ドッグフードの原材料:タピオカ(キャッサバ)
タピオカ(Tapioca)は、キャッサバ芋の根から製造されたデンプンのことで、グルテンを含まないので、グルテンフリー・グレインフリーのドッグフードによく使用されています。
タピオカといえば一時流行したタピオカミルクティーに使われる黒い粒々のイメージが強いかもしれませんが、着色されていないタピオカは白っぽい色をしています。
キャッサバは世界中の熱帯・亜熱帯地域で栽培されるブラジル原産の植物で、栄養を蓄えた根の部分が食されています。さつまいものように根がコブ状に成長し、根には豊富なでんぷんを含むので、重要なエネルギー源になります。
- コールワンドッグフード
- ワンスープ
- ソルビダドッグフード
- GO!ドッグフード
- HEKA
- ウィリアムドッグフード
- ワイルドレシピ
- 犬猫生活ドッグフード
- キアオラドッグフード
- アーガイルディッシュ
- アルモネイチャー
- アディクションドッグフード
タピオカの栄養素と犬におけるメリット
成分(タピオカ粉) | タンパク質 | 0.1g |
脂質 | 0.2g | |
炭水化物 | 85.3g | |
代謝エネルギー | 100g | 354kcal |
炭水化物が豊富なエネルギー源
成分表をみても分かる通り、タピオカ(キャッサバ)の大部分を占めるのは炭水化物です。
キャッサバはデンプン質が多いので、エネルギー源として効率よく利用できます。
丈夫で高温と乾燥に強く、枯れ地や痩せ地でも栽培可能
キャッサバは高湿度や低温に弱い一方、高温や乾燥に強く「貧困栄養土壌」と呼ばれるような枯れ地や痩せ地でも栽培が可能です。
また、炭水化物源は他にも穀類や豆類、芋類など様々ありますが、中でもキャッサバは栽培されてからでんぷんが最大量になるまでの期間が短く生産効率も良いため、供給が安定しやすく、原材料の変更リスクが低いこともメリットに挙げられます。
タピオカの注意点
キャッサバは毒抜きしないとシアン中毒を引き起こす
キャッサバは元々シアン配糖体を含んでいることから、きちんと毒抜きしないとシアン中毒を引き起こします。シアン中毒は死に至ることもある猛毒で、成人の経口致死量は150~300mgと推定されています。
ドッグフードに使用されているタピオカ(キャッサバ)はきちんと毒抜きされたものが利用されますが、キャッサバを手作りごはんやおやつとして与えるには毒抜きを行わなければならず、水に長時間浸し微生物に青酸配糖体を分解させる方法などがありますが、毒抜きが不十分だった場合、非常に危険です。
日本ではキャッサバ自体が一般的に流通しているものではなく、毒抜きの処理にも慣れていないこと、そして万が一毒抜きに失敗した場合、愛犬の命にも関わる危険な毒なので、手作り食やおやつとして利用するのは避けた方がいいかもしれません。
まとめ
- タピオカはキャッサバ芋のデンプンから製造
- デンプンが多く効率の良いエネルギー源
- 毒抜きをしないとシアン中毒を起こし死に至ることもある