ドッグフードのオレンジ。フルーツでトップクラスのビタミンC量で疲労回復や老化予防に効果的!皮の中毒成分に注意

ドッグフードのオレンジ。フルーツでトップクラスのビタミンC量で疲労回復や老化予防に効果的!皮の中毒成分に注意

ドッグフードの原材料:オレンジ(orange)

ミカン科ミカン属は多数の種類があり、まとめて柑橘類といいます。その一種であるオレンジ。人間が食べるときは皮を剥いて、中の果肉だけを食べます。人によっては、果肉の周りに付いている白い繊維を丁寧に取って食べる方もいるでしょう。オレンジは低カロリーながら甘みと爽やかな香りがあるため、好む犬も多いのではないでしょうか。

佐藤さん
飼い主さんがオレンジを持っていると、おねだりする子も多いですよね。犬はオレンジを食べても大丈夫なのでしょうか?
犬田さん
犬はオレンジの果肉を食べても大丈夫!でも皮や繊維を与えるのは非常に危険です。

犬がオレンジを食べることのメリットや注意点についてご紹介します。

犬はオレンジを食べても大丈夫!栄養素とメリット

下表は、オレンジの果肉部分と他の果物100gあたりを比べた栄養素です。

オレンジバナナりんごイチゴ
エネルギー42935331kcal
水分88.775.484.190.0g
炭水化物9.822.515.58.5g
カリウム140360120170mg
β-カロテン50421217g
ビタミンC4016462mg

出典:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年

水分補給になる

オレンジは約90%が水分なので、普段あまり水を飲みたがらない犬に与えてみましょう。ドッグフードにトッピングしたり、水の中にオレンジを入れると風味や香りに誘われて飲んでくれます。食欲が低下しているシニア犬にもおすすめです。

クエン酸は疲労を回復する

クエン酸は疲労回復の効果があります。お散歩のあとやドッグランでたくさん走ったあとに与えるのがおすすめです。またシニア犬は日々の生活での歩行やトイレでも、疲れやストレスを感じやすくなります。おやつでオレンジを摂取することで、疲労を緩和することが期待できるでしょう。

β-カロテンは老化の予防になる

オレンジは他の果物と比べてβ-カロテンが多く含まれています。犬の体内ではビタミンAとして作用し、皮膚や粘膜の健康維持、老化の予防に効果があります。

カリウムは体内の塩分濃度を調整する

カリウムは体内の水分の調整し、体内の塩分濃度が高くなったときに排出する働きを持ちます。

オレンジに含まれるカリウム量はバナナの半分以下です。バナナはカリウム量が多い果物なので、オレンジのカリウム量は多すぎず、少なすぎず、ほどよい量といえるでしょう。犬にとってカリウムの過剰摂取は健康に良くないので、果物を与えるときはオレンジがおすすめといえます。

ビタミンCは柑橘類でトップクラス

オレンジに含まれるビタミンCは柑橘類の中でもトップクラスで、ストレスの軽減や免疫機能の向上、コラーゲン生成のサポート、抗酸化作用などさまざまな働きがあります。生活環境やストレス、激しい運動によって増えた活性酵素を抗酸化することが期待できます。

また、ビタミンCは鉄分の吸収を促進する働きがあります。そのため、鉄を多く含むカツオやレバーなどと一緒に食べると栄養素をより効率よく吸収することができます。ドッグフードにトッピングしたり、手作り食で食材の組み合わせなどの参考にしてみましょう。

犬は体内でビタミンCを生成することができる動物なので、健康的な犬であればオレンジからビタミンCをわざわざ摂取させる必要はありません。しかしシニア犬は肝臓機能の低下により十分な量のビタミンCを生成することができない場合もあるため、少量のオレンジの摂取は効果的といえます。

犬にオレンジを与えるときの注意点

外皮、薄皮、白い繊維を取り除く

オレンジの外皮を「外果皮(フラベド)」、果肉を包む薄皮を「じょうのう」、周りに付いている白い繊維を「維管束」といいます。これらは犬に与えてはいけません。犬に与えるときは外皮、薄皮、白い繊維を取り除き、果肉だけを小さくカットしてあげましょう

薄皮と白い繊維には食物繊維が多く含まれています。「食物繊維は体にいい」というイメージが強いかもしれませんが、犬は食物繊維の消化が苦手な動物です。食べられないというわけではありませんが、消化不良を避けるために取って与えましょう。

オレンジの外皮には中毒成分がある

オレンジに限らず、柑橘類の外皮には「ソラレン」や「リモネン」という成分が含まれています。これらは皮膚が紫外線を吸収しやすくなったり、色素沈着や炎症を起こす「光毒性」を持っています。過剰摂取することで嘔吐や下痢、口内や皮膚のピリピリとした刺激、脱水症状などの症状があらわれ、最悪の場合は命に関わります。

また、オレンジなどの柑橘類は農薬を使って栽培することがほとんどです。とくに輸入のオレンジには防カビ剤も塗布されているでしょう。防カビ剤は食器用洗剤や塩水で洗ったとしてもなかなか落ちないため、犬に外皮ごと与えるのは非常に危険です

ゴミ箱に捨てるときは袋に入れる

食べ終わったオレンジを捨てる時は、袋に入れるようにしましょう。オレンジの外皮には香り成分が含まれているため、その匂いにつられてゴミ箱をあさってしまう可能性があります。

腎臓病の犬には与えない

オレンジにはカリウムが含まれています。腎臓病を患っているとカリウムを尿として十分に排出することができず、体内に蓄積します。腎臓が悪い犬には、カリウムが多いオレンジは与えない方がいいでしょう

オレンジの缶詰やゼリーは食べても大丈夫?

オレンジの缶詰やゼリー、アイスなどの人間用の加工食品は犬に与えてはいけません。これらに含まれている多量の糖分や人工甘味料、添加物、着色料、保存料などは犬にとって中毒となります。またカロリーが高いため、犬の健康に良くなく肥満の原因となります。

添加物が入っていない100%ジュースや濃縮還元ジュースなどは犬が口にしても大丈夫です。

オレンジを使ったスイーツを与えたい場合は、オレンジの果汁だけをしぼったフレッシュジュースや、フレッシュジュースを凍らせたオレンジアイス、糖分を入れないフレッシュジュースのゼリーを作ってあげましょう。

犬田さん
ジューサーやフードプロセッサーであっても、オレンジの外皮は入れないようにしましょう。

オレンジの匂いの製品は要注意!

キッチン洗剤や石鹸、アロマなど、オレンジの匂いが付いた製品は生活の中にいくつか存在します。オレンジを好む犬はその匂いに反応して、誤食してしまうかもしれません。オレンジの匂いが付いた製品を部屋に置く場合は犬の手が届かない場所に置く、もしくはその製品を使わないようにすることが安全です。

まとめ

  • オレンジはドッグフードのトッピングやおやつにおすすめ
  • β-カロテン、カリウム、ビタミンCは犬の健康維持に効果的
  • 犬に与えるときは外皮、薄皮、白い繊維を取り除く
  • オレンジの外皮には中毒成分が含まれているため、与えてはいけない
  • 腎臓病の犬には与えてはいけない