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ドッグフードに着色料を使用する目的
飼い主の購買意欲を高めるためで犬にメリットはない
ドッグフードに着色料を使用するのは、カラフルなドライフードで飼い主さんの興味を引いたり、綺麗な色に見せて購買意欲を上げるなどの目的があります。
また、原材料が異なることから変化するフードの色を統一し、バラつきをなくして飼い主の不安を取り除く目的もあるようです。
ただ、犬は色で食べ物を判断するわけではなく、人ほど細かい色の違いを認識していないので、犬にとって着色料の使用にメリットはありません。
使用される着色料によっては犬の体に害を与える可能性のある添加物もあるので、当サイトでは着色料を使用していないフードをおすすめします。
犬にとって危険な着色料とは
ドッグフードの合成着色料一覧
着色料と呼ばれるものの多くは「合成着色料」という化学由来のタール色素で、これらは自然界には存在しない添加物です。自然由来の場合、原材料名には食材の名前等で記載されるので着色料という表現はされないことが多いです。
ドッグフードに使用されやすい合成着色料については次のような物があります。自宅のドッグフードにも含まれていないかチェックしてみましょう。
ドッグフードでよく使用される合成着色料 | |
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赤色2号 (アマランス) | ・発癌のリスク ・1984年まで使用禁止 |
赤色3号 (エリスロシン) | ・発癌のリスク ・赤血球数の減少 ・甲状腺の腫瘍の増加 |
赤色40号 (アルラレッドAC) | ・アレルギーの誘発 |
赤色102号 (ニューコクシン) | ・発癌のリスク ・アレルギー |
赤色104号 (フロキシン) | ・発癌のリスク ・遺伝子損傷 |
赤色105号 (ローズベンガル) | ・発癌のリスク ・染色体異常の危険 ・食欲低下 ・成長抑制 |
赤色106号 (アシッドレッド) | ・発癌のリスク ・染色体異常の危険 |
黄色4号 (タートラジン) | ・喘息 ・蕁麻疹 ・アレルギー |
黄色5号 (サンセットイエローFCF) | ・多動障害 ・EUでは注意分の表示義務 |
青色1号 (ブリリアントブルーFCF) | ・発癌のリスク(注射) |
青色2号 (インジゴカルミン) | ・発癌のリスク(注射) ・痙攣症状 ・アレルギー ・免疫力の低下 |
二酸化チタン | ・発癌のリスク |
カラメル色素 | ・発癌のリスク ・免疫毒性 |
ドッグフードの合成着色料の危険性
発がん性について
着色料の中には発がん性があると言われる危険なものもあります。
アレルギーの誘発
着色料に限ったことではありませんが、合成添加物はアレルギーを誘発し食べた犬がアレルギー反応を起こすリスクがあります。
アレルゲンになる物質は犬によっても違うため、必ずしも反応が現れるわけではありませんが、アレルギー反応を起こすと皮膚疾患や嘔吐や下痢などの症状を引き起こします。
体に様々な影響を与える
その他にも下の表にあるような赤血球の減少や腫瘍野蔵か、染色体異常、喘息、免疫力低下など、犬の体に様々な症状や病気を引き起こすリスクがあり、いずれも愛犬の体への負担と不健康への引き金となります。
ドッグフードの合成着色料の表示確認
着色料は原材料名に表記
もしドッグフードに着色料が加えられる場合、どんな着色料が使われているのかは原材料名欄を見ることで確認できます。
着色料の確認方法
着色料が使われる場合には、着色料であることがわかるようにする必要があります。
ですのでたとえばエリスロシンやインジゴカルミンという着色料が使用される場合、
- 着色料(エリスロシン、インジゴカルミン)
- 赤色3号、青色2号
このどちらかの形式で記載されます。どちらでも色という文字があるので、着色料ということを認識できます。
天然由来の着色料(色素)
自然界に存在する色素を利用した天然由来の着色料には以下のものがあります。
- カロチノイド色素(赤、黄色、オレンジ)
- ビキシン(赤)※プロピレングリコールで抽出
- クロロフィル誘導体(緑)
- クルクミン(赤・黄)
- リボフラビン(黄)
- アルカンニン(紫)
- カルミン酸(赤・紫)
- シトラナキサンチン(黄)
- シンタキサンチン(黄)
- パプリカエキストラクトレチキュラタサンチン(赤)
- レチキュラタキサンチン(黄)
- カンタキサンチン(赤)
- リコピン(赤)
- メコシアニン(赤)
- シソ(赤)
- ベリー抽出物(黄)
- ナナカマド抽出物(黄)
- ヘマチン(赤褐)
- カチキュ(黒)
- ブラジリン(赤)
- プルプリン(赤紫)
- アリザリン(橙)
- ミルチリン(褐)
- オルチル(青紫)
- フェリクリシン(赤褐)
- モナスコルブリン(赤)
- ケルメス(赤)
- アンスラキノン(赤)