天然由来の酸化防止剤「ローズマリー抽出物」「ミックストコフェロール」「クエン酸」とは?

犬田さん
前回ドッグフードで使われる酸化防止剤についてお話しました。そのなかで天然由来の酸化防止剤の話をしましたので、ここでより深く解説してみたいと思います。
佐藤さん
ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール、クエン酸ですよね。
犬田さん
現在使われている天然由来の酸化防止剤は主にその3つが使われています。それぞれがどのように作用しているのか見ていきましょう。

ローズマリー抽出物

ハーブから抽出した酸化防止剤

ローズマリーとは香りがあり、料理にもよく使われる非常に身近なハーブのひとつです。そのローズマリーの葉から抽出精製したものです。

三菱化学フーズ株式会社の「ローズマリー抽出物,および茶抽出物を使用した酸化防止技術」によると、なんと抗酸化作用のある5種の植物抽出物を調査した結果、ローズマリー抽出物が抗酸化作用に最も優れていただけでなく、BHT抗酸化剤よりも有効であったという研究結果があることが示されています。

おいしさを保つためにも有用

こうして抗酸化作用が認められているローズマリー抽出物ですが、おいしさを保つ上でも有用であることがわかっています。例えばその香り。食欲を刺激します。ローズマリーの香りは酸化臭や焦げ臭を抑える効果がありなららも好ましい風味を損なうことがありません。

また面白い結果として、畜産、魚にローズマリー抽出物を給餌するとその肉の加工品の酸化が抑制されるという報告まで出ています。生きている間から効果があるとなれば、もしかしたら人の老化にも効果があるかもしれませんね。

ミックストコフェロール

ミックストコフェロールというとあまり聞いたことのない言葉になると思いますが、ビタミンEと聞けば非常に身近になるのではないでしょうか。

天然由来のトコフェロールには4つの種類があります。

天然由来のトコフェロール
  • d-α-トコフェロール
  • d-β-トコフェロール
  • d-γ-トコフェロール
  • d-δ-トコフェロール

合成のトコフェロールもあります。

合成のトコフェロール
  • dl-α-トコフェロール

酸化防止剤には天然由来も合成も両方使われています。合成よりも天然の方が効果が高いという違いがあります。

佐藤さん
合成の方が効果が高そうなものですが、意外ですね。
犬田さん
そしてミックストコフェロールはこれら複数のトコフェロールがミックスされて使用されていることです。

クエン酸

クエン酸は主にトコフェロールの効果を増大させる目的で配合されています。他にはリン酸やアミノ酸などもこうした効果があります。

天然由来の酸化防止剤まとめ

犬田さん
天然由来の酸化防止剤の場合はひとつだけで使用するというタイプではなく、他のものと組み合わせて使うことが多いように思います。
佐藤さん
BHAやBHTなど合成の酸化防止剤を使わなくて済むのであれば出来る限り避けたいですよね。
犬田さん
今は様々な研究が進んでいますから、合成にしてももっと優れた酸化防止剤が出てくるかもしれません。いずれにしても人や犬に対して少しでも安全な食材で作られることが大切です。

ドッグフードの酸化防止剤の種類と働き。ハーブや天然由来がおすすめ。

2019年4月24日