ドッグフードのウェットフードとは?柔らかく水分補給や食欲増進にも便利なフード!

佐藤さん
ドライフードを今与えているのですが、知り合いの方はウェットフードをいつも与えているそうなんです。ウェットフードにした方がいいのでしょうか。
犬田さん
健康な犬なら基本的にドライフードで問題ないと思いますよ。ウェットフードのメリットとデメリットを踏まえた上で適切に利用できたらいいと思います。

ウェットフードのドッグフードとは

缶詰やパウチのフード

ウェットフードとは水分含有量の多い柔らかいドッグフードとなっています。

一般食や間食など、おかずやおやつとして販売されているドッグフードが多く、スープタイプやシチュータイプ、パテタイプなどウェットフードにも様々な種類があります。

水分量が80%程度

フードの80%が水分という構成のドッグフードのため、ドライフードに比べてみずみずしくより素材感の強いドッグフードが多い印象です。

水分量が多いため、ドライフードのように大袋では販売されておらず、多くが小分けの缶詰やパウチ(レトルト)などに入って販売されています。

ウェットタイプのドッグフードのメリット

効率良く水分が補給できる

ウェットタイプのドッグフードは、水分量が80%程度も含まれているので、水分を補給させたい時に便利なフードです。栄養と水分を同時に効率良く摂取させるのにもウェットタイプのドッグフードは役立ちます。

やわらかく食べやすい

ウェットタイプのドッグフードは飲み込みやすく食べやすいというメリットがあります。

水分が多いので食感はやわらかく、ドライフードより噛む力を必要としないため、ドライフードが固くて食べられない子犬やシニア犬もウェットフードなら食べられることが多いです。

味や風味が損なわれない

またウェットフードは小分けでしっかり密閉されているので、犬に与える時まで味や風味が損なわれないメリットがあります。

ドライフードの場合、一度開封してしまうとどんどん酸化が進み、風味も抜けてしまうことが多いので、最後で食いつきが悪くなることがありますが、ウェットフードはそのような心配がありません。

種類や味が豊富

さらにウェットフードはドッグフードに比べて、販売数は少ないですが味の種類は非常に豊富です。

特に日本の国内メーカーが販売しているウェットフードは味の種類が多く、小分けで価格も非常にリーズナブルです。そのため様々な味を試して犬の嗜好性を探るには非常に便利だと思います。

ウェットタイプのドッグフードのデメリット

少なく感じる犬が多い

ウェットタイプのドッグフードは、ドライフードのような食べ応えや噛み応えがないため、適量が少なく感じてしまいやすいデメリットがあります。

ウェットフードは、ドライフードほど噛む必要がないため、食べきるまでのスピードも速く、満腹感をドライフードほど得られません。

そのため適量で足りない愛犬にさらにウェットフードを与え続けて肥満になってしまう、なんてこともドッグフードあるあるです。

開封後は菌が繁殖しやすい

ウェットフードは一度開封してしまうとすぐに菌が繁殖してしまうため、長く置いておくことができません。

犬が与えた時に食べきってしまえば問題ありませんが、残してしまったり食べなかった分は片付けないと、あとから食べた犬がお腹を壊したりする可能性もあります。

価格が高くなりがち

ウェットフードはドライフードに比べて割高なので、毎日与えるごはんとして利用するのは、飼い主さんのお財布への負担が大きいかもしれません。

おやつやおかず、ご褒美など、たまに与える物として利用されている方が多いと思います。

総合栄養食は少ない

そもそもウェットフードの総合栄養食はドライフードに比べて販売しているメーカーが限られます。ドライフードであれば多くのメーカーやブランドから愛犬にあったドッグフードを選べますが、ウェットフードとなると、選べる幅は非常に狭くなってきます。

口腔内の健康には良くない

さらにウェットフードは水分が多く口の中に残りやすいため、虫歯や歯周病になりやすく日頃の歯磨きが重要になってきます。

また成長期の犬には顎の力や歯の発達のためにドライフードがすすめられます。成長期にウェットフードばかり与えていると、顎の筋力や歯が十分に強化されないので、成長期の犬には特にウェットフードばかり与えるべきではありません。

ウェットタイプのドッグフードまとめ

犬田さん
以上、今回はウェットタイプのドッグフードについてまとめてきました。ウェットフードは嗜好性も高く食べやすいですが、毎日のごはんとして利用する場合にはいくつかデメリットがあるので、デメリットを踏まえた上で判断するといいと思います。

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一般社団法人ペットフード協会ペットフード販売士、キャットフード勉強会ディレクターとして、キャットフードに関する情報を提供しています。また、日本化粧品検定協会のコスメコンシェルジュ資格を有し、ペットフードだけでなく化粧品にも精通しています。販売時に必要な知識となる薬機法などについてもご紹介ができます。 日本化粧品検定協会会員。