ドッグフードの亜麻仁(フラックスシード)。多価不飽和脂肪酸のαリノレン酸やアマニリグナンが豊富

キャットフード 亜麻仁

ドッグフードの原材料:亜麻仁(フラックスシード)

亜麻仁・亜麻仁油について

亜麻仁・亜麻仁油は、アマ科アマ属の「亜麻(アマ)」という一年草植物の種子部分とその種子の油脂を言います。亜麻仁の原産はトルコやシリアなど北アフリカ・西アジアの中近東地域で、紀元前8000年前から栽培されてきました。

栄養価の高さからスーパーフードとも呼ばれ、食品やドッグフードなど広く利用されています。

また、亜麻仁は食用の他、リネン素材など天然繊維原料として布製品にも利用されてきました。

亜麻仁の栄養素と働き

栄養分析値 亜麻仁亜麻仁油
タンパク質21.9g-
脂質43.5g100g
多価不飽和脂肪酸29.27g 71.13g
一価不飽和脂肪酸6.59g 15.91g
炭水化物30.5g-
灰分3.8g-
食塩相当量0.2g-
水分0.3g-
カロリー100g564kcal921kcal

亜麻仁の成分を見ると、最も多く含まれているのは脂質で、植物性タンパク質が21g、炭水化物(食物繊維)も30gほど含まれています。

亜麻仁油(フラックスシードオイル)は亜麻仁から油脂部分のみを抽出しているので、成分値は脂質が100%です。

亜麻仁も亜麻仁油も、脂質の大部分が多価不飽和脂肪酸です。

皮膚被毛の健康維持に欠かせない多価不飽和脂肪酸のαリノレン酸

亜麻仁がスーパーフードと呼ばれる理由は、αリノレン酸が豊富に含まれるためです。

αリノレン酸とは多価不飽和脂肪酸のオメガ3脂肪酸に属する脂肪酸で、皮膚や被毛の健康維持に必要不可欠な栄養素になります。

近年オメガ3脂肪酸の働きが再注目され、これまでよりもっと多くの量を摂取した方がいいのではないかと見直されつつあります。

エストロゲン様作用を示すアマニリグナン

亜麻仁には、女性ホルモンのエストロゲンと同様の働きをする「アマニリグナン」というポリフェノールも豊富に含まれています。

エストロゲン様作用を示す成分では他にイソフラボンがありますが、リグナンも同様、肥満や骨粗鬆症などの予防効果があります。

亜麻仁を使用したドッグフード

亜麻仁や亜麻仁油は、栄養価が高いだけでなく、これまでの使用実績から犬にとって危険な成分が含まれていない安全性の高い原材料として信頼性が高く、現在非常に多くのドッグフードに配合されています。

またグレインフリーは穀物不使用なので、代わりの炭水化物源として亜麻仁などの種実類が利用される場面も多くなってきました。

まとめ

  • 亜麻仁は栄養価が高くスーパーフードと言われている
  • 必須脂肪酸のαリノレン酸やポリフェノールのアマニリグナンが豊富
  • 皮膚被毛の健康維持に必要不可欠
  • 骨粗鬆の予防効果が期待されている
  • 使用実績も長く安全性の高い原材料
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2022年2月15日

ABOUTこの記事をかいた人

鈴木利奈

一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。 日本化粧品検定協会会員。