ドッグフードの切り替え方と移行期間!下痢や嘔吐を防ぐ正しい方法

ドッグフード 切り替え方

新しいドッグフードへの切り替え時期

成長や衰え、好みや体の変化に応じて愛犬に対応したドッグフードに切り替えていくタイミングが出てくるかと思います。また予期せぬ販売終了や取扱中止などで違うドッグフードに切り替えざるを得ない方もいるかと思います。

そこで今まで使っていたドッグフードから新しいドッグフードに切り替える時に、切り替え方によっては、愛犬が下痢や軟便、嘔吐をすることがあります。また、新しいフードに口をつけてくれずにフードが丸々無駄になってしまうことも。

このような愛犬の体調不良や食べてくれない事態を防ぐために、正しい切り替え方でドッグフードをチェンジしていきましょう。

ドッグフードの切り替え方法

徐々に新フードの量を増やす

1日目は、今までのフードに1割だけ新しいドッグフードを入れて混ぜて与えます。2日目は2割、3日目は3割、4日目は4割…、と徐々に新しいドッグフードの割合を増やして、代わりに古い方のフードを減らしていきます。

ドッグフードの切り替え期間

大体7~14日間、短くても3日間

1日1割というのは目安なので、古いフードの残量や愛犬の胃腸の強さに合わせて、大体7~14日位の期間をかけて切り替えていきます。

前のフード残りが少ない場合も、1食単位で徐々に増やしていき、3日くらいは時間をかけて切り替えられるといいかと思います。

どの犬にも切り替え期間は必要

「これまで一気に切り替えても下痢や嘔吐などの症状は出たことがない」という犬でも、新しいドッグフードに移行する時には移行期間を設けて徐々に切り替えることをおすすめします。

食物アレルギー

今まで偶然アレルゲンの食べ物を食べずにいただけで、新しいフードにアレルギー反応が出る食べ物が含まれることがあります。一気に切り替えるといきなり多量のアレルゲンを取り入れることになるので、現れる症状も重くなります。

また、前回まで食べられていた物でも、ある日突然アレルギー症状が発症することもあるので、以前食べたことがあるフードでもアレルギー症状が出ないとは限りません。

もし新しいフードでアレルギーが出るようなら、これ以上量は増やさないで様子を見るか、いったん元のフードに戻すことを検討しましょう。

消化器官への負担

ドッグフードを一気に切り替えると、今までとは全く違った原材料の消化を行うので、消化器官に負担がかかります。特にメインの原材料がまったく違うものになったり食物繊維量が大きく変わる場合、腸の負担が大きくなるので、一時的に下痢や嘔吐を引き起こしやすくなります。

また、年齢的にも成犬期からシニア期に差し掛かると消化器官の機能も落ちるため、下痢や嘔吐をしやすくなります。普段から体調を崩しやすい場合はさらに緩やかに切り替え期間を延ばしてゆっくり切り替えてもいいかと思います。

このため、今まで切り替えでトラブルがなかった犬でも、これからは正しい方法で新しいドッグフードへ切り替えていただけると幸いです。

ドッグフードの切り替え時の注意点

頻繁過ぎる切り替えはおすすめしません

7~14日間かけて徐々に切り替えても、またすぐに切り替えてしまうと、切り替え期間を設けた意味がなくなってしまいます。

また総合栄養食は基本的に混ぜずに与えて過不足なく栄養が摂れるようにバランスが調整されているので、一度切り替えたらしばらくは同じフードを続けるのがおすすめです。

ローテーションについては詳しい記事が下からご覧いただけます。

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2020年1月15日

原材料や成分の違いが大きい場合

新旧ドッグフードの原材料や成分の違いが大きい下痢や嘔吐、消化不良などが起こりやすくなります。たとえば今まで穀類がメインだったものから、いきなりグレインフリー(穀物不使用)のものに切り替えると、食物繊維量がかなり少なくなるので下痢や軟便になりやすくなります。

もし心配であれば、切り替え期間を延ばしてより緩やかに切り替えていったり、前のドッグフードと似ている原材料、成分値のものを探すと、変化が少なく切り替えもスムーズにいきやすいです。

まとめ

  • 切り替えは少量ずつ新しいフードを増やす
  • 7~14日間かけて切り替えるのが望ましい
  • 下痢や嘔吐はアレルギーや消化器官への負担が原因
  • 年齢や新たなアレルゲンの可能性があるため、どの犬も切り替えの移行期間は必要

新しいドッグフードを選ぶのに迷ったらぜひ当サイトおすすめランキングのドッグフードも参考にしてみてください!

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一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。 日本化粧品検定協会会員。