しかし、アガリクスには抗腫瘍効果や免疫機能の活性化の効果があるんです!
ドッグフードの原材料:アガリクス(agaricus)
アガリクス(agaricus)はハラタケ科のブラジル原産のキノコの一種で、学名を「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」、和名を「ヒメマツタケ」「カワリハラタケ」といいます。アーモンドのような甘い香りがすることからアーモンドキノコともよばれています。
がん細胞が減少するといった研究が世界で多く報告されており、近年では薬用のあるキノコとして注目を集めています。
- ザ・パーフェクトワン/チキン
- アーテミス/アガリクスI/S
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血糖値が減少し、ウィルスや腫瘍細胞を攻撃する
マウスでは抗腫瘍、白血球増強、肝疾患緩和、エンドトキシンショック緩和の効果が認められた。ヒト研究では、体脂肪率、内臓脂肪率、血中コレステロール値、血糖値が減少し、ナチュラルキラー細胞が活性が上昇した。これらの結果を統合すると、A. brasiliensis(アガリクス・ブラゼイ)子実体は健康増進食品として有用であることが強く示唆される。
引用元:Immunomodulating Activity of Agaricus brasiliensis KA21 in Mice and in Human Volunteers|NIH
抗腫瘍効果
マウスとヒトボランティアを対象にアガリクスの免疫増強効果について行った実験で、マウスでは抗腫瘍(抗がん)、白血球の増強などの結果が報告されました。
具体的には
- がん細胞の増殖や転移の抑制
- がん細胞を死滅させる
などの効果をいいます。
ナチュラルキラー細胞の上昇
ヒトの研究においてナチュラルキラー細胞活性の上昇がみられました。
ナチュラルキラー細胞活性とは、体内の免疫システムにおいて、とくにウイルス感染細胞やがん細胞を直接攻撃して破壊する働きのことです。他の免疫細胞よりも速やかに感染細胞やがん細胞を認識し殺傷する能力を持ち、ナチュラルキラー細胞の活性が高いほどウイルスやがん細胞に対して強い防御力を持っているとされています。
体脂肪率・血中コレステロール値の減少
ヒトの研究において体脂肪率や血中コレステロール値などの減少がみられました。
アガリクスにはβグルカンが豊富
βグルカンが豊富
アガリクスはタンパク質やビタミン類、ミネラル類が含まれていますが、とくに注目すべきはβグルカンです。
βグルカンとは食物繊維の一種で、主にキノコ類に含まれていますが、とくにアガリクスのようなハラタケ科のキノコに含まれるβグルカンはがん細胞の抑制に効果があるといわれています。
がん細胞の抑制の他に、βグルカンは体脂肪率や内臓脂肪率、血中コレステロール値の減少などの効果がみられることから、βグルカンが上記で挙げた研究結果の起因となっているのではないかと考えられます。
詳しい栄養素データがない
さまざまな文献でアガリクスの栄養効果や働きについての記載はありますが、アガリクスは日本ではあまり一般的ではないためか、アガリクスの基本的な栄養素や成分について言及している文献は少なく、詳しい栄養素や成分値などのデータは見当たりませんでした。日本食品標準成分表の検索にもヒットしませんでした。
今後さらに研究が進められ、スーパーフードとしてさらに注目が集まる食材かもしれません。
まとめ
- アガリクスは高級キノコで、ドッグフードの原材料ではあまり使われない
- 抗がん・白血球の増強、血糖値の減少などさまざまな良い健康効果がある
- アガリクスにはβグルカンが豊富に含まれている
そもそもドッグフードの原材料としてキノコ類が使用されるのは珍しいですよね。