日本では珍しい「ロシアン・トイ・テリア」
「ロシアン・トイ・テリア」という犬種をご存知ですか?
立った耳やキラキラのまるい目がとてもかわいい犬種です。
日本では希少な犬種なので見たことがない方もいらっしゃるかもしれません。
近年ヨーロッパを中心に注目度が高まってきています。
この記事ではそんなロシアン・トイ・テリアについて詳しくご紹介します。
ロシアン・トイ・テリアってどんな犬種?
ロシアン・トイ・テリアの大きさ
ロシアン・トイ・テリアの大きさは、オスとメスの間に大きな差は見られないことが多いです。
体高は20~27センチ(±1センチまで許容)と定められています。
体重は3キロまでで小型犬に分類されるため、室内飼いに適しています。
2000年の小型犬ブームの際にヨーロッパで一気に周知されました。
ロシアン・トイ・テリアの性格
ロシアン・トイ・テリアの性格はテリア系の特徴が強いです。
非常に元気で陽気、活発に活動します。
臆病だったり、攻撃的な面はほとんど見られません。
オスとメスの間には明確な違いがあり、メスはより自立的で自分の考えに正直な面があります。
オスには発情期がないため生涯一定の雰囲気を保ちます。
かわいらしい小型犬だからと言って甘やかして育ててしまうと、自分の欲求を通すために吠えやすい犬になってしまいます。
誰かが来た時に吠えて知らせるドアベル犬として飼育されていたこともあるため、吠えやすい特徴があります。
ロシアン・トイ・テリアの外見
ロシアン・トイ・テリアは小柄な外見が魅力的な犬種です。
比較的大きな立ち耳は華々しい印象を与え、長毛の場合には耳に飾り毛があってより派手な印象が強まります。
さらに耳の位置が高いことと、脚がスラッとしていて長いことで優雅な印象も引き立てます。
ブリーダーはシカのような体型を目指しているそうです。
ロシアン・トイ・テリアの毛色
ロシアン・トイ・テリアの毛色は以下の通りです。
全ての毛色において、よりシュードの鮮やかなものが好ましいとされています。
- ブラック・アンド・タン
- ブラウン・アンド・タン
- ブルー・アンド・タン
ロシアン・トイ・テリアの平均寿命
ロシアン・トイ・テリアの平均寿命は一般的に12~15歳程度とされています。
小型犬の中では平均的な寿命ですが、華奢な体格のため骨折などの怪我や関節の疾患が寿命に影響を及ぼすこともあります。
ロシアン・トイ・テリアの価格
ロシアン・トイ・テリアは日本では希少な犬種なので、価格相場は子犬で30~50万円程度とされています。
毛色や被毛タイプ、血統書の有無などが価格に影響を与えます。
ペットショップではほとんど見かけられないため、専門のブリーダーや犬舎が主な購入経路となっています。
ロシアン・トイ・テリアの抜け毛やブラッシングなどのお手入れ方法
ロシアン・トイ・テリアは被毛に合わせたケアが必要です。
短毛のスムースヘアードはお手入れは簡単ですが、週に2~3回程度のブラッシングが必要です。
長毛のロングヘアードは耳や尻尾、手足の毛が絡まりやすいので、毎日のブラッシングが必要です。
短毛や長毛に関わらず月に1回を目安にシャンプーをすることが推奨されています。
皮膚が敏感な個体も多いので低刺激かつ保湿効果の高いシャンプーの使用がおすすめです。
ロシアン・トイ・テリアの歴史
ロシアン・トイ・テリアは見た目がチワワに似ていますが、チワワにルーツを持っている訳ではありません。
1900年代の初め頃、ロシアではトイ・テリアと呼ばれる犬種が上流階級の間で人気でした。
ですがその後ロシアが西側諸国と対立するにあたって、ほとんどのトイ・テリアが絶滅してしまいました。
1950年頃に熱心なブリーダーがロシアに残っていたトイ・テリアらしき犬をかき集めます。
その結果トイ・テリアとは少し異なる犬種となりましたが、できた犬種をロシアン・トイ・テリアとして確立させました。
参考:『増補改訂 最新世界の犬種図鑑』(2021年)
ロシアン・トイ・テリアがかかりやすい病気
膝蓋骨脱臼
ロシアン・トイ・テリアは膝の皿がずれてしまう膝蓋骨脱臼になりやすいです。
滑りやすいフローリングの床や、ソファや階段などからの飛び降りが原因となりやすいです。
症状が進むと痛みや歩行困難などを引き起こします。
脚を庇ってスキップのような歩き方をしていたら膝蓋骨脱臼を発症している可能性があるので、早めに動物病院を受診してください。
脚を庇う歩き方をする以外にも、数秒間片足をあげる、歩くときに脚をひきずる、歩き方が不自然などの違和感を覚えることもあります。
骨折
ロシアン・トイ・テリアは華奢な骨格から想像できる通り、骨が細くて軽いためどうしても骨折しやすくなります。
抱っこの際の落下、転倒、家具などの隙間への挟まりなど、骨に衝撃や負荷がかかると骨折してしまうことがあります。
特に前足は骨折しやすい部位として知られています。
抱っこの時にはしっかり支えること、フローリングの床にカーペットなど柔らかいものを敷くなどの対策が有効です。
僧帽弁閉鎖不全症(心臓病)
ロシアン・トイ・テリアは心臓病の一種である僧帽弁閉鎖不全症にかかりやすいとされています。
僧帽弁閉鎖不全症は心臓の弁が完全に閉じなくなり、心臓が血液を送り出す際に血液が左心房へ逆流する病気です。
6歳から7歳以降のシニア期に発症することが多い傾向があります。
初期にはあまり症状が現れませんが、進行すると咳や運動を嫌がるなどの症状が見られることがあります。
定期的な健康診断や聴診、エコー検査などが早期発見につながります。
乳歯遺残
ロシアン・トイ・テリアをはじめとした小型犬は、永久歯が生えてきても乳歯が抜け落ちないことがあります。
このことをを乳歯遺残と言います。
本来抜け落ちるはずの乳歯が残ってしまうため、歯が二重に並んでしまいます。
歯並びに影響してしまったり、虫歯を引き起こすリスクがあるので抜歯が推奨されています。




























































































































