共働きや外出の機会が増える現代、愛犬をひとりで留守番させることは珍しくなくなりました。その一方で、愛犬がどのように過ごしているのか、留守中の様子が気になる飼い主さんも多いことでしょう。
そんなときに役立つのが、ペットカメラです。留守番カメラ、見守りカメラなど様々な名称があり、スマートフォンでリアルタイムに様子を確認できるようになっています。
この記事では、留守番中の犬の行動パターンや、ペットカメラから読み取れるストレスのサインについて解説します。行動の背景にある犬の心理状態を理解し、健やかな生活を守るためにできる対策も併せてご紹介します。
ストレスを示す具体的なサインとは?
犬は群れで生活する動物であり、長時間ひとりぼっちで過ごすことに不安や寂しさを感じることがあります。飼い主の外出が増えれば増えるほど、孤独や不安が積み重なり、それがストレスや問題行動へと発展する可能性もあります。何時間も同じ場所に留まり続けて動かないようであれば、不安感や分離不安の兆候かもしれません。
ペットカメラで確認できるストレスのサインには、以下のようなものがあります。
- 飼い主が外出すると激しく吠え続ける
- ドアやケージ、家具を引っ掻く、噛む
- 普段はできていても、トイレの失敗をする
- 飼い主の外出準備(着替えなど)に過敏に反応
- 飼い主が見えなくなると落ち着かない
- 留守番中に大量のよだれを垂らす
- 自分の体を舐め続けるなどの過剰なグルーミング
- 食欲がなくなり、おやつなどを一切口にしない
- 飼い主の帰宅時に異常なほど興奮する
飼い主不在時に犬が感じる不安の正体
なぜ、犬は飼い主の不在時にこれほどまでに不安になるのでしょうか?
それは、犬が飼い主を「群れの仲間」もしくは「リーダー」として強く認識しているからです。リーダーが不在になることで、安全を感じられなくなり、不安が募るのです。
とくに飼い主との絆が深い犬ほど、この不安は顕著になります。朝から晩まで一緒に過ごす日々が続いたあとで突然の長時間の留守番が始まると、そのギャップがストレスの引き金になることもあります。
また、過去にトラウマ的な体験(例えば留守番中に雷が鳴って怖い思いをした、飼い主が何時間も帰ってこなかった経験など)をしている場合は、より強く反応する可能性があります。
ペットカメラの活用と注意点
観察できるが、監視装置ではない
ペットカメラの最大のメリットは、犬の行動を客観的かつ連続的に観察できることです。映像を記録しておけば、帰宅後に振り返って分析することもできます。
ただし、行動を「監視」しすぎない姿勢も重要です。カメラ映像を見て頻繁に声をかけたり、帰宅後に留守中の行動を叱ることは、犬にとって理由の分からないストレスになります。ペットカメラは記録と把握のためのツールであり、しつけのための監視装置ではありません。
声かけできるが、混乱してしまうことも
双方向通話が可能なカメラであれば、留守番中の犬に声をかけて安心させることもできます。また家具を噛むなどイタズラをしている最中であれば、静止させることができます。
ただし、注意したいのは「声かけ」が逆効果になるケースもある点です。飼い主の声だけが聞こえるのに姿が見えないことで、犬が混乱してしまう場合もあります。最初のうちは、愛犬の反応をよく観察して調整していくことが大切です。
おやつを与えられるが、
おやつの給与機能がついたモデルを選べば、おやつを与えて気分転換させることも可能です。
ただし、吠えや落ち着きのなさを確認するたびに給与すると、「吠える=食べ物が出る」という学習が成立し、問題行動を強化してしまう可能性があります。また、誤飲・詰まりのリスクにも配慮が必要です。
まとめ
ペットカメラを活用することで、私たちは犬の“沈黙の訴え”に気づくことができます。画面越しに見るその姿は、ただの映像ではなく、心の内を映し出す大切なメッセージです。
留守番中にストレスサインが見られたなら、それは改善のチャンスです。行動の理由を理解し、犬にとって安心できる環境を整えることこそが、飼い主の大切な役割といえるでしょう。


















































































































