ドッグフードの原材料:イワシ(Sardine)
犬の手作りごはんにイワシはOK
イワシ(鰯)はニシン科の全長10~30cm程の青魚で、愛犬の手作りごはんにもおすすめの食材です。
夏から秋にかけて脂がのって美味しくなる魚で、日本では主にマイワシ、ウルメイワシ、カタクチイワシの3種の漁獲が主力となっています。
環境変化などにより、イワシは豊漁と不漁の波が数十年サイクルであるので、値段はその年によって幅がありますが、比較的お手頃価格で購入できる年が多く、今後も高級魚化することはないと予想されています。
タンパク質やEPA・DHAなどオメガ3脂肪酸、カルシウム、リン、マグネシウム、ビタミンDなどが豊富に含まれており、小骨が多い魚なので、骨ごと細かく刻むつみれやハンバーグなどの調理方法がおすすめです。
イワシを使用したドッグフード
魚を使用したドッグフード自体がそこまで多くないので、イワシのドッグフードもそこまで多くありませんが、その中でもカナダ産・アメリカ産のドッグフードは、太平洋で漁獲があるためか、比較的イワシを使ったドッグフードが多い印象です。
犬におけるイワシの栄養素と働き
成分分析値 | タンパク質 | 19.8g |
脂質 | 13.9g |
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炭水化物 | 0.7g | |
ビタミンD | 10μg | |
ナイアシン | 8.2mg | |
セレン | 54μg | |
カロリー | 100g | 217kcal |
脳の活性化や炎症緩和の効果等があるオメガ3(EPA・DHA)
イワシにはEPAやDHAなど必須脂肪酸が豊富に含まれています。
オメガ3は皮膚被毛の健康維持に必要不可欠で、脳の活性化や神経の発達、炎症の緩和、血圧や血糖値の改善、癌の予防など様々な効果が報告されています。
骨や歯を構成するカルシウムが豊富
イワシには骨や歯を構成するカルシウムが豊富に含まれています。小骨も一緒に調理されることが多いので、他の魚よりさらに多くのカルシウムを摂取できます。
カルシウムは骨や歯の99%を構成する成分であり、残り1%は筋肉収縮や神経興奮家庭の調節、ホルモン分泌など様々な作用に関与しています。
ビタミンDでカルシウムを効率よく吸収
ビタミンDはカルシウムやリンの吸収を促進し体外への排泄を抑制する働きがあるので、イワシに豊富なカルシウムを効率良く摂取できます。
イワシを与える時の注意点
ヒスタミン中毒
画像引用元:ヒスタミンによる食中毒について|厚生労働省
イワシはヒスチジンという必須アミノ酸を多く含んでいますが、鮮度が落ちると魚肉中のヒスチジンが「ヒスタミン」に変換します。
ヒスタミン中毒になると、犬は嘔吐や下痢などの消化器症状を引き起こします。一度生成されたヒスタミンは加熱等では分解されないので、常温で放置しないよう保存方法や調理方法に注意しなければなりません。
まとめ
- カルシウムが豊富な青魚
- オメガ3(DHA・EPA)が豊富
- 鮮度が落ちやすいので注意