ドッグフードの酵素とは?消化や代謝に必要不可欠!種類や働きを解説

ドッグフード 酵素
佐藤さん
酵素ドリンクや酵素配合のサプリメント、酵素を使ったダイエットなど、健康食品でも「酵素」という言葉を聞く機会は多くなりましたが、酵素はどのようなものなのでしょうか。

酵素は犬にとっても必要なのか、また酵素はどのような効果や影響があるのかなど犬田さんに解説していただきたいと思います!

酵素(enzyme)とは

体内の化学反応を助けるタンパク質

酵素とは、体内で必要な成分や栄養素をつくり出すために触媒となって化学反応を速度を助ける物質です。生物は、体外から取り込んだ物質を、体内で合成・分解し必要な成分へ変換して利用していますが、この体内での合成・分解時に起こる化学反応に酵素が必要となります。

酵素には、栄養素を分解して体に吸収しやすくする「消化酵素」と、栄養素をエネルギ-にする「代謝酵素」がありますが、食品などで広く利用されている酵素は一般的に「消化酵素」を指して言われることが多いです。

酵素は体内でもつくられますが、年齢を重ねると酵素量は少なくなるため、酵素を使用した健康食品が人気です。

酵素の働き

利用しやすい形へ分解する酵素

消化酵素について詳しく説明すると、たとえば、デンプンは体内に入ると、まず唾液(人の場合のみ)や膵液に含まれる消化酵素「アミラーゼ」によってマルトースへ分解されます。そして、マルトースは同じく消化酵素「マルターゼ」によってブドウ糖(グルコース)へ分解され、最終的にエネルギーとして利用されます。

デンプンのままではエネルギーとして利用できないので、デンプンをエネルギーとして利用するには消化酵素のアミラーゼやマルトースの働きが必要です。

酵素がなくても分解できる成分もありますが、酵素がない場合、大きなエネルギーが必要となるため、効率的ではありません。

補酵素とは

また、酵素は単体で反応を促進するものもあれば、補因子のサポートによって効果を発揮する種類もあります。この補因子として働くのがビタミンなどの補酵素です。

ビタミンは酵素の働きを助け、結果的に正常な体の機能を保っています。

酵素の種類(一部)

アミラーゼ(デンプン消化酵素)

アミラーゼ(amylas)はデンプンの分解酵素です。口内や膵臓でつくられる酵素で、人の場合は唾液に最も多く含まれていますが、犬や猫は唾液にアミラーゼは含まれていませんので、膵液から分泌されるアミラーゼのみでデンプンを分解しています。

生の野菜ではニンジン、小松菜、ブロッコリーなどの緑黄色野菜や、大根、キュウリなどにも酵素は多く含まれます。

プロアテーゼ(タンパク質分解酵素)

プロアテーゼ(protease)はタンパク質の分解酵素です。生体内では胃液中で、栄養の吸収やタンパク質の廃棄や再生、生体防御、活性の調節などを行っています。

舞茸やパイナップル、パパイヤ、キウイ、イチジク、納豆に多く含まれます。プロアテーゼにも様々な種類があり、たとえば納豆に含まれるプロアテーゼは「ナットウキナーゼ」という種類のプロアテーゼになります。

リパーゼ(脂質分解酵素)

リパーゼ(lipase)は脂質の分解酵素です。生体内では膵臓で合成される物質で、膵液や胃液、腸液に含まれています。脂質を構成するグリセリンと脂肪酸の結合を分解する働きがあります。

大根やトウモロコシなどに多く含まれますが、熱に弱く活性を失いやすい種類が多いです。

酵素が多く含まれる食べ物

酵素はフルーツ、野菜、発酵食品に豊富

酵素は生の状態のフルーツや野菜、発酵食品に多く含まれています。特にフルーツは酵素の宝庫とも言われていて、柑橘系全般、リンゴ、キウイ、バナナ、パイナップルなどには様々な酵素が豊富です。

また、納豆や味噌、キムチ、ヨーグルト、チーズなどの発酵食品にも酵素が豊富です。発酵食品の場合、酵素以外にも乳酸菌など腸内環境を整える菌も含まれています。

ドッグフードに唯一添加できないのが酵素

ドッグフードで唯一必要な量を加えるのが難しいと言われているのが「酵素」です。

酵素は様々な食べ物に含まれているものの、説明にもあるように熱に弱い種類が多く、ドライフードもウェットフードもペットフードとして加工するにあたり、製造過程で加熱が行われるため、原材料に含まれる酵素の多くは失われてしまいます。

このため、鮮度が高い生の食材や発酵食品を使用できる手作り食は酵素の摂取に効果的と言われています。毎日の手作り食でなくとも、おやつとしてたまに生の野菜やフルーツを与えてもいいかと思います。

また、ドッグフードでは摂取できない酵素を補うための犬用サプリメントも販売されています。

酵母と酵素の違い

酵素と似たような名前のため、混合して考えられがちなのが酵母です。

酵母はパンの発酵に利用されるイースト菌やビールのアルコールをつくり出すビール酵母などがあり、ドッグフードにも利用されることがありますが、酵母は微生物であり菌類のため、酵素とは実際まったく別物になります。

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2021年9月27日

酵素を使用したドッグフード例

  • クプレラ(活性酵素)

まとめ

  • 酵素とは体内で化学反応を助けるタンパク質
  • 酵素は生のフルーツや野菜に多く含まれる
  • 熱に弱くドッグフードに配合するのは難しい