ドッグフードの主原料は肉か魚か
犬は群れで狩猟をして大きな獲物を狩っていたことを考えると肉が自然な印象を持ちます。しかし犬は雑食なので、猫と違って肉からしか効率良く栄養を得られないわけではありませんし、食べられるものなら何でも口にしていました。海辺や川辺で暮らしていた犬なら、昔から魚も食べていたことでしょう。
また、世界の国々では、例えばイタリアでは犬はよくパスタを食べるそうですし、アメリカやオーストラリアではピザをよく食べるそうです。日本では考えられないことのようですが、このようにその国でよく食べられているものを食べる傾向にあります。
つまり、ドッグフードは肉がメインでも魚がメインでも。穀物や野菜がメインでも問題はありません。ですがこれだけ何でもOKとなると「けっきょくウチの子(犬)には何がいいんだ?」と余計に迷ってしまうかと思います。
ということで、ここでは動物性タンパク質が豊富な肉と魚に絞って、それぞれが主原料となるドッグフードのメリットとデメリットをご紹介したいと思います。
肉か魚か?愛犬のドッグフードの主原料の決め方
愛犬の好みは肉と魚どちらなのか
最も大切にしたいのは、愛犬が肉と魚どちらの味や香りを好むのかを見ることです。犬は肉の嗜好性の方が高い傾向にあるそうですが、肉や魚の種類、また年齢によっても嗜好性は変わります。
ドッグフードは毎日食べるものなので、愛犬が美味しいと感じるフードを与えるためにも、サンプルやこれまでの様子を見てどんな食べ物が好きなのか愛犬の好みを把握しましょう。
アレルギーや体質、食べた後の体調を見る
なんでも好き嫌いなく美味しそうに食べてくれる犬もいます。そんな犬の場合は、アレルギーや体質、相性はどうなのか、健康状態や食べた後の体調を見て決めるのがいいかと思います。
動物病院でアレルギー検査をしたことがあるなら、それを参考に決めてもいいかもしれません。
肉と魚それぞれを主原料としてドッグフードにはどのようなメリット・デメリットがあるのか簡単にご紹介したいと思います。
肉が主原料のドッグフード
本来の食性からは肉が自然
犬は集団で狩りをして大きな動物を狩って食べていたので、かつての犬本来の食生活を考えるなら、肉が主原料のドッグフードが自然です。肉を主原料にしたドッグフードには、チキンやビーフ、ポーク、ラム、ミートミールなどを使用したものがあり、ドッグフードは魚が主原料のものより肉が主原料のものの方が多いので、選びやすいかと思います。
ただ肉が主原料のドッグフードの場合、嗜好性が高いことで、早食いや食べ過ぎによる肥満や吐き戻しなどがある可能性があります。また肉原料は脂質も多いので、タンパク質とともに脂質量も多くなる傾向があります。
メリット
- 嗜好性が高くなりやすい
- 高タンパクでパワフル
- 選べる幅が広く種類も多い
- オメガ6脂肪酸が豊富
- 魚にアレルギー反応が出る犬にも与えられる
- 単一タンパク質を実現しやすい
デメリット
- 嗜好性が高すぎて肥満や早食い
- オメガ3脂肪酸が少なめになりやすい
- 脂質が高くなりやすい
魚が主原料のドッグフード
魚が主原料のドッグフードは、皮膚や被毛の健康維持に必要不可欠な必須脂肪酸であるオメガ3が豊富です。サーモン、サバ、ニシン、タラ、カレイ、白身魚、フィッシュミールなどが使われ、低脂質でヘルシーなものも多いです。肉にアレルギーが出た犬に対しては、魚のフードを利用する場合もあります。
肉原料が好きな犬には嗜好性は高くないこともありますが、肉より魚が大好きな犬もいます。肉のドッグフードを食べなかった犬に魚主原料のフードを与えたらよく食べるようになったという例もあります。
魚にはただオメガ3脂肪酸が多くなりバランスが崩れることもあります。また、魚は一種類だけでレシピが構成されていることが少なく、様々な魚が加えられていることが多いので、アレルギー対策のフードを探すのは難しいかもしれません。
メリット
- あっさりで淡泊な味の傾向
- 低脂質でヘルシーになりやすい
- オメガ3脂肪酸が豊富
- 肉にアレルギー反応が出る犬にも与えられる
- コストが低めなフードを見つけられる
デメリット
- 嗜好性が低めなこともある
- オメガ6脂肪酸が少なくバランスが摂りにくい
- 肉よりも選べる幅が狭い
- 単一タンパク質ではないことが多い
まとめ:ドッグフードの主原料、肉と魚どっちがいいのか
それでも決められないなら
ドッグフードの主原料について肉か魚かの選び方を学びましたが、それでも決めるのが難しいなら、主原料ではなく栄養素や品質など総合的に見て決めてもいいかと思います。
主原料は犬が最も沢山食べる食材なので、主原料はぜひ愛犬に寄り添った選択をしていただきたいですが、それだけではなく、栄養バランスや添加物、工場の製造環境など、総合的にみないと良いフードかどうかは判断できません。
愛犬が健康に、そして幸せに暮らせる選択をしていくために、ドッグフードは主原料だけにとらわれず広い視野で選択していくのが理想です。下のランキングでは原材料の品質や栄養バランス、コスパなど総合的に評価の高いドッグフードを紹介しているので、フード選びの参考にぜひご利用ください。