ドッグフードの種類!総合栄養食・間食・療法食などの違いと特徴について解説

ドッグフードは目的別に分けられる

ペットフードの表示に関する公正競争規約によって、ドッグフードなどのペットフードには目的を表示する必要があります。

ペットフードを目的別で分けると、

  • 総合栄養食
  • 間食
  • その他の目的食

ざっくりこのように分かれます。よく聞かれる一般食(副食)や療法食は「その他の目的食」に分類されます。

ドッグフードの種類:総合栄養食

主食として与えられるフード

ドッグフードの総合栄養食は、メインの食事として犬が毎日食べる主食で、これと水さえ与えれば犬に必要な栄養をバランス良く摂取することができます。毎日の食事として与えるフードはこの総合栄養食が適切になります。

分析試験と給与試験に合格する必要がある

総合栄養食として公正取引協議会の定める基準をクリアするには、分析試験と給与試験の二つを受ける必要があります。この試験はアメリカで世界的にも知られるAAFCOという機関の基準を参考にして行われています。

総合栄養食ならなんでも良いというわけではない

ただし総合栄養食ならどの犬でもなんでも良いという意味ではなく、成犬用、老犬用など成長段階が指定されているフードもありますし、どのような犬に向けたものか記載されているドッグフードもあるので、すべての犬に対応しているとは限りません。

総合栄養食の中から愛犬に合うドッグフードを選んであげることが大切です。

ドッグフードの総合栄養食とは?毎日のごはんとして過不足なく栄養摂取できる!

2019年3月1日

ドッグフードの種類:間食

おやつやスナック、しつけ用のフード

つづいてドッグフードの種類、二つ目は間食です。間食には犬のおやつやご褒美のスナック菓子などがあります。

間食は、犬をしつける時やコミュニケーションをとるために与えるフードです。

嗜好性が重視されている

総合栄養食のように毎日の食事として与えるわけではないので、栄養バランスについてはあまり気にされてはいません。しかし犬にご褒美や大好きな物と認識してもらえるよう、犬にとって嗜好性の高い香りや風味、味を重視してつくられています。

神経質になりすぎる必要はありませんが、直接口に入れる物にかわりはありませんし、添加物やアレルゲンになりやすい原材料が配合されていることも多いため、原材料などある程度気も遣わなければなりません。

ドッグフードの種類:療法食

病気や疾患の治療中に与える

ドッグフードの療法食はある特定の疾患や病気に対して栄養面でサポートをするためのドッグフードです。主食にもなるので、総合栄養食でもあります。

病気や疾患の治療には、薬や手術などの病院で行う治療だけでなく、自宅での療養や栄養バランスも大切になってきます。

サイトや店頭で購入可能

療法食という名前から、動物病院で処方されるものだと思う方もいるかもしれませんが、療法食は市販で購入可能です。

ただ療法食は、ある特定の病気のために栄養バランスが通常とは変わっているので、本当にその病気にかかっているのか、療法食を利用するほど悪化しているのか、他の病気にかかっていないかなどを確認してから始めるべきです。

自己判断で与えないようにする

そのため療法食を始めようと考えている方は、まず動物病院で獣医さんに診てもらって療法食を考えていることを伝え、検討しましょう。

また診察された際に動物病院が勧める療法食を紹介してもらえることもあるので聞いてみるといいでしょう。

ドッグフードの種類:その他の目的食

補助的な役割のフード

最後は「その他の目的食」です。その他の目的食は、総合栄養食と間食と療法食以外のドッグフードになります。

その他の目的食は特定の栄養の補給・調整、カロリー補給、思考増進等を目的としたドッグフードで、一般食(副食)や栄養補助食などが分類されます。

おかずフード

一般食は、おかずと呼ばれるタイプのドッグフードで、総合栄養食と一緒に与えるふりかけやレトルト、缶詰めなどがあります。

副食とも呼ばれますが、一般食と副食で特に明確な違いはありませんので同じ意味と捉えても問題はないと思われます。

サプリメント

栄養補助食とは、サプルイメントやカロリー補完食、栄養補完食などが挙げられます。通常の総合栄養食にプラスして特定の栄養を追加で摂取させたい時に利用します。

健康であれば総合栄養食だけで基本的に栄養は補えますが、遺伝になりやすい病気の予防のためや、自己免疫力の向上などの目的で与えられます。

注意!毎日の食事には必ず総合栄養食を

注意点としては、必ず愛犬の毎日の食事には総合栄養食のドッグフードを与えるようにしましょう。

毎日の食事に間食や一般食など栄養バランスが偏った食事を与え続けると、必要な栄養が足らず、反対に余計な栄養素を過剰に摂取して健康を維持できなくなります。

犬にとって、食事は飼い主から与えられる物しかありません。愛犬が健康な状態で長生きできるように、ドッグフード選びの大前提として総合栄養食であることは必ずチェックしておきましょう。

ドッグフードの目的別の種類まとめ

犬田さん
ドッグフードの目的別の種類をまとめてきました。愛犬に対して与えるドッグフードは種類を把握することで選びやすくなりますし、より愛犬の健康を配慮したフード選びが可能になります。

ドッグフードを検討する際には、ぜひパッケージに書かれた種類を確認してみてください。

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一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。 日本化粧品検定協会会員。