ニュージーランドのドッグフード事情。畜産が盛んで肉原料が魅力!法規制も徹底

ニュージーランド ドッグフード
佐藤さん
ニュージーランド産の高品質なドッグフードを目にすることが多くなりましたが、ニュージーランドのドッグフード事情はどうなっているんでしょうか?
犬田さん
ニュージーランドは自然豊かというイメージですが、ドッグフード事情についてはどうなっているのか気になっている方もいるかと思います。

ということで、今回はニュージーランドのドッグフード事情について掘り下げたいと思います。

酪農や畜産等の農業が盛んなニュージーランド

ニュージーランド(New Zealnad)は、2つの主要な島と小さな島からなる島国で、南半球のオーストラリア大陸南東に位置しています。1年を通して過ごしやすい温暖な気候で、夏は涼しく冬も寒くなりすぎることはありません。雨が多く湿度が高いのは日本と共通しています。

もともとは先住民のマオリが住んでいましたが19世紀以降はヨーロッパ系の民族が増えています。

ニュージーランドは豊かな地形と国土を生かした酪農・畜産などの農業や林業、また羊皮生産や毛糸、他食品加工などの生産も盛んです。また、ニュージーランドは映画ロードオブザリングの舞台となったことで観光客が増加し、年間260万人以上の観光客が訪れています。

ニュージーランドのドッグフードの傾向

ビーフ、チキン、ラム、ベニソンなどを主原料にしたドッグフードが多い

ドッグフードも、魚系に比べてビーフ、チキン、ラム、ベニソンなど様々な肉原料を使用した商品が多いです。

ミートミールのような複数の動物が混ざった肉原料を使うドッグフードは少なく、新鮮な生肉を使用した、高タンパクかつアレルギー対策に望ましい単一の動物性タンパク質のドッグフードの製品が多く見られ、ほぼ肉!というパワフルな製品もよく見られます。

ジャーキースタイルの低温調理フードが多い

下記でも紹介しますが、ニュージーランド産のドッグフード素材を生かしたエアドライ製法のジャーキースタイルのフードがよく見られます。他原材料と混ぜ合わせて成形する通常のドライフードとは異なり、肉の形と本来の食感や風味を残したフードということで、犬の嗜好性が高いのもポイントの一つです。

ただプレミアムフードがほとんどなので、お値段は控えめに言っても高めです。プレミアムフードの中でも高価格です。

フリーレンジチキンやグラスフェッドビーフ

ニュージーランドは農家の数が少なく、1つの農家が広大な土地で大量の生産を行っています。このため、広い土地を利用したフリーレンジやケージフリーの放牧飼育が多く、適度な日光を浴び、のびのびと運動したストレスの少ない動物は、健康的な肉質となります。

また、通常、牛はエサに穀物が与えられますが、ニュージーランドは国土の約半分が牧草地ということで、ニュージーランド産ドッグフードは、離乳後に牧草を食べて育つ「グラスフェッドビーフ(牧草牛)」が原材料として使用されることが多いです。

グラスフェッドビーフは、穀物の代わりに牧草を食べて育つため、脂肪分が少なく、高タンパクな赤身が多くなり、また臭みも少ない肉質になります。

BSE(狂牛病)や口蹄疫などの家畜伝染病が未発生

ニュージーランドは厳しい検疫と周りを海に囲まれた島国という地形も幸いし、BSE(狂牛病)や口蹄疫などの家畜伝染病も未発生です。

犬はニュージーランドで最も人気なコンパニオンアニマル

64%の世帯が動物と暮らし29%が犬を飼っている

2015年の調査によると、ニュージーランドではコンパニオンアニマル(ペット)を飼育している世帯が多く、ニュージーランドの世帯64%が動物と暮らしています。

ニュージーランドでは28%の世帯が犬を飼っていて、全世帯合わせると68万3,000頭の犬が暮らしています。

犬を迎えるルートはブリーダーや動物愛護団体から

ニュージーランド 猫 ドッグフード画像引用元:Companion Animals in New Zealand 2016

ニュージーランドは国民全体で動物愛護の意識が高い国です。ペットショップもありますが、犬や猫は販売されておらず、用品やフードの販売のみです。犬を飼う時は、ブリーダー、または動物保護施設やSPCA、友達、家族のペット、迷子になった犬を引き取ることが主要なルートとなっています

また、ニュージーランドではマイクロチップ装着や理事会への動物登録(NZCAR) も進んでいて、犬の場合は2011年から2015年にかけてマイクロチップの装着率が48%から71%に、ほぼ50%増加しました。また、犬猫の避妊去勢率も93%と非常に高く、欧米と同様、動物への関心や安全管理の水準が高い国と言えると思います。

かつてイギリス領だったこともあり、動物愛護への意識が高いヨーロッパとのつながりが強いことも理由の一つかと思います。

ニュージーランドのドッグフードの法律

ニュージーランドでのドッグフード製造には多くの規制要件があります。ドッグフード製造業者は他の業者と同様、1986年の公正取引法、1992年の労働安全衛生法、1991年の資源管理法、1986年の重量および測定法などに準拠する必要があります。

中でもニュージーランドのドッグフードメーカーにとって特に重要な法律が以下の2つです。

  • 農薬および獣医薬法 1996 (ACVM Act)
  • 動物製品法 1999年 (APA)

この法律はドッグフードの商号や成分表、責任者、生産から流通までの追跡記録、食品リスクの管理システムへの登録などを定めた法律となっています。

どちらも第一次産業省(MPI)によって法律とそれに関連する規制、仕様、および通知の両方がドッグフードの製造を管理します。

ニュージーランド産のドッグフード

まとめ

  • 酪農、畜産が盛んで肉原料が豊富
  • ホルモン剤投与なし、BSE未発生で安全性が高い
犬田さん
ニュージーランドの犬とドッグフード事情について触れてきました。肉原料が豊富で高タンパクな商品が多いので犬にとっては願ったり叶ったりなフードが多いのではないでしょうか。

いままでニュージーランド産ドッグフードについて知らなかった方もこれを機会に是非チェックしてみてください!

 

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一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。 日本化粧品検定協会会員。