訳ありドッグフードとは?メリットとデメリット、購入時のポイントを解説

訳ありドッグフードとは?メリットとデメリット、購入時のポイントを解説

訳ありドッグフードとは?

訳ありドッグフードとは、製品の中身には問題がないものの、何らかの理由で通常価格では販売できなくなった商品を指します。

たとえば、

  • パッケージに傷がある
  • 賞味期限が近い
  • 旧パッケージの在庫処分
  • 試供品の在庫処分

などが代表的な理由です。

販売元やメーカーの事情、ドッグフードのパッケージの見た目により割引販売されているため、品質には問題のない製品をお得に購入できます

犬に訳ありドッグフードを与えるメリット

高品質な商品を割安で入手できる

訳ありドッグフードを利用する最大のメリットは、品質の高いドッグフードを通常よりも安く購入できることです。

訳ありドッグフードは賞味期限が近い(1~2か月程度)ことも値下げ対象となる理由の一つですが、下記の場合は賞味期限が半年以上であっても、パッケージ不良があるために訳ありドッグフードとして販売されています

  • パッケージに傷やへこみ
  • パッケージの印刷時のインク汚れ
  • パッケージの撮影のために別保管されたもの

そのため、普段は高価で手が出ないプレミアムドッグフードも、手ごろな価格で手に入るチャンスになります。

大型犬や多頭飼いの家庭でコスパ抜群

多頭飼いや大型犬など、日々のドッグフードの消費量が多い家庭ではドッグフード代を大幅に抑えられます。

賞味期限が近くてもすぐに使い切れるため、コストを大幅に削減することが可能です。

ドッグフードの“お試し”がしやすい

初めて試すドッグフードや、新しいブランドに挑戦したいとき、正規価格で買うのはハードルが高いもの。

訳ありドッグフードであれば少量パックや旧パッケージ品が安く出ていることが多く、コストを抑えつつ食いつきの確認やアレルギー反応をチェックすることができます。

フードロス削減にもつながる

「賞味期限が近いから」「外装に傷があるから」という理由だけで捨てられるドッグフードを活用することで、まだ食べられる食品を無駄にせず、環境への配慮にもつながります

犬に訳ありドッグフードを与えるデメリット

継続購入ができない

訳ありドッグフードは通常よりも安く購入できますが、在庫限り・一度きりの販売であることが多く、継続して購入することができません。

そのため、気に入った商品でも同じ商品が次に手に入るとは限らず、日常使いの定番フードには向きません

賞味期限が短い場合も

訳ありドッグフードのデメリットの一つが、賞味期限が短い場合があることです。

賞味期限が短くなくてもパッケージ不良などで値下げされることはありますが、多くの訳ありドッグフードは在庫処分や期限間近を理由に安く販売されています。

賞味期限が残り1ヶ月程度の場合もあり、保存状態によっては風味や栄養価が劣化している恐れがあります。品質が落ちたドッグフードを食べると犬の健康に悪影響となるため、購入前には賞味期限の確認が重要となります。

並行輸入品であるため、成分表示が外国語や不明確

訳ありドッグフードの中には、並行輸入されたドッグフードもあります。

並行輸入されたドッグフードとは、メーカーの正規代理店を通さずに、第三者が海外から直接仕入れて販売している商品を指します。

正規品と中身は同じですが、パッケージが英語や他国語表記であるため、使用方法や成分の詳細がわかりづらい、メーカー保証やサポートが受けられない、保存状態や流通経路が不明などのデメリットもあります。

特にアレルギーを持つ犬や食事制限のある犬にとっては、与えるドッグフードの栄養や成分が健康に大きく影響します。

パッケージの傷が気になる人には不向き

ドッグフードのパッケージにこだわる人は、品質や安全性を重視する傾向があります。

パッケージに破損や汚れがあると「中身も不安」と感じやすく、成分表示や賞味期限、給餌量などの情報がしっかり読めることも信頼の基準としています

また、見た目だけでなく、パントリーに置いたときのデザイン性やサイズ感など、見た目と実用性の両方を重視する人も多いです。

粒サイズや形状が不明なこともある

ドッグフードの粒の大きさや硬さが分からないまま買うと、「うちの犬には大きすぎた」「硬すぎて食べなかった」といったトラブルにつながることも。

特に小型犬の場合、粒が大きすぎると食べづらく、喉に詰まるリスクもあるため注意が必要です。

購入前には実際に購入したユーザーのレビューを確認し、小型犬向け」「シニア犬用」「全年齢対応」など対象が明確に記載された商品を選びましょう。

訳ありドッグフードを選ぶときのポイント

訳ありドッグフードを購入する際には、なぜ訳ありなのか」をしっかり確認したうえで下記のことをチェックしましょう。

訳あり理由が明確に記載されているか
賞味期限が近い、パッケージ不良、旧モデルなど
賞味期限をチェック
できれば1か月以上余裕があるものがおすすめ
中身が未開封・密封されているか
開封済みや劣化の可能性があるものは避ける
購入元が信頼できるか
公式ショップや正規代理店、レビューの良い店舗を選ぶ
継続購入が難しい点を理解しておく
在庫限りの商品が多く、リピートできない可能性あり
保存場所や消費ペースに合っているか
1人暮らしや少量消費の場所は賞味期限切れに注意
パッケージ状態や商品画像を確認
大きな破損や汚れがある場合は避ける

まとめ

訳ありドッグフードは、品質に問題がない商品をお得に手に入れられる点が魅力です。特に多頭飼いや大型犬のいるご家庭では、コストを抑えられる大きなメリットがあります。

しかし、賞味期限が短い、継続購入が難しい、成分表示が不明瞭などのデメリットもあるため、購入前には訳ありの理由や保存状態、内容表示をしっかり確認することが大切です。

価格だけで選ばず、愛犬の健康を第一に考え、訳ありの理由や品質、保存状態をしっかり確認したうえで活用することが大切です。

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帝京科学大学アニマルサイエンス学科卒業。愛玩動物飼養管理士2級、ペットセラピスト、ペット看護士の資格を取得。ドッグフード勉強会ディレクターとして、わんちゃんの栄養や病気、生態、ドッグフードなどの情報を提供しています。わんちゃんの魅力を発信し、飼い主さんの悩みや不安を解決することで、わんちゃんと飼い主さんの幸せのお手伝いになれれば嬉しいです。