ドッグフードの原材料:海藻(Seawead)
低カロリーで食物繊維が豊富な海洋資源
ドッグフードでもよく使用される海藻は、肉眼で判別できる「藻類」の総称です。
低カロリーで食物繊維やミネラルが豊富な食材で、ドッグフードでは海藻ミールや乾燥海藻粉、また昆布やわかめなどがよく利用されています。愛犬の手作りごはんの材料として利用される方もいます。
海藻のほとんどは海水産で塩分濃度が高いため、塩分過剰にならないように愛犬に与える量には注意しましょう。
海藻を使用したドッグフード
- 馬肉自然作り
- ウィリアムドッグフード
- ヨラドッグフード
- バーキングヘッズ
- カナガンデンタル
- フォルツァ10
- モグワン
- アーガイルディッシュ
- ヤラー
- ハッピードッグ
- フィッシュ4ドッグ
- AATU
- ココグルメ
- マウンテンズギフト
- このこのごはん
- K9ナチュラル
- ファムタイズ
- ファインペッツ
- クプレラ
- アーガイルディッシュ
海藻の栄養素
栄養成分(30g) | 昆布 | ワカメ | |
タンパク質 | 2.49g | 4.08g | |
脂質 | 0.45g | 0.48g | |
食物繊維 | 11.04g | 9.81g | |
ヨウ素 | 63000μg | - | |
葉酸 | 11.4μg | 132μg | |
マグネシウム | 210mg | 330mg | |
ビタミンK | 72μg | 198μg | |
カロリー | 30g | 42kcal | 35kcal |
水溶性食物繊維
海藻には水溶性食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維には水溶性・不溶性の2種類がありますが、水溶性食物繊維は犬の腸まで届き善玉菌の餌となることで腸内環境を整え、正常な免疫機能を維持する助けになります。また、水溶性食物繊維には糖質やコレステロールの吸収を抑える働きがあり、血糖値の上昇もゆるやかにするので、肥満や体重管理が必要な犬にとっても嬉しい食材です。
ヨウ素やマグネシウムなどのミネラル
海藻にはヨウ素やマグネシウムなどのミネラルが多く含まれています。マグネシウムは神経の伝達を行い、筋肉の収縮や体温調節、また骨を構成する必須栄養素です。
ヨウ素は甲状腺ホルモンの構成成分であり、基礎代謝を高める働きがあります。また、細胞の発達や成長に必要な栄養素のため、妊娠期や授乳期の母犬、子犬にとって重要な栄養素です。
昆布には天然の旨味成分グルタミン酸が豊富
昆布には天然のうま味成分の「グルタミン酸」が豊富に含まれています。鰹ダシよりもあっさりとしていた風味で、素材の味を生かしつつ美味しさをアップさせる食材です。犬の場合、甘い、しょっぱいといったはっきりとした味の嗜好性が高い傾向がありますが、旨味のわかる犬もいるかも…?
わかめには育毛作用があるフコイダンが豊富
ワカメには、育毛作用のある「フコイダン」が含まれています。フコイダンは海藻のネバネバ成分で、よく髪を綺麗に早く伸ばしたい時はワカメや海藻を食べるように言われますが、それはフコイダンが豊富に含まれるためです。
フコイダンには強く綺麗な被毛を育てる以外にも、胃腸粘膜の保護、抗炎症作用、抗アレルギー作用、免疫力の維持など、様々な働きがあると考えれています。
海藻を犬が食べ過ぎないように注意
海藻はマグネシウムが多い
海藻にはミネラルが豊富に含まれますが、特にマグネシウムの含有量が多いため、犬の摂取量には注意が必要です。
マグネシウムは犬にとっても必須栄養素の一つですが、カルシウムやリンとの量のバランスも重要で、カルシウムやリンに対してマグネシウムが多すぎる状態はストルバイト結石が形成される原因となります。
また、過剰に摂取すると犬が痙攣や神経障害を引き起こす可能性があるので、海藻を手作りご飯などに使用する場合は使用量や頻度を考えて調整しましょう。
まとめ
- ドッグフードにはよく使用される原材料
- 水溶性食物繊維やミネラルが多く含まれる
- メリットもあるが与え過ぎには注意