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ドッグフードの原材料:ペパーミント(peppermint)
ヨーロッパ原産のハーブ
ペパーミントはシソ科ハッカ属の多年草で、ハーブの一種です。主にヨーロッパで広く使用され、セイヨウハッカやコショウハッカともよばれます。料理やお茶、健康、アロマセラピーなど、さまざまな形で愛用されています。
ハーブ独特のすーっとした清涼感のある香りの主成分はメントールです。眠気覚ましの効果があるためガムに使用されたり、触ると冷たいため湿布の成分としても使われています。
スペアミントとの違い
数百種類あるといわれるミントの中でも代表的なものがペパーミントとスペアミントです。スーパーなどでも多く販売され、見た目もよく似ています。
ペパーミントとスペアミントの大きな違いは香りです。
香り成分 | 特徴 | |
---|---|---|
ペパーミント | メントール | ・すーっとした清涼感 ・フレーバーはピリッとした刺激 |
スペアミント | カルボン | ・清涼感は控えめ ・ペパーミントよりも味や香りが穏やか ・ほんのり甘みと青臭い苦味がある |
スペアミントもドッグフードの原材料としてよく使用されています。
ドッグフードのペパーミント
ペパーミントは犬においても良い健康効果があるため、ドッグフードやおやつの原材料としてよく使用されています。
ドッグフードやおやつでペパーミントが原材料として使用される場合、使用量がごくわずかであること、また十分な加熱処理や調理を行うことから、中毒成分は検出されません。
独特なすーっとした香りもほとんど感じられず、複数のハーブを数種類配合することで香ばしい香りを作り出し、飽きにくいドッグフードとなります。犬の食いつきや食欲促進につながります。
工場やメーカーが成分調査を行い、製造後のドッグフードに毒性成分が含まれていないことを確認しているブランドもあります。
- マッサンペットフーズ/ウィリアムドッグフード
- ナウフレッシュ/スモールブリードアダルト
- GO!/カーニボアアダルト
- AATU/チキン
ペパーミントの栄養素と犬の健康効果
消化不良の改善
ペパーミントは消化不良の改善や胃の痙攣を緩和する作用があります。また腸内の蠕動運動を促進する効果もあり、便秘や下痢などの腸内環境の改善にも期待できます。
胃のむかつきやガスが溜まっているなどの体調不良の場合、少量のペパーミントを含んだハーブティーを薄めて与えると改善がみられるといわれています。ただし、与え方や与える量に注意が必要です。
抗菌、抗ウイルス、口臭の予防
ペパーミントは抗菌作用、抗ウイルス作用、抗炎症作用があるため、口内の細菌の繁殖を抑え、口臭や歯周病の予防にも効果があります。
ペパーミントの香りは行動が活発になる
下記の文献「保護施設に収容されている犬の行動に対する嗅覚刺激の影響」では、ラベンダー、カモミール、ローズマリー、ペパーミントを使った研究が報告されました。
引用元:The influence of olfactory stimulation on the behaviour of dogs housed in a rescue shelter
ラベンダーとカモミールの香りを嗅ぐと、犬は休む時間が長く、動く時間が短くなり、リラックス効果が得られることが分かりました。
ローズマリーとペパーミントにおいては、立ち上がる、動く、鳴くことが多くなり、注意力や認知能力が高まることが分かりました。
これにより、適切な物質の香りや摂取は鎮静効果やストレス軽減、行動の活発化につながるといえます。
ペパーミントの注意点
生食や精油の香りに注意
ドッグフードのペパーミントは1%にも満たない含有量であり、また他の原材料と混ぜ合わせて作られているため、心配はありません。
しかしペパーミントの成分をぎゅっと濃縮させた精油や、ペパーミントの生食は、犬にとって強い刺激となります。少しでも皮膚に触れたり舐めたり香りを嗅ぐだけでも、嘔吐や下痢、過剰なよだれ、呼吸困難などが中毒症状があらわれる恐れがあります。
道端でペパーミントが自生していたり、庭先や近所で栽培されていることもあるので、散歩のときに犬が接触しないよう気を付けましょう。ペパーミントの特徴的な香りや風味を苦手と感じる犬もいれば、好奇心旺盛でなんでも口に入れてしまう犬もいます。
ガムなどのキシリトールに注意
ペパーミント味のガムやキャンディーには、甘味料としてキシリトールが使用されていることがあります。キシリトールは犬にとって非常に有害で、少量の摂取でも中毒症状が引き起こされる恐れがあります。場合によっては命に関わるため、ペパーミント味の食品の保管にはとくに注意しましょう。
まとめ
- ペパーミントは腸内環境の改善や抗菌作用がある
- 生食や精油の強い香りによって、アロマ中毒になる可能性がある