ドッグフードのジャガイモの栄養と働き。犬のおやつとして与える時の注意点を解説

ドッグフード ジャガイモ

ドッグフードの原材料:ジャガイモ(Potato)

エネルギー源にもなる野菜

ジャガイモ(馬鈴薯)は世界中で栽培される人気の野菜で、ドッグフードでもよく使用される原材料の一つです。ジャガイモはクセがなく犬にとっても食べやすい味や香りなので好き嫌いされにくい食材ですが、肉や魚ほど嗜好性が高いわけではありません。

ジャガイモは野菜に分類されますが、栄養面では炭水化物(でんぷん)が豊富なことからエネルギー源の側面も持ち合わせています。アレルギー性が低いため、穀物を不使用にしたグレインフリードッグフードやアレルギー対策フードの炭水化物源としてよく使用されます。

育てやすく短期間で収穫可能

ジャガイモは寒冷地や高地などの気候にも強く、痩せ地や荒地でも栽培できます。また植えてから3~4ヶ月程で成長するため短期間で収穫が可能で、収穫してからも長期間保存できるので、ドッグフードの製造者側にとってもメリットの多い食材です。

ジャガイモの栄養素

サツマイモの栄養素と比較

成分(分析値)じゃがいもさつまいも

タンパク質1.6g1.2g
脂質0.1g 0.2g
炭水化物17.6g31.5g
食物繊維1.3g2.3g
ビタミンC35mg29mg
カロリー100g76kcal132kcal

ジャガイモとサツマイモの100gあたりの栄養素を比較すると、ジャガイモの方が炭水化物量、カロリーどちらも低いです。また、ジャガイモの方が水分量が多いので同じ量を食べてもジャガイモの方がカロリーが低くなります。このため、犬のおやつとしてヘルシーさを求めるなら水分量も多く満腹感を感じやすいジャガイモがおすすめです。

ただサツマイモは甘い分糖分が多いため、ジャガイモよりサツマイモの方が犬の食いつきが良いかもしれません。

不溶性・水溶性の食物繊維のバランスがいい

ジャガイモは、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維、両方がバランス良く含まれた食材です。

どちらも腸に作用しますが、不溶性食物繊維は水に溶けにくいため、そのまま腸まで届き腸内を掃除をして便通を促進する作用があります。水溶性食物繊維は腸内の善玉菌の餌となり、犬の腸内の環境を整えて正常な免疫機能を守るなどの作用があります。

犬の健康のためには両方の食物繊維を摂取することが大切なので、ジャガイモは食物繊維の栄養バランスがとれた食材と言えます。

ジャガイモを与える時の注意点

加熱せず生で与えると消化不良の原因に

生のジャガイモは固く消化もしにくい状態なので、犬にジャガイモを与える場合は必ず加熱しましょう。生で与えると嘔吐や便秘など犬の体調不良の原因になります。またつめたく固い状態では犬の嗜好性も高くありません。

与えすぎは便秘や肥満の原因に

ジャガイモは食物繊維が豊富で満腹感が得られるので、犬のおやつとして与えるのは問題ありませんが、食べ過ぎると消化が追いつかず嘔吐してしまったり便秘を悪化させます。

また、じゃがいもは炭水化物が豊富でエネルギー源のかたまりです。さらに高GIで血糖値を上げやすい性質を持っているので、与え過ぎると愛犬が肥満になりやすくなるので、与える量には注意しましょう。

ジャガイモの芽に含まれるソラニンに注意する

ジャガイモの芽や皮にはソラニンという有害物質が含まれるので注意しましょう。犬に与える際、きちんと芽と皮を取り除けば問題ありませんが、ソラニン中毒になると赤血球が破壊される溶血作用を引き起こし、頭痛や嘔吐、胃炎、下痢、食欲不振等の症状が現れます。

市販のポテトチップスやポテトサラダはNG

市販のポテトチップやポテトサラダ等の食品は、毒性があるわけではないので食べてすぐに悪影響が出るわけではありませんが、油や調味料で味付けがされて油分や糖分、ミネラル分が多くなっているため、犬に与えるのはNGです。

犬用に製造されたジャガイモ製品や、調味料などを使用せず手作りでつくったジャガイモ料理は問題ありません。

まとめ

  • 野菜だけど炭水化物源
  • 不溶性・水溶性食物繊維のバランスがいい
  • 犬には茹でたり蒸かしたり加熱してから与える
  • 芽や皮に含まれるソラニンに注意