止まらないとつらい咳
「咳をしても1人」という病者の孤独と閑寂とを巧妙に表した有名な俳句があります。
自分の孤独を再認識するほど咳の症状が精神的にもダメージを与えていることが分かります。
犬の咳が止まらないときに孤独を感じさせないためにも私たち飼い主は何をすることができるのでしょうか。
この記事では犬の咳について丁寧に確認していきます。
犬の咳の受診の目安
はじめに犬の咳が止まらないときに動物病院の受診が必要かどうかの目安を確認します。
これはあくまでも目安であるため犬の状態や症状によって臨機応変な対応が求められます。
今すぐに受診が必要
呼吸が苦しそう、チアノーゼが出ている、ぐったりしている、開口呼吸、失神、といった様子が確認できる場合にはすぐに動物病院を受診してください。
長期的な咳による不眠、食欲低下、咳による嘔吐の有無などを確認しておきましょう。
当日から翌日にかけて受診が必要
咳が2~3日以上続く、湿った咳をしている、ガチョウの鳴き声のような咳をしている、咳の頻度の増加、といった様子が見られる場合には翌日までに動物病院の受診が必要です。
動物病院を受診せず様子を見る
元気と食欲があって一時的な咳の場合には動物病院を受診せずに様子を見てよいでしょう。
犬の咳の原因
犬の咳の主な原因をご紹介します。
これは一般的に予想できる原因をまとめているため犬や環境によって当てはまらない場合があります。
あくまでも目安であるため獣医師の指示や診断に従ってください。
空気の乾燥や刺激物
犬が乾いた咳をしている原因として空気の乾燥や刺激物を吸い込んだ可能性が挙げられます。
冬場の乾燥、ホコリやハウスダスト、煙草の煙などが刺激となって犬が乾いた咳をすることがあります。
対策としては加湿器の使用、こまめな掃除や換気、分煙などが考えられます。
生理現象、誤飲、誤食
犬が一時的に咳をしている原因として生理現象、誤飲、誤食が挙げられます。
首輪などで一時的に気道が圧迫された、水を飲んでむせた、食べ物が気道に入ったなどの原因が考えられます。
これらは一時的なものであり少しすると収まることがほとんどなのであまり心配いりません。
誤食しているものが多い場合、時間が経っても収まらない場合には動物病院を受診してください。
喘息
乾いた咳をした後にゼーゼー、ヒューヒューといった苦しそうな喘鳴を伴う咳に変化した場合には喘息の可能性が挙げられます。
息苦しそうな咳をすることが特徴で運動時や運動後、興奮時に悪化することが多いです。
これらの症状が頻発したり気になる場合には動物病院を受診しましょう。
呼吸困難に陥っていたり、チアノーゼ、開口呼吸などが見られる場合にはすぐに動物病院を受診してください。
アレルギー
犬が数週間に渡って乾いた咳をしている原因としてアレルギーが挙げられます。
犬のアレルゲンとしてはハウスダスト、ダニ、カビ、花粉、煙草の煙、香水、消臭剤などが考えられます。
身の回りの掃除、分煙、アレルゲンの疑いのあるものを排除すると改善することがあります。
肺炎、気管支炎
ゴホゴホと痰の絡んだ湿った咳に合わせて発熱などの症状が見られる場合には肺炎や気管支炎の可能性が挙げられます。
犬の肺炎は重症化する前に動物病院を受診して治療することが大切です。
気管支炎の場合には基本的には自然に治癒しますが悪化すると肺炎を引き起こすことがあります。
細菌やウイルス感染、アレルギー、誤嚥性肺炎などが犬の肺炎や気管支炎の原因として考えられます。
心臓病
犬の咳が長期間続く場合心臓病のサインである可能性が挙げられます。
初期には乾いたような咳、少し進行すると湿った咳や吐くような咳へと変化します。
心臓病の咳には夜間や明け方、安静時に出やすい特徴があります。
大きくなった心臓が気道を圧迫する、血圧の上昇による刺激などが犬の心臓病の咳の原因であると考えられています。
気管虚脱
ガチョウの鳴き声のようなガーガー、ゼーゼーといった激しい咳や呼吸困難が見られる場合には気管虚脱の可能性が挙げられます。
興奮時や運動後、首輪による圧迫で悪化しやすいとされています。
犬の気管虚脱は自然に治癒することはないため動物病院の受診と治療が必要です。
ケンネルコフ
犬がカッカッといった乾いた咳、ガーガーといった咳をしている場合にはケンネルコフである可能性が挙げられます。
ケンネルコフは犬伝染性気管気管支炎、犬の風邪とも呼ばれている呼吸器感染症です。
子犬やシニア犬に多く見られ、重症化すると肺炎を引き起こす危険性があります。
動物病院受診の際には
犬の咳のために動物病院を受診する際に伝えるべき事項を確認します。
受診の際には、①いつから、②どんな音で、③どんな時に咳が出るのか、を確認しておきましょう。
実際の犬の咳の様子を動画で撮影しておくとより正確に伝えることができます。
犬の咳の具体的な症状
犬の咳の具体的な症状をご紹介します。
実際にはここに記載した咳以外の症状が見られることもあります。
- 乾いた咳(コホコホ、ケホケホなど)
- 湿った咳(ゴホゴホ、ゼーゼー、ヒューヒューなど)
- 呼吸音に近い咳(ガーガー、グーグーなど)
- 吐くような咳(カハッ、ケッケッ、ゲッゲッなど)
犬の咳とは?
犬の咳とは人間と同じく気道が刺激されたときに起こる生理現象です。
風邪の症状であったり気管に問題があったりと原因は多岐に渡ります。
犬の咳の原因を特定するためには咳の種類やタイミングに注目する必要があります。
犬の咳が出るしくみ
犬の咳は動物の生体防御反応であり反射と同じく無意識に起こります。
気道にある咳受容体が刺激を感知し、脳の咳中枢神経に信号が送られ、その信号を受けて空気を強く吐き出す、というのが犬の咳のしくみです。
まとめ
- 犬の咳の原因は多岐に渡る
- 一時的な犬の咳は心配いらない
- 犬の咳の様子を動画で撮影すると確実



















































































































