ドッグフードのヨーグルト。犬の涙やけを解消!豊富な栄養と注意点まで

ドッグフードのヨーグルト。犬の涙やけを解消!豊富な栄養と注意点まで

ドッグフードの原材料:ヨーグルト(yogurt)

近年では、犬を飼う人が増えているのに伴って、飼い主さんの愛犬に対する関心も高まっています。例えば愛犬と旅行したり、幼稚園やドッグスクールに通ったり、毎日の食事をドッグフードだけでなく手作り食にしたり。最近では手作り食に近いレトルト食品も販売され、多くの飼い主さんが手作り食に興味を持ち、勉強するようになりました。

この記事では犬の手作り食やおやつ、ドッグフードのトッピングとして大活躍のヨーグルトに着目します。ヨーグルトは風味や香りがいいため、好きな犬も多いのではないでしょうか。

ヨーグルトには無糖、加糖、フルーツ入りのものなど種類がたくさんありますが、犬に与える場合は、甘味が含まれていない無糖のものを選びましょう。この記事では、ヨーグルトは犬の健康維持にどんな効果があるのかについてご紹介します。

ヨーグルトが犬に与える効果

ヨーグルトの栄養素

下表は、無糖ヨーグルト100gあたりに含まれる栄養素です。

エネルギー56(kcal)
水分87.7(g)
たんぱく質3.6(g)
脂質3.0(g)
炭水化物4.9(g)
カルシウム120(mg)
ビタミンB20.14(mg)

出典:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年

アミノ酸スコアが100

アミノ酸スコアとは、その食べ物から摂取できるアミノ酸のバランスを数字であらわした指標のことです。最大値が100であり、数値が高いものほど体内に栄養を取り込むことができます。約20種類のアミノ酸のうち、体内で合成することができない9種類のアミノ酸(イソロイシン・ロイシン・リジン・メチオニン・フェニルアラニン・スレオニン・トリプトファン・バリン・ヒスチジン)を必須アミノ酸といいます。これらは犬の健康維持のために食べ物から摂取しなければなりません。

犬田さん
なんと、ヨーグルトはこのアミノ酸スコアが100の食べ物!

アミノ酸スコアはドッグフードなどに記載されていませんが、アミノ酸スコアが高い食べ物は限られているため、愛犬の健康管理のために覚えておくと良いでしょう。アミノ酸スコアが100であるヨーグルトを摂取することは、犬の健康的な体づくりに欠かせません

水分補給として活用できる

ヨーグルトは水分が多く含まれているため、普段あまり水を飲みたがらない子におすすめです。ヨーグルト単体で与えるても大丈夫ですが、手作り食の一材料やおやつ、ドッグフードのトッピングとしても良いでしょう。

ヨーグルトは下痢になりにくい

ヨーグルトとは、牛乳を乳酸菌の働きによって発酵させてできた食べ物です。

「うちの子は牛乳を飲むと下痢や消化不良になりやすい」と心配する飼い主さんも多いでしょう。これは、犬は牛乳に含まれる乳糖を分解するラクターゼとよばれる酵素の分泌が間に合わないためにおこる症状で、「乳糖不耐症」という体質を指します。子犬のころはラクターゼが多く分泌されますが、年齢を重ねるにしたがって分泌量は減っていきます。

その点、ヨーグルトは作る工程において乳糖の約20~40%が分解され、また腸において乳酸菌の分解酵素の働きによって分解されます。そのため、牛乳と比べるとヨーグルトは比較的下痢や消化不良をしづらいといえます。

しかし、いくら下痢や消化不良をしづらいといっても乳糖不耐症のリスクはゼロではありません。胃腸が弱い犬や、胃腸炎のような消化器疾患を持っている犬に与えるときには、与えない方が良いでしょう。

ヨーグルトは犬の涙やけに効果的

涙やけとは、目の周りの皮膚が炎症を起こしている状態です。涙の分泌量が多い、涙の流れが悪い、涙の粘度が高い、などの原因により、涙が皮膚の角質層を溶かすことで、赤茶色の皮膚病変を形成します。

なんと、犬の涙やけにはヨーグルトが効果的なんです。

ヨーグルトに含まれている乳酸菌が腸内環境を整え、涙の分泌量や粘度を改善するといわれています。また、ヨーグルトに含まれるビタミンAは皮膚の健康を維持し、ビタミンCの抗酸化作用により皮膚のダメージを防ぐ効果があります。

ヨーグルトを与えるときの注意点

過剰摂取は体調不良となる

ヨーグルトは手作り食やおやつ、ドッグフードのトッピングとして、1日の適正摂取カロリーの約10%を目安に与えましょう。水分が多いので、過剰摂取すると下痢や消化不良となる恐れがあります。

アレルギーに要注意

犬がアレルギーを起こしやすい食材として、肉類(牛・鶏・ラム)、卵、穀類(小麦・トウモロコシ)、乳製品などがあげられます。ヨーグルトは牛乳でできているため、牛乳アレルギーを持っている犬には決して与えてはいけません

肥満の原因となるため、与えるときは少量で

無糖であっても100gあたり56kcalと、低いカロリーではありません。健康に良いからといって適正の摂取カロリーを気にせずに与えると、肥満の原因となってしまいます。ヨーグルトはあくまで手作り食の一材料として、時々のおやつとして、普段のドッグフードのトッピングとして、補助的に与えるものと覚えておきましょう。

カロリーが気になる場合は、低脂肪ヨーグルトや無脂肪ヨーグルトがおすすめです

エネルギー(kcal)乳脂肪分(%)
無糖ヨーグルト563.0
低脂肪ヨーグルト400.5~1.5
無脂肪ヨーグルト37~0.5

参照:食品成分データベース(文部科学省)

常温に戻してから与える

冷蔵庫から出して冷たい状態で与えると、胃腸に負担がかかって下痢になってしまう恐れがあります。冷蔵庫から出して常温に戻してから与えましょう。人肌程度が目安となります。電子レンジを使うのもいいですが、熱に弱い乳酸菌の本来の健康効果が期待できなくなってしまいます。

ヨーグルトは食事を楽しくする

基本的に、総合栄養食であるドッグフードを食べていれば過不足なく必要な栄養素を摂取することができます。そのため、わざわざ他の食材やサプリから栄養を補う必要はありません。むしろ、過剰摂取は体の栄養バランスを崩すきっかけとなる恐れがあります。

しかし手作り食やおやつ、ドッグフードのトッピングは食事を楽しくし、食事へのモチベーションを高め、気持ちを豊かにします。

人間もそうですが、どんなに栄養が整った美味しい食事でも、毎日同じ食事では楽しみがなくなり、気持ちが落ち込んでしまいます。とくに犬は家にいることが多いため、毎日の食事や散歩、飼い主さんとのコミュニケーションが人生の大半を占める楽しみとなります。

とくにヨーグルトは味が美味しく、風味がよく、栄養が摂取できます。液状なので喉の通りがよく、喉が細く弱い小型犬も難なく食べることができるでしょう。このような点で、ヨーグルトはおすすめの食材といえます

犬田さん
手作り食やおやつ、ドッグフードのトッピングは毎日行う必要はありませんが、たまの贅沢として実行してみましょう。

まとめ

  • 犬にヨーグルトを与える場合は必ず無糖のもの
  • アミノ酸スコアが100であるヨーグルトは、犬の健康的な体づくりに欠かせない
  • 牛乳アレルギーを持っている犬には決して与えない
  • カロリーが気になる場合は、低脂肪ヨーグルトや無脂肪ヨーグルトがおすすめ
  • 犬の涙やけにはヨーグルトが効果的