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ドッグフードは人間が食べても大丈夫?
日本では「ドッグフードを人間が食べても大丈夫」とは言うことができません。
ペットフードや動物用飼料は、日本では食品ではなく「雑貨」に分類されるので、日本が誇る厳しい食品規制はペットフードには適用されません。
このため、ペットフードには、食品で使用できない原材料や添加物が使用されることもあります。
しかし、企業がわざわざ犬に害のあるフードをつくるメリットはありません。
人がドッグフードを数粒ほど食べて体に害が出てしまうなら、人より小さい犬の体にも何かしら問題が出るはずです。
このため人がドッグフードを食べてもただちに問題がでることはまずないと言えます。
ドッグフードはどんな味がする?
人間にとっては、かなり薄味に感じる
ドッグフードは基本的に人間にとっては薄味に作られているので、私たちが食べても「あまり味がない」という感想を抱く方が多いかと思います。
私自身、ドッグフードを何種類も試食したことがありますが、同じような感想です。人間の味覚に合わせて作られているわけではないので仕方ありませんが、特別美味しいと感じることはありません。
ですが、ドッグフードを味見すると、その製品の塩味が強くないか、甘くないか、しけっていないか、どのようなニオイや風味かなどを確認、判断できます。
犬にとって香りが強いことは食欲や嗜好性を高めるためにも良いことですが、濃い味が付いている場合には、塩分量が多かったり、甘味料が添加されている可能性があります。
また、ドッグフードを味見していると、犬の好みが分かってくるので、他の製品を選びやすくなります。必ずしも選んだものを食べてくれるとは限りませんが、味見は最も犬の好みを把握しやすいかもしれません。
どれくらいの人が愛犬のドッグフードを味見している?
試食している飼い主さんや事業者が多い!
実際に犬を飼っている方や獣医師さんに話を聞くと、愛犬に与えているドッグフードを食べたことがある人はかなり多く聞きます。自分が食べられないものを愛犬に与えられるわけがない!と考えている方も多くいらっしゃるようです。
また、ペットフードメーカーやペットショップで働く方にも、自社や自店で販売しているペットフードの味が分かるように数粒食べたことがある、という話を聞きます。
私自身も、キャットフード勉強会を立ち上げてフードについて勉強を始めてからは、愛猫に与えるものや気になった製品はまず自分で味見するようになりました。
ロシアで26年間もペットフードを食べ続けた女性が発見される
また、世界にはペットフードを食べた例がいくつも確認されています。
たとえば、2020年6月、ロシアで26年もの間、母親に閉じ込められ、キャットフードを食べて生きてきた女性が発見されました。体には不健康なところは見当たらず、42歳にもかかわらず、若々しくきわめて健康な状態を保っていると報じられています。
これ以外にも、アメリカでは女性がドッグフードを30日間食べ続けたという記録が紹介され、またユーチューブやブログなどペットフードを食べたという話は山のように出てきます。
以上のことからも、異常なペットフードさえ選ばなければ、ペットフードを食べても人間の体に害が出ることは基本的にないと言えます。
まとめ
- 人間が食べても大丈夫と言い切ることはできない
- 味見や食べている実例は沢山ある
- 人間にとってかなり薄味なので美味しいとは言えない