ドッグフードの食いつきが悪くなった原因
- 体調不良や病気
- 季節や換毛による体の変化
- 衛生面や環境
- ドッグフードの保存状態
- 過去の嫌な出来事やストレス
- 同じドッグフードへの飽き
体調不良や病気
いつも通りドッグフードを食べなくなったらまずは犬の健康状態をチェックしてみましょう。毛艶、目ヤニ、口臭、排泄物など普段と違った様子はありませんか?触ると嫌がったり、部屋の隅にうずくまっていたりしていませんか?ドッグフードを食べない原因は体調が悪いからかもしれません。鼻づまりになっていないかも確認しましょう。鼻づまりになると匂いを感じられなくなるため、食欲が減退します。
また、もし犬がドッグフードを食べられない以外にもぐったりしている様子が見られた場合には、すぐにでも獣医さんに診察してもらい、適切な処置をしてもらう必要があります。犬は人の言葉をしゃべられないので、不安に思ったら獣医さんに診てもらいましょう。
換毛期は体調や食欲が変化しやすい時期です
春と秋に訪れる換毛期は抜け毛の量が増え、犬の体にも変化が起こりやすい時期です。ホルモンの分泌なども変化するため、犬によってはこういった原因でドッグフードを食べなくなることがあります。
犬が過ごす環境や衛生管理は適切でしょうか
人にも夏バテがあるように、暖かくなる春夏は犬も食欲が減退しやすい時期です。犬が普段過ごす部屋の気温や日当たりなどの環境を確認しましょう。暑い場所にいると脱水症状や体調不良になりやすく、ドッグフードの食いつきも悪くなります。犬は被毛があるので人間にとって涼しいと感じるくらいの気温が適切です。
また、ドッグフードを入れている器は清潔でしょうか。フードが床に飛び散っていないでしょうか。動物、犬は大抵きれい好きなので、器は毎食もしくは毎日洗って清潔に保ちましょう。
保存状態の悪い酸化したドッグフードは食欲が落ちます
ドッグフードは開けた瞬間から酸化が始まります。直射日光の当たらない冷暗所保存はもちろんのこと、真空パックや密閉ストッカー等での保存がベストです。古く酸化したフードを犬は嫌がりますので、できるだけ新鮮なうちに食べきれるよう小分けにして保存するか小さめのサイズを購入しましょう。
トラウマや嫌なことがあったのかもしれません
もしかしたらドッグフードを食べている間に何か嫌なことが起こったのかもしれません。いくら飼い主でも犬がドッグフードを食べているところをずっと見ていることはありません。
例えばドッグフードを食べている時に怖いことやびっくりすること、腹痛などが起きると、トラウマとまではいかなくとも「これを食べるとまた嫌なことが起きる」とドッグフードと嫌な事象を結びつけるようになり、犬は警戒心からそのドッグフードを食べなくなります。
飼い主にはわからない状況なので判断のしようはありませんが、なんとか愛犬が食べなくなった原因を探し出してあげられるといいですね。
単純に飽きてしまった可能性もあります
小さい頃から不自由なくいろんなごはんを食べてきた犬は、単純に同じものばかり食べていると飽きて食べなくなることもあります。飽きて食べなければ他のごはんが出てくると分かっているので、あえて口を付けない可能性もあります。
ドッグフードの食いつきが悪い時の対処法
- ドッグフードを暖める、ぬるま湯でふやかす
- トッピングを利用する
- おやつの量や時間を調整する
- 違うドッグフードに変えてみる
ドッグフードを暖める、ふやかす
いつも問題なく食べているのに食いつきが悪くなってしまった場合には、飽きてしまって食べる気になれない可能性がありますが、いきなりフードを変えるのは胃腸に負担がかかるため、現在食べているドッグフードを食べてもらうよう工夫することから始めましょう。
レンジで少し温めたり、ぬるま湯などでふやかして与えることで、ドッグフードの香りが強くなり、犬の嗜好性も上がります。暖めたりふやかす程度であれば、栄養バランスも偏らず、金銭的にも負担がないので試しやすい方法です。
ただ、犬が舌を火傷しないよう暖める時間やふやかすお湯の温度には注意しましょう。
トッピングやおかずを利用する
味に飽きてしまっている場合は、ドッグフードの味や形状に変化をつけるトッピングやおかずがおすすめです。
ドライフードの場合は、ふりかけタイプや缶詰・パウチなどウェットフードをトッピングして、興味を持つようにしましょう。ドッグフードは大きく分けると、魚味か肉味に大別することができるため、現在食べているものと違った味のものをトッピングすることも効果があります。
愛犬の大好きな食材をトッピングすると喜んで食べ始めることもあります。フードをスープに浸すのもひとつ。ご家庭で取った出汁や市販の犬用スープを利用してみてもいいかもしれません。
おやつの時間や量を調整する
食事前におやつを与えてお腹がいっぱいになってしまう場合もあるため、おやつの時間や量を調整することも大切なポイントです。他の美味しい食べ物でおなかがいっぱいになると、普段の食事を後回しにして食べなくなってしまうのは人も同じですね。
また犬の場合は人が食べている味の濃い食べ物に慣れるとドッグフードの味が薄く感じて食べなくなることがあります。もし人の食べ物をよく与えてしまっている方は、犬用のものだけ与えるところから始めましょう。
最終手段としてドッグフードを変えてみよう
最終手段は、思い切って他のドッグフードに変えてみましょう。グルメな犬は好みがはっきりしているので、まずは少量のお試しフードから始めてもいいかもしれません。数種類のドッグフードを用意して、犬の好みと食いつきの良いドッグフードの傾向を把握しましょう。
今までよりも、少しだけ良い素材と少ない添加物で作られたフードに変えてみることをおすすめします。人間も犬も、食べたもので体が作られていきます。犬の食に対するこだわりも、健康への第一歩と思えば前向きになれるでしょう。
犬によって好みは様々ですので、楽しみながらゆっくりと進めてみることが大切です。