犬のシュウ酸カルシウム結石
犬のシュウ酸カルシウム結石についてご存知ですか?
これは犬の尿路結石のうち最も罹患率が高い病気です。
この記事では犬の尿路結石のうち、特にシュウ酸カルシウム結石について詳しく解説します。
尿路結石とは?
犬の尿路結石とは、腎臓、尿管、膀胱、尿道などの尿路系で形成される結石によって引き起こされる病気の総称です。
尿に含まれるカルシウム、リン、マグネシウムなどが結晶化することによって結石が作られます。
代表的な例として、ストルバイト結石とシュウ酸カルシウム結石の2つがあります。
この記事ではシュウ酸カルシウム結石について確認していきます。
シュウ酸カルシウム結石とは?
犬のシュウ酸カルシウム結石とは、尿に含まれるカルシウムとシュウ酸という成分が高濃度になることで結晶化してしまう病気です。
シュウ酸カルシウム結石は一度できてしまうと体内で溶けることはありません。
そのため治療の際には基本的に手術で結石を摘出します。
そしてシュウ酸カルシウム結石は再発率がかなり高い傾向があります。
具体的には3年での再発率が2割から5割という報告があります。
主な症状
シュウ酸カルシウム結石の主な症状を確認しましょう。
これらはあくまでも犬のシュウ酸カルシウム結石による症状の一例なので、これらの症状が必ず現れる訳ではありません。
また、これらの症状が現れたからといって必ずシュウ酸カルシウム結石であるとは限りません。
- トイレ(尿)の回数が増える
- 尿に血が混じる
- 尿のポーズをとる回数が増えたが尿は出ていないことがある
- トイレではない場所で尿をしてしまう
- 尿をした後に鳴く
- 何度も嘔吐する
- 食欲低下
- 腎臓病の症状が出る
腎臓病の症状は危険なサイン
シュウ酸カルシウム結石の症状と合わせて腎臓病の症状が出ていると、とても危険な状態である可能性があります。
結石が尿道や尿管に詰まってしまっていて腎臓の機能が低下している可能性があるためです。
このような場合には緊急手術となることが多いのですぐに動物病院を受診してください。
主な原因
犬のシュウ酸カルシウム結石の主な原因を確認しましょう。
これらのうち最も注意しなければならないのは水を飲む量です。
水を十分な量飲めていないと尿が濃くなり、尿が濃くなるとシュウ酸カルシウム結石が生成されやすくなります。
普段から意識して水をよく飲ませることがシュウ酸カルシウム結石の予防につながります。
- 水を飲む量が少なく、尿が濃くなりやすい
- カルシウム、シュウ酸、ビタミンCの過剰摂取
- 肥満気味で代謝のバランスが乱れている
- 遺伝的にシュウ酸カルシウム結石になりやすい犬種
- 尿意を我慢してしまう癖
シュウ酸カルシウム結石になりやすい犬種
遺伝的要因でシュウ酸カルシウム結石になりやすい犬種をご紹介します。
これらの犬種が必ずシュウ酸カルシウム結石になる訳ではありません。
比較的小型な犬種がなりやすい傾向にあることが分かります。
- シー・ズー
- ミニチュア・シュナイザー
- ビション・フリーゼ
- トイ・プードル
- チワワ
- ヨークシャー・テリア
治療方法
シュウ酸カルシウム結石は療養食で溶かすことが難しいため、手術で結石を取り除くことが多いです。
手術で取り除く以外の方法としては、輸液や飲水で尿の量を増やす、食事でシュウ酸とカルシウムの量を調整するなどがあります。
結石が尿管や尿道に詰まっていて腎臓に影響が及んでる場合には緊急手術となることが多いです。
予防や対策
シュウ酸カルシウム結石の予防と対策の一例をご紹介します。
定期健診を受ける
定期健診や健康診断の際などに尿検査を受けると結石が見つかることがあります。
定期的な検査を行うことで早めのケアを行うことができる場合があります。
食事管理をする
シュウ酸やカルシウム、ビタミンCの過剰摂取とならないように食事に気を遣いましょう。
さらに水分をしっかり摂らせるようにするとより効果的です。
ウェットフードを食べさせる、ドライフードをふやかしてから食べさせるなどの方法も水分量の確保に効果があります。
体重管理をする
肥満は結石のリスクを増加させてしまいます。
犬種ごとの適正体重を保つようにしましょう。
生活環境を整える
生活環境を整えることでストレスの軽減が期待できます。
合わせて適度な運動も行いましょう。
適切なおやつを選ぶ
シュウ酸カルシウム結石の予防や治療を行っている場合には、市販のおやつはできるだけ避けた方が安心です。
PH調整やミネラルに配慮したおやつや、ピューレタイプやウェットタイプのおやつを選ぶようにしましょう。
散歩の時にしか尿をしない犬に注意する
犬の中には散歩の時にしか尿をしない場合もあるかと思います。
シュウ酸カルシウム結石の観点から考えると、このような犬は結石のリスクが高くなるため注意が必要です。
このような場合の対策としては散歩の回数を増やす、散歩の間隔を短くする、家の中にトイレを設置するなどがあります。
すぐに家のトイレを使うのは難しいかもしれませんが時間をかけて慣れさせるようにしてみてください。





















































































































