ドッグフードの原材料:レバー(lever)
栄養価の高い肝臓部分
レバーとは動物や家畜肉の「肝臓」部分のことで、鶏、豚、牛、馬、ラム、鴨、アヒル、ガチョウ、アンコウなど動物や魚の肝臓が食用とされています。
- 鶏
- 豚
- 牛
- 馬
- ラム
- 鴨・アヒル
- ガチョウ
- アンコウ
レバーは栄養価が高いものの、臭みや癖が強いため苦手な方も多いですが、肉の匂いを強く感じられるレバーは犬は好む傾向にあります。
栄養価が高く、ビタミンA(レチノール)やビタミンB群、鉄分、葉酸などの栄養素を豊富に含んでいるので、ドッグフードや犬用おやつでもレバーを使用した製品が販売されています。
レバーを使用しているドッグフード
レバーに含まれる栄養素と働き
レバー栄養分析値 | タンパク質 | 20.4g | |
脂質 | 3.4g | ||
炭水化物 | 2.5g | ||
ビタミン | ビタミンA | 13,000μg | |
ナイアシン | 14mg | ||
ビタミンB6 | 0.57mg | ||
ビタミンB12 | 25.2μg | ||
葉酸 | 810μg | ||
パントテン酸 | 1.5mg | ||
ビオチン | 79.6μg | ||
ミネラル | 鉄分 | 13mg | |
亜鉛 | 6.9mg | ||
銅 | 0.99mg | ||
カロリー | 100g | 128kcal |
鉄分
レバーにはヘモグロビンの一部となる鉄分が豊富です。鉄分が不足すると血液が不足し貧血を引き起こすので、レバーは貧血予防にも効果的です。
ビタミンA(レチノール)
またレバーにはビタミンA(レチノール)も豊富です。レチノールは、正常な視覚の維持や、健康な皮膚や粘膜の維持にも必要不可欠なビタミンです。
犬は緑黄色野菜などに豊富なβカロテンをプロビタミンAに変換し、利用することができますが、レバーのようにもともとビタミンAの形で含まれる場合、ビタミンAとして効率よく利用することができます。
葉酸(ビタミンB9)
葉酸(ビタミンB9)は、特に妊娠・授乳期の犬や成長期の子犬にとって重要な栄養素です。
葉酸は新しい細胞をつくり出すために必要な細胞分化を促す栄養素で、葉酸が不足すると奇形や骨の変形などの原因となります。
レバーを犬に与える時の注意点
ビタミンA過剰症による食欲不振や関節炎
画像引用元:飼い主のためのペットフード・ガイドライン|環境省
注意が必要なもの レバー:ブタやニワトリなどのレバーにはビタミンAが多く含まれており、犬がビタミンAを過剰に摂取すると、食欲不振、関節炎を引き起こすことがあります。
レバーにはビタミンAが多く含まれているので、犬にレバーを与え過ぎるとビタミンA過剰症で食欲不振や関節炎を引き起こします。ビタミンAは脂溶性ビタミンなので加熱に対して安定して損失しにくく、体内で蓄えることができます。
このため、ビタミンCやビタミンBのような水溶性ビタミンに比べると、摂取しやすく過剰症にもなりやすい特徴があります。
レバーが含まれるドッグフードは、給与量が調整されているので過剰症の心配は必要ありませんが、手作り食やおやつなど飼い主さんが与える量を決める場合には注意しましょう。
まとめ
- ビタミンAや鉄分、葉酸が豊富
- 栄養価が高くドッグフードでもよく使用される
- 与えすぎは食欲不振や関節炎を引き起こす