犬の健康診断
1年に1回、中高齢期以降は半年に1回
動物病院で定期的に健康状態の検査・評価を受けることができる犬の健康診断。犬の場合、基本は年に1回以上、中高齢期以降の犬は半年に1回くらいの頻度で受けることが推奨されています。何歳からというのは明確には決まっていませんが、生後3ヶ月~半年の予防接種のタイミングで始める方が多いようです。
幼齢期を過ぎた若齢~維持期の犬は病気にかかりにくく免疫力も高いため、検査項目が少ない安価でベーシックなプランが多く、シニア期にさしかかる中高齢期以降は、病気やケガのリスクが高まるため、念入りに検査できるシニア向けプランがおすすめです。
検査項目やプランは動物病院によって異なりますので、用意されているプランを確認のうえ、愛犬に合わせたものをご選択ください。
愛犬の健康診断は必ずしないといけない?
義務ではないが極力受けた方が良い
人もですが、犬の健康診断も義務ではありません。検査や注射にストレスを感じやすい犬の場合、健康なのに検査のために定期的に動物病院に連れていくのは可哀想だと考える方もいるかもしれません。
ただ、定期的に健康な状態の基礎データを記録しておくことで愛犬の正常値を知ることができ、いざ病気や疾患があった時に、より早期に発見し対処・治療がしやすくなります。
重症化やステージが進行する前に治療を開始することで、症状や治療による愛犬への負担やストレスが少なくなり、健康寿命を延ばす助けとなります。
犬の健康診断の内容・検査項目
検査項目
犬の健康診断では下記のような検査項目があります。
- 身体検査
- 血液検査
- 血液化学検査
- 尿検査
- 糞便検査(検便)
- レントゲン検査
- 超音波検査(エコー)
- 血圧測定
- 甲状腺ホルモン検査
- 歯科検診
- 眼科検査
- アレルギー検査
- ウィルス検査
アレルギー検査やウイルス検査などは、オプションとして実施している動物病院も多く、アレルギー検査もどのくらいの種類の食べ物や抗原を検査するかによって料金が変わってきます。
また、最近は通販サイトで検査キットなども販売されています。動物病院ほど多くの検査はできませんが、アレルギー検査や腸内フローラ検査などある項目のみの検査ならキットで簡単に実施できるので、愛犬の体調や気になるところがあれば、利用してみてもいいかもしれません。
健康診断の流れ
- 動物病院に予約・プラン選択
- 12時間以上の絶食(前日)
- 必要な場合は便や尿を採取(尿検査・糞便検査)
- 動物病院で受付(当日)
- 問診・診察
- 検診
- 検査結果の説明(後日)
- 再検査の相談
健康診断を受ける場合は事前に動物病院の公式サイトの予約フォームや電話で予約を取ります。動物病院によって翌日OKな場合もありますが、2週間以上先になることもあるので、余裕を持って予約しましょう。
健康診断の前日は12~24時間の絶食が必要になるので、ご飯は朝ごはんだけ抜くか、もしくは夕ごはんも抜く必要がある場合があります。健康診断の時間が近づくまでは水は飲んでも基本的に問題ありません。
診断の検査結果が出るまでには時間がかかるので、結果が出る1~2週間後に説明を受ける形になります。
犬の健康診断の費用料金
健康診断の料金中央値は16,250円
日本獣医師会の診療料⾦中央値集中表によると、健康診断にかかる料金中央値は16,250円となっています。
愛犬の健康診断の料金は、地域や動物病院、プランなどによって安い場合も高い場合もあり金額の幅が広いため、かかりつけの動物病院で確認してみましょう。
犬の健康診断はペット保険の補償対象になる?
健康な状態で行われる定期的な健康診断の検査費用は、基本的に補償の対象外となるペット保険がほとんどです。
ただ、中には検査によって病気が判明した場合や、追加で検査や治療が必要な場合の費用が補償対象になる場合があります。
まとめ
- 健康診断は基本年1回、シニアは半年に1回が推奨
- 健康診断の料金中央値は16,250円
- 健康診断は義務ではないが極力受けるのがおすすめ
- ペット保険は基本的に対象外