ドッグフードの米の栄養素とアレルギー性。生米は食べて大丈夫?おかゆや米粉パンについて

ドッグフード 米

ドッグフードの原材料:米(Rice)

米はドッグフードでもよく使われています

日本人にはおなじみのお米はドッグフードの原材料にも使用されます。私たちが食べる白米(精白米)を始め、玄米や米糠(コメヌカ)が配合されることもあります

最近はグレインフリー(穀物不使用)の製品が増えているので米不使用のドッグフードも多いですが、国産原材料を使用した無添加ドッグフードやアレルゲンカット、アレルギー療法食には米が使用された商品をよく見かけます。

犬に米を与えてもOK?

基本的に与えて問題ありません

基本的に米は犬に与えても大丈夫な食材です。米は愛犬の手作りレシピでも与え方に注意は必要ですが、日本で一般家庭にドッグフードが普及したのは1990年代なのでそれ以前は犬用の食事を用意する習慣はなく、人が食べるごはんも与えられていました。

特に日本で暮らしてきた犬は先祖から米を食べているので、米との相性がいい犬も多いかもしれません。

生米はNG!炊いたご飯かおかゆを与えます

生米は固くて消化も良くないのでNGです。生でも毒性があるわけではないので、少量食べてしまった程度であれば問題ないことがほとんどですが、食べ過ぎた場合は、消化器官に負担がかかりますので、お腹を壊したり嘔吐や下痢をすることもあります。

柔らかめに炊いた白米やおかゆ、小さいおにぎりは与えても問題ありません。手作り食では野菜や肉魚のダシをかけておかゆのような状態にすることが多いです。粘り気がなくなるので、ガツガツ食べても喉につまらせにくく水分も一緒に摂取できるのでおすすめです。

米粉パン・米粉クッキーも犬用なら問題ありません

米粉もパンやクッキーなどに調理すれば与えても問題ありません。小麦粉アレルギーがある犬でも米から作られた米粉パンや米粉クッキーは与えることができます。

人間用で市販されている米粉パン・米粉クッキーのレシピは塩分や糖分が多く、チョコレートなど犬が食べてはいけない食べ物が含まれる可能性があるのでNGですが、犬用に市販されているものや自身で手作りする場合には問題ありません。

米の栄養素

栄養素白米おかゆ米粉パン
タンパク質6.1g1.1g2.55g
脂質0.9g0.1g5.03g
炭水化物77.1g15.7g49.41g
食物繊維0.5g0.1g0.84g
モリブデン69μg13μg4.55μg
カロリー100g356kcal71kcal258kcal

白ご飯の7割以上は炭水化物です

米は炭水化物が多く含まれます。普通に炊いた状態のお米の7割以上は炭水化物で、エネルギー源も356kcalと豊富です。

また米はGI値88で高GI食材に分類されます。GI値が高い食べ物は血糖値を上げやすいので肥満の犬に沢山与えるのはおすすめしません。

ダイエットにはおかゆがおすすめです

おかゆは水分の割合が非常に多くなるので同じ量でもカロリーが低く、体重管理が必要な犬に良い調理方法かと思います。おやつに利用したり、手作り食で満足感を出したい時にもおすすめです。

米粉パンは高GIなのでおやつにしましょう

米粉パンも白ごはんよりも低カロリーですが、GI値は100と白米よりも高GI食材になるので、太り気味のワンちゃんは避けた方がいいかもしれません。記念日のような特別な時につくってあげると喜んでくれると思います。

米のアレルギー性

米は穀物の中でも低アレルギーです

米は穀物の中でもアレルギー性が低く、他の三大穀物の小麦・トウモロコシに比べてアレルギー症状が出にくいです。このためアレルゲンカットのドッグフードでも、米とラム、米と白身魚という組み合わせのドッグフードレシピが多く販売されています。

米を使用したドッグフード

他にも米を使用したドッグフードは沢山あります。

ドッグフードの米まとめ

  • ドッグフードでは国産製品やアレルゲンカットに使われることが多い
  • 炊いていればそのまま与えても問題ない
  • 白ご飯や米粉パンは高GI食材なので肥満に注意

今回は精白された白米についてお話しました。ドッグフードでは玄米が使われることもよくあるので、気になる方は下の記事もチェックしてみてください。

ドッグフードの玄米。白米との栄養素の違いとアレルギー性

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一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。 日本化粧品検定協会会員。