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今回はフードジプシーについて、問題点と抜け出す方法についてご紹介します。
フードジプシー(food gypsy)とは
フードジプシーとはフード(food)ジプシー(gypsy)から作られた言葉で、ペット業界関係者の間でよく使われます。直訳すると「食べ物の放浪者」です。
まさに放浪者のように、ドッグフードを一つに決められずにさまざまな種類を探して試し続ける状態をいいます。
フードジプシーになる理由
フードジプシーになる理由としては、犬の食いつきと飼い主さんの気分で分けられます。
犬の食いつきによるフードジプシー
フードジプシーになってしまう理由で一番多いのが、犬がドッグフードを食べなくなったことです。
犬がなんらかの理由でドッグフードを食べなくなると、飼い主さんはドッグフードに飽きた?少食になった?美味しくないの?と不安が募りますよね。食べてほしいからとさまざまなドッグフードを試すことで、フードジプシーになる方が多くいます。
飼い主さんの気分によるフードジプシー
- 新商品が発売されたから
- 1袋を食べきったから
- いろいろなブランドを試してみたいから
- 今回は鶏肉だったから次はラム肉
など、飼い主さんの気分によっていつの間にかフードジプシーになっていることもあります。
フードジプシーになりやすい人の特徴
犬想いの人
犬への愛情が非常に深い人、犬の健康を最優先に考える人、ベストなドッグフードを常に探し求めている人はフードジプシーになりやすいです。
ネットの情報に左右されやすい人
ネットにはドッグフードに関するサイトや情報が数多く存在します。悩みや不安を解消するときには便利ですが、一つのテーマに対してもサイトや文献によって見解が異なることがあります。
ドッグフード選びで参考にしようとネットで調べてみても、あるサイトではおすすめと書かれていたのに、違うサイトでは良くないと書かれている…なんてことはよくあります。
そのため、ドッグフードの情報をたくさん調べている勉強熱心な人ほどドッグフード選びに難航してフードジプシーになりやすいといわれています。
フードジプシーによって起こる問題
偏食が激しくなる
ドッグフードをコロコロ変えていると、「食べても食べなくても他のごはんに変わる」と学習してしまいます。その結果、美味しくて気に入ったドッグフードだけを求めるようになって偏食が激しくなり、嗜好性だけが重要視されたドッグフードだけを食べるようになってしまいます。
このような状態が続くとフードジプシーが助長され、さらに偏った栄養バランスで健康に悪影響を及ぼす恐れがあります。
ごはんへの楽しみが薄れる
ドッグフードを変えても気にせず食べてくれる犬もいますが、多くの犬は食いつきが悪くなる傾向にあります。この状態が定期的に起こると犬にとってはストレスとなり、ごはんへの楽しみが薄れる可能性があります。
消化不良を起こしやすい
ドッグフードを変えると体が新しいフードに慣れず、食べたあとに嘔吐や下痢などの症状があらわれることもあります。
フードジプシーを抜け出す方法
固定にするドッグフードを決める
フードジプシーを抜け出すには、固定にするドッグフードを決めることが先決となります。嗜好性の幅が広く、飽きやすい犬の場合は2~3種類の固定でも大丈夫です。
数多くあるドッグフードの中から固定にするものを選ぶときはさまざまな種類を試していくのではなく、まずは愛犬の最優先条件を決めます。例えば愛犬の年齢や病歴、アレルギー、原材料、嗜好性などです。
「すぐに変える」という習慣をやめる
固定にするドッグフードを決めたあとはすぐに切り替えたくなりますが、しばらく経ってから変えるようにしましょう。このように、「ドッグフードをすぐに変える」という習慣をやめることが大切です。
どうしても決められない…という場合はローテーションフード
- どうしても一つのドッグフードに決められない
- 良いドッグフードを見つけたけど値段が高い
と不安な場合は、ローテーションフードという方法がおすすめです。
ローテーションフードとは2~3種類のドッグフードを一定の期間ごとに切り替える方法で、食の変化を楽しむことやスムーズなフード移行などが目的です。
正しいローテーションフードの方法については、下記の記事をご覧ください。
まとめ
- フードジプシーは多くの飼い主さんで起こる可能性がある
- 犬想いな人や勉強熱心な人ほどフードジプシーになりやすい
- フードジプシーは犬の健康に悪影響となる恐れがある
- どうしても決められない場合はローテーションフードもおすすめ