ドライタイプのドッグフードの保存について
基本的にパッケージ袋のままでOK
開封後1ヶ月以内に食べきれるようであれば、基本的に商品パッケージのまま保存しても問題ありません。
ある程度、容量があるドッグフードは、袋にジップロックやマジックテープ、チャックなどが付いていて、袋がしっかり閉められるようになっているので、袋をしっかり閉めて保存することで、開封後もしばらくの間、問題なく与えられます。
基本3大原則
ドッグフードの保存にあたり、この3つのルールを最低限守っていれば、愛犬のために買ってきたドッグフードの味・栄養素は最低限、保つことができます。
- 高温多湿・直射日光を避ける
- ドッグフードのパッケージはしっかりと密閉
- 愛犬が普段届かない場所に保存
ドライフードのパッケージの裏面などにも記載されています。
保存方法に工夫が必要な場合も
しかし、すべての犬が同じように1種類を食べ続けてくれるわけではありませんし、季節や気分、好みにとって食べムラが出ることもあります。また、犬は特に犬種によってサイズや体重の差が大きく、給与目安量も数十gから数百g単位で異なるので、大容量のドッグフードを選んでしまうと1ヶ月以内で食べきれない場合もあるかと思います。
そのような場合は、下記項目でご紹介する方法を参考にドッグフードの保存を工夫してみていただければと思います。
おすすめのドッグフード保存方法
袋ごとストッカーで保存
まず、ドッグフードをパッケージ袋から出さずにフードストッカーにそのまま入れる保存方法です。この方法は、フードストッカーと袋の2重で空気と日差しの遮断ができます。
わざわざ移し替えたり小分けの手間がありませんので、最も手軽で面倒がない方法かと思います。売ってる袋のまま入れるだけなので、基本的にフードストッカーが汚れることなく、給与量や賞味期限、原材料、成分表、お問い合わせ先情報などもすぐ確認できます。
中身をストッカーで保存
ドッグフードを袋から出して直接ストッカーに入れる保存方法は、袋からストッカーに入れる手間はありますが、減り具合が分かりやすく、密閉性も保ちやすいです。またデザインにこだわったストッカーを選べば見た目も綺麗なので、インテリアの一部として見える場所に保存も可能かと思います。
また、真空ストッカーという、密閉容器を真空状態にできるものも販売されています。容器にポンプが付いていて蓋を閉めた後にシュコシュコ空気を抜くことでストッカー内から空気を抜くことができます。ただし、開閉時にいちいち空気を抜く必要があるので、面倒と感じる方もいるかもしれません。
おすすめ:ストッカー保存は脱酸素剤や調湿剤を入れる
ストッカーでの保存の場合、小分けと違ってフードと蓋の間には必ず空気が入り、開け閉めの際にも空気の出入りがあるので、脱酸素剤や調湿剤などを一緒に入れるのがおすすめです。
脱酸素剤とは、お菓子の袋の中などに入っている『食べられません』と書かれた、小さくてつるつるとしたあの白い袋です。脱酸素剤を一緒に入れることにより、無酸素状態を作り出すことができ、酸化の進行を防ぐことができます。また、脱酸素剤は三菱ガス化学が販売している「エージレス」という商品が一番有名で、Amazonで100個あたり900円前後で購入できます。
タッパーやジップロックで小分け保存
ドッグフードをしっかりと密閉できるタッパーやジップロックに約1週間分の量を小分けする保存方法です。フードをまとめて保存すれば、どうしても空気に触れる回数が増えてしまい、後になればなるほど酸化が進みますが、小分けであれば空気の出入りがない状態のフードをつくれます。
真空ほどの効果はありませんが、空気に触れる回数が少なくなる分、かなり酸化や劣化は抑えられるかと思います。
真空パックで小分け保存
真空パックは専用の真空機器とフィルムが必要になるので初回購入時の費用がかかりますが、密閉性が高くドッグフードを常に新鮮な状態でキープできる方法です。
ドッグフードのために真空の道具を買うとなると、費用はかかりますが、食品にも利用できるので、すでに食品用真空パック機器を持っている方や食品保存用として購入を検討していた方は、ぜひドッグフードの保存にも利用してみてはいかがでしょうか。
ドッグフードでやってはいけないNG保存方法
ドライフードの冷蔵・冷凍保存は基本的にNG
よくドライフードの保存方法で、冷蔵・冷凍保存した方がいいのかという質問をいただきます。「ドライフードは涼しい場所で保存」と記載があるので、常温よりも冷たい冷蔵・冷凍保存の方がいいようにも思いますが、あくまでドライフードは常温保存を前提としているので、基本的にNGです。
ウェットフードの場合は開封後は半日~1日程度、冷蔵庫で保存しますが、ドライフードを冷蔵・冷凍庫に保存すると、固くなって風味も落ちます。また、冷蔵・冷凍保存は常温に戻した時に結露が発生して、かえってカビや細菌の増殖につながり、フードを悪くしてしまいます。
このため、メーカーに問い合わせると、冷蔵・冷凍保存はしないでくださいと言われることも多いです。
ドッグフードの保存で注意すること
ストッカーや真空パックでも早めに使い切る
上記のようなストッカー保存や真空パックで保存することで、しばらく保存できると考える方も多くいらっしゃいますが、賞味期限を何十日、何ヶ月も過ぎたドッグフードが安全に保存できているとは言い切れません。
保存方法を工夫すれば、酸化や雑菌の繁殖を多少おさえることは可能ですが、それでも完全に酸化や劣化、腐敗を止めることはできませんので、なるべく犬の給与量に合った容量サイズの商品を選ぶこと、そしてなるべく開封後は1ヶ月以内に使い切ることが大切です。
温度変化の大きい部屋は注意
よく暑い夏場や湿気の多い梅雨の時期の保存方法について質問されることがありますが、夏場や梅雨の時期でも、犬が快適に過ごせる室温で、かつ直射日光が当たらない場所であれば、保存場所として特に問題はありません。
ただし空調で温度や湿度調節がされていない別部屋で保存する場合は、高温多湿の時間が長く、フードの劣化が進みやすくなる可能性があります。
また、反対に保存しやすそうな冬場であっても、寒い部屋から暖房で一気に室温が上がることが多い部屋では、ドッグフードが結露して冷蔵庫保存と同じでカビや細菌が繁殖しやすくなってしまうので注意しましょう。
まとめ
- 保存場所は直射日光があたらない、暗所で保存
- 酸化防止の為、タッパや真空容器を利用して密閉が大切
- 冷蔵庫、冷凍保存、温度変化の大きい部屋での保管はNG
- あまり負担にならないよう、自分に合った保存方法を実践