犬にとって適切なドッグフードのカロリー(calorie)
カロリーはエネルギーの単位で、熱量ともいわれます。
カロリーとは食べたものの中に含まれている脂質・タンパク質、炭水化物から得られるエネルギー源のことです。犬に限らず、生物は生きるため、そして活動するために必要不可欠となります。
しかし、空腹感と満腹感をコントロールしている脳の中枢は別であるため、犬が食べたいだけ食べられるようにドッグフードを置いてしまうと、必要以上のエネルギー量を摂取してしまうこともしばしば。
そうするとエネルギーの過剰摂取となり、肥満や成長異常などが体にあらわれます。だからといって少なく与えると、成長不良や体重の減少を引き起こします。
こうしたことから、カロリーやカロリー計算は適切なエネルギー量を摂取させるための重要なものとなります。
各メーカーのドッグフードのカロリー
メーカー | ドッグフード | kcal/100g |
---|---|---|
カナガン | チキン | 361.25 |
オリジン | オリジナル | 386 |
アカナ | ラム&アップル | 340.5 |
カークランド | サーモン | 358 |
アイムス | チキン | 343 |
モグワン | チキン&サーモン | 363 |
上表は有名なドッグフード総合栄養食のカナガンドッグフード、オリジン、アカナ、カークランド、アイムス、モグワンのカロリーです。340~400kcal程度が多い傾向にあります。
ドッグフードのカロリーの目安値や平均値の参考にしていただくとドッグフードも選びやすくなると思います。
犬の1日あたりのエネルギー要求量の計算式
犬にどのくらいのエネルギーが要求されるのかを計算する方法をご紹介します。
エネルギー要求量の計算式/1日 | |
---|---|
去勢・避妊していない成犬 | 1.8×{30×体重(kg)+70} |
去勢・避妊済みの成犬 | 1.6×{30×体重(kg)+70} |
肥満傾向の犬 | 1.4×{30×体重(kg)+70} |
高齢犬 | 1.4×{30×体重(kg)+70} |
妊娠犬(1~4週) | 2.0×{30×体重(kg)+70} |
妊娠犬(5~6週) | 2.5×{30×体重(kg)+70} |
妊娠犬(7~8週) | 3.0×{30×体重(kg)+70} |
授乳中の犬 | 4.8×{30×体重(kg)+70} |
成長期(4ヶ月未満) | 3.0×{30×体重(kg)+70} |
成長期(4~9ヶ月) | 2.5×{30×体重(kg)+70} |
成長期(10~12ヶ月) | 2.0×{30×体重(kg)+70} |
{ }内は同じですが、犬の成長段階や状態によってかける値が変わってきます。
とくに妊娠中や成長期を見ると、何週目なのか、何ヶ月目かなのかによってもエネルギーの要求量の計算式が変わってくるので、この時期は要求されるエネルギー量の変化が著しいことがわかります。