ただ、愛犬がなぜドッグフードを食べなくなったか分からないことには適切な対処は難しいです。
ということで、この記事では犬がドッグフードを食べなくなる理由とその対処方法について解説したいと思います。
愛犬がドッグフードを食べない!原因と対策
体調不良
- 夏バテ
- 脱水
- 発熱
- 栄養不足
- 貧血
- 低体温
- 異物誤飲 など
気温の変化による夏バテや脱水、発熱、栄養不足、貧血、低体温、異物誤飲など愛犬の体調不良による食欲不振が考えられます。
もし病気や疾患など動物病院の治療が必要ない場合は、上記のような原因を改善すれば、徐々に元気になりドッグフードを食べる量も元に戻ってくるかと思います。
体調不良の場合、愛犬がぐったりしている、うずくまっているなど普段より元気がないなどの様子が見られるので観察してみてください。
散歩中の誤食は原因が特定できない場合があります。また、気温が上がる春や夏場は食欲が落ちやすいので、気温や湿度の管理にも配慮しましょう。
しばらく様子を見て体調が回復しない場合には、原因を知るためにも動物病院で診察や検査を受けてください。
病気や疾患
- 腎臓病
- 肝臓病
- 心臓病
- 胃腸炎
- 食中毒
- 感染症
- 虫歯・歯周病 など
ドッグフードを食べなくなる理由として深刻度の高いのが病気や疾患の症状の一つとして現れる食欲不振です。病気が原因の場合は根本的な解決として治療も行う必要があります。
極度の疲労
- ドッグラン
- 長時間の散歩
- 水なしで運動
- 長時間の車移動
- 子どもと長時間遊んだ など
極度の疲労によって一時的に食欲不振によってドッグフードが喉を通らなくなる場合もあります。
普段の散歩と同程度の運動であれば食欲不振の原因とは考えにくいですが、熱中症や脱水症状、また車移動の場合は乗り物酔いも重なっているかもしれません。
疲労困ぱいの様子であれば、涼しい場所で水を飲ませてしばらく様子を見て、症状が改善されないようなら動物病院に連れていくことをおすすめします。
精神的なストレス
- 散歩や遊べる時間が少ない
- 長時間の留守番
- 飼い主との触れ合いが足りない
- 水が自由に飲めない
- ごはんの時間がまちまち、足りない
- 避妊や去勢をしていない
- 叩いたり怒鳴る
- 不衛生な環境(寝具・給餌器・トイレなど)
- 気温や湿度が適切ではない
- 音やニオイ、直射日光 など
犬のストレスの原因は様々ですが、なるべく愛犬にとってストレスのない環境と生活を整えてください。
ストレスの原因が分からない場合は、なるべく愛犬と触れ合って観察する時間を増やし、コミュニケーションを沢山とりながら、様子を見てストレスの原因を探りましょう。
同じフードに飽きた
- おやつや一般食、副食などを一切与えていない
- ずっと同じドッグフードを続けている
- いろいろな食べ物に興味を示す性格 など
犬も同じ物だけを食べ続けていると飽きが生じる場合があります。もちろんフードを変更しなくても、何年も同じフードを食べ続けてくれる犬もいますが、それは犬の性格や味覚によります。
また同じごはんでもおやつやトッピング、一般食(おかず)などを与えられているかによっても変わるので、もし他のフードを食べるようであれば、愛犬がなるべく食事を楽しめるように味に変化をつけたり、ローテーションを組んだりして工夫しましょう。
おやつやスナックの食べ過ぎ
胃に入る容量は決まっているので、おやつをたくさん与えると、その分ごはんが食べられなくなります。
可愛い顔でおねだりされるとついつい与えたくなってしまいますが、おやつの与えすぎは栄養バランスの偏りや肥満につながるので、おやつはほどほどに、総合栄養食を食べる量に影響のない範囲内で与えてください。
老化
歳を取ると運動量や筋肉量が減るので、消費カロリーも減少するので、ドッグフードを食べる量も徐々に少なくなります。
ある程度、徐々に減っていくことは仕方のないことですが、いきなり食べる量がガクンと減ってしまった場合は、高カロリーなフードへの変更や給与方法の工夫、ウェットフードを検討するなどで対策しましょう。
妊娠
犬も妊娠すると食欲がなくなるつわりのような症状が現れることがあります。
メスで避妊をしていない場合、妊娠初期のつわりによって一時期食欲がなくなったり、味覚が変わってこれまでのドッグフードが好みではなくなっているのかもしれません。
ドッグフードを食べないとどうなる?
栄養失調、痩せる
ドッグフードを食べられないと、栄養失調になり衰弱しどんどん痩せていきます。
太り過ぎもよくありませんが、いざ病気になった時には少しぽっちゃりしている犬の方が長生きできるという研究結果もあるので、毎日きちんと食べているか確認しましょう。
病気や疾患の原因に
ドッグフードを食べずに人の食べ物やおやつばかり食べていると、長期的に見て病気や疾患にはかかりやすくなります。人が食べる食品や嗜好性の高い犬用おやつには、塩分、糖分、脂肪分、食品添加物などが多く含まれているので、犬の健康にいい食べ物ではありません。
長期的にドッグフード以外のものでお腹を満たすことは、肥満や血管系の疾患、内臓疾患、尿路疾患などの病気を引き起こす原因になるので、なんとかドッグフードに戻せるようにしたいところです。
好き嫌いが多くなる
ドッグフードを食べなくなると、飼い主さんはなんとかしてどんな形でも栄養を摂取してもらおうとするので、より嗜好性の高い様々なドッグフードがあてがわれていきます。
犬が「食べなければ他の物が出てくる」と学習してしまい、好き嫌いが多くなったり好きな物しか食べなくなることがあります。こうなると、嗜好性の高いおやつや味つけの濃い人間の食べ物を求めるようになってしまいます。
まとめ
- ドッグフードを食べない原因は体調によるものから好みやストレスなど様々。
- まずは原因の解決、改善が優先でフードを変えたりトッピングで対処
- ドッグフードを食べないと栄養バランスが偏って不健康、栄養失調になる可能性
それをきっかけにどのドッグフードを与えればいいのか分からなくなるフードジプシーに陥る方もいらっしゃいます。