ドッグフードのカツオ。犬が食べても大丈夫!生カツオよりもカツオ節がおすすめ

ドッグフードのカツオ。犬が食べても大丈夫!生カツオよりもカツオ節がおすすめ

ドッグフードの原材料:カツオ(Bonito)

カツオはスズキ目・サバ科に分類される魚です。旬は年に2回で、4~5月に水揚げされる初ガツオは脂が少なく身が引き締まっていて、9~10月の戻りガツオは脂のりが良くこってりしているのが特徴です。

カツオは犬が食べても大丈夫な食材であり、栄養が豊富なので犬の健康におすすめなんです。

カツオには「生カツオ」「刺身」「カツオ削り節」「カツオだし」などさまざまな種類や用途があります。結論からいうと、犬の健康にとって一番おすすめなのは「カツオ削り節」です。これは人間用のカツオ削り節でも大丈夫です。

この記事では、なぜ犬にカツオがおすすめなのか、また与えるときの注意点についてご紹介します。

カツオの種類について

生カツオ

生のカツオの内臓や骨を取り除き、食べやすいようにカットしている状態です。カツオを捌く必要がなく手軽なので、購入する方も多いのではないでしょうか。

カツオ削り節

生のカツオの内臓や骨を取り除いて煮たあと、煙で燻して乾燥させた削っていない塊の状態を「カツオ節」といいます。これを削ったものを「カツオ削り節」といいます。

カツオ節とカツオ削り節の違いは、「削っているか、削っていないか」です。

犬にカツオを与えるメリット

カツオは栄養素がたっぷり

下表は100gあたりの生カツオとカツオ削り節に含まれる栄養素です。

エネルギーたんぱく質鉄分ナイアシン
(kcal)(g)(mg)(mg)
生カツオ10825.81.919.0
カツオ削り節32775.79.037.0

出典:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年

高たんぱく・低カロリー

カツオは他の魚と比べてタンパク質が多く、低カロリーなのが特徴です。そのため、運動が好きな犬や筋肉を強化したい犬、ダイエット中の犬におすすめの食材です。生カツオとカツオ削り節のカロリーとタンパク質を比べると、カツオ削り節の方がどちらも3倍もの差があります。

カツオの鉄分はレバーに匹敵するほど

鉄分は赤血球や筋肉を形づくり、貧血予防に良いとされています。

実は、カツオの鉄分は魚の中でトップクラスの含有量です。カツオ削り節においては、レバーの代表格である牛レバー、豚レバー、鶏レバーと比べても遜色ありません。

(牛レバーの鉄分量4.0mg、豚レバーの鉄分量13.0mg、鶏レバーの鉄分量9.0mg)

生カツオとカツオ削り節の鉄分量を比べると、カツオ削り節の方が5倍多く含まれています

カツオのナイアシンは魚の中でトップクラス

ナイアシンとは、アミノ酸の一種であるトリプトファンから合成されるビタミンB3(水溶性ビタミン)のことです。トリプトファンは脳の健康維持に役立ちますが、ナイアシンになると体内の500種以上ある酵素の補助役としてエネルギーの生成やDNAの修復・合成、糖質や脂質の代謝など、生きていくうえで欠かせない機能をたくさん持っています。熱に強いので、加熱調理しても壊れません。

カツオに含まれるナイアシンの量は、魚の中でトップクラスといわれています。

生カツオとカツオ削り節を比べると、カツオ削り節の方がタンパク質や鉄分、ナイアシンが圧倒的に多いことが分かります。そのような点で、犬にはカツオ削り節を与えるのがおすすめといえます。

カツオの効果的な与え方

ドッグフードにトッピング、またはおやつとして

カツオは栄養価が高いので、普段のドッグフードにトッピング、またおやつとして与えましょう。とくにカツオ削り節は香りが強いので、あまりドッグフードを食べたがらない子におすすめです。

犬田さん
小型犬のように口内が小さい犬種は口の中に張り付いてしまう恐れがあるため、小さくちぎって与えてあげましょう。

手軽で美味しい

カツオ削り節は風味がいいため、好きな犬も多いでしょう。また季節を問わず栄養を取り入れることができるので、とても便利な食材です。手作り食のレパートリーが尽きたときや味に飽きたときにカツオ削り節を入れると、食いつきがよくなるというメリットがあります。

