犬の脱水症状の見分け方。水を飲んでいても脱水になることがある。犬用の経口補水液も

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脱水とは?

脱水とは体内の水分と電解質を失うことを指します

単なる水分不足のことではなく電解質も同時に失われた状態のことを脱水と言います。

電解質の主な例は塩分です。

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2026年2月17日

脱水の症状

脱水時に見られる症状をご紹介します。

脱水の症状は体重との比率によって異なります。

体重に対する失われた水分と電解質の比率が大きいほど重症になります

軽度の脱水(失われた水分と電解質が1~2%)

  • 喉の渇き
  • 尿量の減少
  • 軽い下痢や嘔吐
  • 微熱

中度の脱水(失われた水分と電解質が3~9%)

  • 全身の倦怠感
  • ふらつき
  • 頭痛
  • 嘔吐
  • 血圧低下
  • 臓器の血流低下

重度の脱水(失われた水分と電解質が10%以上)

  • 歩行困難
  • 心不全
  • 腎不全
  • 呼吸機能不全
  • 死に至ることも

けいれん発作が起きることも

犬の重度の脱水時にはけいれん発作が起きることがあります。

けいれん発作が起きている場合にはすぐに動物病院を受診してください

そのまま放っておくと最悪の場合には死に至る可能性があります。

脱水症状の見分け方

犬の脱水状態の見分け方をご紹介します。

これは目安に過ぎないので脱水かどうかの正確な判断は獣医師にしてもらうようにしましょう。

皮膚つまみテスト

皮膚つまみ試験、皮膚テント試験と呼ばれることもあります。

その名の通り犬の首の後ろの皮膚をテントのような形になるように引っ張ってつまみます。

その後手を放した後にすぐに元の形に戻れば正常、テント状態のまま元に戻るまでに時間がかかれば脱水状態であると判断することができます

心拍数

脱水を起こしているときには平常時より心拍数が増加します

具体的な数値を示すことはできないのでこれは主観的な判断が必要です。

普段の犬の心拍数を知っておくことでもしもの時の判断が可能になります。

尿の色

脱水を引き起こしている時は体内の水分を失わないようにするため尿の量が少なくなります。

尿量が少なくなると濃度が濃くなるので尿の色も濃くなります。

尿の量が普段より少なく色が濃い場合には脱水を起こしている可能性があります

散歩時の尿の色やトイレシートの様子を確認しましょう。

急な体重減少

犬の体重が短期間で急激に減少したときには注意が必要です。

脱水時の体重の減少量は失われた水分と電解質量と等しいです。

1日で急に減少した場合は脱水を疑いましょう

口内の渇き

脱水状態になると犬の口内が乾燥します。

脱水時には口内の歯茎や舌を触ると乾いていたりベタベタしています

体内の水分が十分足りているときの口内は濡れています。

受診の目安

犬の脱水症状で動物病院の受診の目安を確認します。

以下の様子が確認できるときにはすぐに動物病院を受診してください

下痢や嘔吐を繰り返しているときにはさらに脱水が進んでいることがあります。

  • 皮膚を押したときの戻りが遅い
  • 下痢や嘔吐を繰り返す
  • ぐったりしている
  • 水を飲まない、飲み過ぎる
  • 尿量が極端に少ない
  • 口の中が乾燥している
  • けいれんしている
  • 自力で歩くことができない

自宅での応急処置

自宅でできる応急処置をご紹介します。

これらはあくまでも動物病院に向かうまでの応急処置に過ぎないので、犬の脱水の可能性があるときには動物病院を受診してください

水を飲ませる

脱水は体内の水分が不足している状態なのでまずは水分補給をします。

自力で水を飲むことが難しいようならスポイトなどを使って口元まで水分を運んであげてください。

犬用の経口補水液を飲ませる

重度の脱水の可能性がある時には犬用の経口補水液を飲ませましょう。

経口補水液を飲むことで水分だけでなく失われた電解質も合わせて補給することができます

人間用の経口補水液は塩分や糖分が多く含まれているため必ず犬用の経口補水液を飲ませてください。

治療方法

軽度の脱水の場合には経口補水液の利用、重度の脱水症状へは点滴による水分と電解質の補給がされることが多いです。

自宅で水を飲ませるだけでは回復しないため早めの受診が必要です

場合によっては命の危険があります。

犬の脱水の注意事項

水を飲んでいても脱水になることがある

腎臓病や糖尿病の犬は水を十分に飲んでいても尿として排出されてしまうため脱水になることがあります。

これらの持病がある犬へは特に注意が必要です。

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何時間で脱水になる?

体の大きさや発汗量は犬によって違うので、水を飲まないことで脱水になる具体的な時間を示すのは難しいです。

普段からこまめに水分補給を促すことが大切です。

冬にも注意が必要

犬が脱水症状を起こすのは暑い夏だけとは限りません。

犬も人間も夏に脱水症状を起こす場合が多いですが脱水は1年を通して起こる危険性があります。

水分摂取量が減少しやすい冬は脱水の危険が高まります

空気が乾燥していることも犬の脱水の要因の1つです。

特にシニア犬に注意

シニア犬のうち特に食事量が減ってきている犬へはさらに注意が必要です

食事量が減っていることで食事から摂取できる塩分やミネラルの量も減っている可能性があります。

脱水の種類

脱水にはいくつか種類があります。

経口補水液を飲ませるか水を飲ませるか迷ったときなどに参考にしてください。

高張性脱水

汗をたくさんかいて喉が渇いているときに起こる脱水です。

熱中症の時の脱水はこれにあたります。

電解質より水分の方が多く失われていて、汗をかくほど体内の水分が汗となって出ていってしまいます

等張性脱水

下痢や嘔吐などによって体液が一気に失われたときに起こる脱水です。

水分と電解質が同じ位の割合で失われることで引き起こされます

低張性脱水

たくさん汗をかいているのに電解質があまり含まれていない飲み物を大量に飲んだ時に起こる脱水です。

水分より電解質が多く失われることで引き起こされます