり、ストレスの軽減やうつ症状の予防に役立つ可能性があると考えられます。
参考:Simultaneous Aromatherapy Massage with Rosemary Oil on Humans
強い抗酸化作用を持つ
ローズマリーにはカルノシン酸やカルノソール、ロスマノール、ロスマリン酸などの機能性成分が含まれています。これらは強い抗酸化作用を持ち、脂質の酸化を防ぐことから、食品やドッグフードの天然保存料として利用されます。
また、神経細胞を保護する働きもあり、脳機能の維持や認知症予防への効果が期待されています。さらに抗炎症作用もあり、体内の炎症抑制や免疫機能のサポートにも寄与するとされています。
参考:ローズマリー抽出物
ドッグフードにおけるローズマリーの役割
天然の酸化防止剤(保存料)として
ローズマリーは強力な抗酸化成分を豊富に含んでいるため、ドッグフードの原材料に使用される目的は、主に油脂の酸化を防ぐことです。
ドッグフードが酸化すると、風味が損なわれるだけでなく健康に悪影響を及ぼす可能性があります。酸化を防ぐことで、フードの品質と栄養価を長期間維持する効果があります。
従来はBHAやBHTなどの合成保存料が使われていましたが、安全性への関心の高まりから、天然由来の保存料であるローズマリー抽出物が注目されています。
ローズマリーは合成保存料に比べて体に優しく、ナチュラル志向のペットフードに多く採用されているのが特徴です。
免疫サポートや抗炎症作用
ローズマリーには、抗酸化作用だけでなく抗炎症・抗菌作用もあることが知られています。体内の炎症を抑える働きは、関節炎や皮膚トラブルなどの予防・改善に役立つ可能性があります。
また、免疫機能の維持にも貢献するとされ、犬の健康を内側からサポートする目的で取り入れられることがあります。日常的に摂取することで、老化の原因となる酸化ストレスを軽減し、病気になりにくい体づくりに繋がると考えられています。
とくにシニア犬や免疫力が気になる犬に配慮したドッグフードに配合されていることが多く見られます。
消化促進やガスの抑制
ローズマリーは古くからハーブ療法で消化促進に使われてきた植物であり、胃腸の働きをサポートする目的でドッグフードに用いられることもあります。
食べ物の消化を助け、腸内に溜まりやすいガスの発生を抑えることで、腹部の張りや不快感の軽減に繋がるとされています。
特に消化機能が未発達な子犬や、加齢によって消化力が低下したシニア犬にとって、ローズマリーの作用は助けになるでしょう。
また、胃腸の健康を整えることは免疫力の強化にも関わってくるため、フードの消化吸収効率を高め、総合的な健康維持に寄与する植物成分として期待されています。
まとめ
- 強い抗酸化・抗菌作用により、古くからハーブとして利用されていた
- ストレス軽減やうつ予防に効果があるとされる
- 天然の保存料として配合され、ドッグフードの酸化を防ぐ
- 胃腸の働きをサポートし、免疫力の向上にもつながる