1日の適正摂取カロリー量の10%を与える

総合栄養食(ドッグフード)以外の食事は、「1日の適正摂取カロリー量の10%」にとどめましょう。例えば体重10kgの成犬の場合、1日の適正摂取カロリー量666kcalとなります。

生カツオは100gあたりのエネルギー量が108kcalなので、与える量は62gほどが適正となります。

カツオ削り節は100gあたりのエネルギー量が327kcalなので、与える量は20gほどが適正となります。

カツオの与え方の注意点

スーパーのパックの刺身は与えない

スーパーのパックに入っているカツオの刺身には、カツオと一緒にネギやニンニクなどの薬味が入っていることがあります。これらは犬にとっては有毒な食べ物で、食べると嘔吐や下痢、貧血などの症状があらわれ、症状が悪化すると呼吸困難や痙攣、最悪の場合は命に関わります。

生カツオを買うときはパックのものではなく、柵のものを買うようにしましょう

小さく切って茹で、味付けはしない

カツオの良い香りに誘われて大食いや早食いをしてしまう恐れがあり、喉に詰まったり、胃捻転が生じてしまう恐れがあります。必ず食べやすいように小さく切り、味付けをしないまま茹でて与えましょう。とくに小型犬は喉が細く弱いため、十分な注意が必要です。

アニサキス中毒

犬田さん
カツオの常温放置は絶対NG!

アニサキスはカツオやサバ、さんま、イカなどの魚介類の内臓に寄生してる寄生虫の一種です。常温で長時間放置するなどで鮮度が落ちると、内臓から筋肉へ移動します。この状態で食べるとアニサキス中毒を起こし、嘔吐や下痢、激しい痛み、食欲不振などの症状があらわれます。

鮮度のいいカツオを選ぶポイントは、スーパーでよく売られている切り身の場合、身が鮮やかな朱色で、透き通っているものです。また、鮮度の高いカツオは身と皮の間の脂肪がピンク色になっています。血合いがくすんでいないものも鮮度がいい証拠です。

しかし、脂肪が多いものは鮮度が落ちるのが早いため注意が必要です。また表面が虹色に光っているものも鮮度が落ちている証拠です。切り身は空気に触れる表面積が広いため、早くに鮮度が落ちやすい状態です。帰宅後はすぐに冷蔵庫に入れるようにしましょう。

また、カツオの背中とお腹の間にある赤黒い筋繊維である血合いには、アニサキスがよく寄生しているといわれています。カツオを与えるときは、血合いも必ずしっかりと茹でましょう。アニサキスは、きちんと加熱することで死滅することができます。人も犬も食べられる部分ではありますが、苦味や臭みが強いので無理して食べる必要はありません。

ヒスタミン中毒

ヒスタミンを含む魚を過剰摂取することで発症する中毒を、ヒスタミン中毒といいます。ヒスタミン中毒になると嘔吐や下痢、顔や舌の腫れ、蕁麻疹などの症状があらわれます。

カツオにはヒスチジンが含まれていますが、細菌の脱炭酸酵素によってヒスタミンという物質を生成します。常温放置によって細菌の数が増えていくに伴って、ヒスタミンの数も増えていきます。ヒスタミンは熱に強い物質なので、一度発生してしまうと熱処理をしても分解されることはありません。

栄養価は高いが、過剰摂取には要注意

カツオをはじめとする青魚に含まれる不飽和脂肪酸を過剰摂取すると「黄色脂肪症」になる恐れがあります。またカツオに含まれるリンやナトリウムは、過剰摂取すると腎臓病や心臓病に悪影響となります。

カツオは犬の健康に良い栄養素が多いですが、過剰摂取には要注意です。愛犬の一日の適正カロリーをきちんと管理し、極端な過剰摂取をしないよう気を付けましょう。

まとめ

  • カツオを犬に与えるのは、カツオ削り節が一番おすすめ
  • カツオの鉄分とナイアシンの含有量は、魚の中でトップクラス
  • カツオはトッピング、おやつとして与えるのがおすすめ
  • 生カツオを買うときはパックのものではなく、柵のものを買う
  • 過剰摂取をすると腎臓病や心臓病に悪影響となったり、黄色脂肪症の危険性がある