ドッグフードの天然由来の安全な酸化防止剤は?ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール、クエン酸を紹介

ドッグフードで気になる酸化防止剤。安全な種類は?

酸化防止剤はドッグフード、特にドライフードで重要な添加物です。ドライフードは開封後も基本的に食べきるまでしばらく袋で保存する場合が多いと思いますが、酸化防止剤はドッグフードが空気に触れて脂質が酸化するのを防ぐ働きがあります

酸化防止剤は他の添加物と同様で、化学合成によってつくられた合成酸化防止剤(人工酸化防止剤)と、自然由来の成分からつくられた天然添加物(天然酸化防止剤)があります。

合成添加物すべてが危険というわけではありませんが、特に酸化防止剤の場合、合成酸化防止剤に挙げられるBHAやBHT、エトキシキンは発がん性や染色体異常、変異原性などが認められているため、ペットフードへの使用も懸念されています。

このため添加物に配慮したドッグフードでは天然由来の酸化防止剤が使用されています。

ここでは安全性の高い酸化防止剤としてよくドッグフードに使われるローズマリー抽出物やミックストコフェロール、クエン酸について紹介します。

ローズマリー抽出物

ハーブから抽出した酸化防止剤

ローズマリーとは香りがあり、料理にもよく使われる非常に身近なハーブのひとつです。そのローズマリーの葉から抽出精製したものです。

三菱化学フーズ株式会社の「ローズマリー抽出物,および茶抽出物を使用した酸化防止技術」によると、なんと抗酸化作用のある5種の植物抽出物を調査した結果、ローズマリー抽出物が抗酸化作用に最も優れていただけでなく、BHT抗酸化剤よりも有効であったという研究結果があることが示されています。

おいしさを保つためにも有用

こうして抗酸化作用が認められているローズマリー抽出物ですが、おいしさを保つ上でも有用であることがわかっています。例えばその香り。食欲を刺激します。ローズマリーの香りは酸化臭や焦げ臭を抑える効果がありなららも好ましい風味を損なうことがありません。

また面白い結果として、畜産、魚にローズマリー抽出物を給餌するとその肉の加工品の酸化が抑制されるという報告まで出ています。生きている間から効果があるとなれば、もしかしたら人の老化にも効果があるかもしれませんね。

ミックストコフェロール(ビタミンE)

ミックストコフェロールというとあまり聞いたことのない言葉になると思いますが、トコフェロール=ビタミンEと聞けば非常に身近になるのではないでしょうか。

トコフェロールはドッグフードに配合される場合、トコフェロールと表現されることもあれば、ビタミンEと表現されることもあります。

天然由来のトコフェロールには4つの種類があります。

  • d-α-トコフェロール
  • d-β-トコフェロール
  • d-γ-トコフェロール
  • d-δ-トコフェロール

合成のトコフェロールは「dl-α-トコフェロール」で、酸化防止剤では天然由来も合成も使われることがあります。合成の方が効果が高そうなものですが、合成よりも天然の方が効果は高いです。

そしてミックストコフェロールはこれら複数のトコフェロールがミックスされて使用されています。ドッグフードのトコフェロールのほとんどがミックストコフェロールかと思います。

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クエン酸

クエン酸は柑橘類などに含まれる酸味の構成成分です。かなり強い酸性でトコフェロールの効果を増大させる目的で配合されます。クエン酸には他にも疲労回復や血液をさらさらにする効果などがあり、抗酸化以外の作用も注目されています。

クエン酸は自然・天然由来ではありますが、食品添加物のリストは指定添加物(合成添加物)に分類されているので、天然酸化防止剤と合成酸化防止剤、どちらとも言えますが、使用実績も長く、安全な添加物として使用されています。

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天然由来の酸化防止剤まとめ

犬田さん
天然由来の酸化防止剤の場合はひとつだけで使用するというタイプではなく、他のものと組み合わせて使うことが多いように思います。
佐藤さん
BHAやBHTなど合成の酸化防止剤を使わなくて済むのであれば出来る限り避けたいですよね。
犬田さん
今は様々な研究が進んでいますから、合成にしてももっと優れた酸化防止剤が出てくるかもしれません。いずれにしても人や犬に対して少しでも安全な食材で作られることが大切です。

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